告ったら魔王城に連れていかれました。

ff

Ver.up(バージョンアップ)


〔はい。
    なんでしょう、ユウ様。〕

「君に付与したスキル、
    ほら、ゴーグルあるでしょ?
    あのスキルを更にこの機械に
    付与して欲しいんだ。」

僕はスマホを差し出した。

〔まあ、出来ますが……
    私では不十分でしたか?〕

「いや、そういう訳じゃなくて、
    その機械とも同期したら、
    同時進行で違うものを調べられそうだし、
    プリマが居ない時も、機械さえ持っていれば
    スキルは使えるんじゃない?」

〔なるほど。そういうことでしたか。
    わかりました。では……〕

プリマの手が光出した。

〔スキル付与!世界を知るもの!〕

プリマがスマホに光をかざすと、
スマホが光出した。
そして、見覚えのある画面へと変わっていく。

[こんにちは。ユウ様。
    ゴーグルアシスタントです。
    なにかお困りのことはございますか?]

よっし。成功だ!
ゴーグルバージョンアップ!

[ああ……マジでこの喋り方疲れるわ……
    なぁ、主人。タメでも良いでございますか?]

キャラブレッブレか。

「ああ……良いんだけどさ…。
    君って意識あったんだね。」

〔ああ、まあな。
    もともと俺は昔存在した賢者なんだよ。
    いろいろあって自殺して、
    目が覚めたらこれだよ。〕

マジか!?

「うぉ、それは……
    ドンマイです。」

[ま、俺に聞きゃ、大抵の事は教えるぜ。
    なぜか〇ーグルが何かは言えなかったがな。
    お前の元いた世界のことも、
    リンクして教えられっから。]

「まあ、これからよろしく頼むよ。」

[おうよ。]


-こうしてゴーグルアシスタント(元賢者)が
    バージョンアップしたのでした。




「さて……そろそろ戦い方を考えなくちゃな。」

『練習付き合うよ!』

「あ、菜南ちゃん…ありがとう。」

『とりあえず戦い方を決めよう。』

「どんな戦法があるの?」

『殺られる前に殺る。
    粘って相手がバテてきたら叩く。
    こんなもん?』

「殺られる前に殺る。」

『オッケー。それなら教えられるね。
    じゃ、まずは武器を選ぼうか。』

「どんなのがあるの?」

『打撃、斬撃、爆撃、射撃とか、
    それ以外にもいっぱいあるよ?』

「そっか……ねえ、ゴーグルはどう思う?」

〔オッケーゴーグル!
    ユウ様に合った武器は?〕

[おう。接近型系武器だな。
    遠距離攻撃は機動力の低いやつが
    使うのが合っててな。
    ユウは機動力は十分だから、
    一気に近くで攻めた方がいい。
    まあ、スキルの使い方によるな。]

「そっか……。
    スキルの使い方は浮かんでるんだよな。」

[ほう?なんだ。言ってみろ。]

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