自重しない異世界転生

ム白の羽

20.5話 アイリスの想い

〜アイリスside〜

 ゴブリンから、私を助けてくれた人はユウトさんというそうです。ユウトさんは、私のことを可愛いと、言ってくれました。うぅ、顔が熱いです。何故でしょう。

 その後、護衛依頼を引き受けてくれたユウトさんと、王都につくまで馬車の中で、色々お話しました。ユウトさんは遠い国から来たそうです。国の名前は「日本」というそうです。聞いた事無い国です。一体どこにあるのでしょう。ユウトさんに聞くと、「ちょっと説明のしようがない」と、苦笑いで答えていました。なにか事情があるようです。

 王都につくと1度ユウトさんとお別れです。ですが、落ち着いたら王城に来てくれると、約束しました。すぐに会えそうですね。


 襲われたことを、お父様に報告しました。

「な、なにっ!?大丈夫だったのか?ケガは?」
「大丈夫です。何人か騎士が亡くなってしまいましたが、私にケガはありません」
「そ、そうかぁ。良かったよかった。しかし、よくゴブリンロードを倒せたな」
「途中でユウトさんという旅人が助けてくれまして」
「旅人?」
「はいっ!凄いんです。ゴブリンロードを剣で、一撃で倒してしまったんです!しかもそのあとゴブリンロードの取り巻きを魔法でチャチャッと倒してしまうし!」
「あ、ああ。そのユウトがすごいのはよく分かったから、一旦落ち着け」
「はっ!?」

 うぅ。あのとき、ユウトさんが助けてくれたときを思い出すだけで顔が熱くなります。

「それで、ユウトとやらはどこにいるんだ?」
「あ、はい。ユウトさんは、遠くの国から来たとのことでしたので、落ち着いたら王城に来てください、と言ってあります」
「そうか。なら来た時きちんと礼をしなくちゃな」
「はい!」



 それから1ヶ月がたちました。なのに、なのに──────

「どうして王城に来ないんですかっ!!」

 ずぅーーーっと待ってるのに!全然来ません!

「アイリス様、陛下がお呼びです」
「あ、はい。すぐに行きます」



「お父様、なんの御用でしょうか」
「ああ、ユウトの件だ」
「そうです!ユウトさん、全然王城に来てくれないんです!どうしてですか!?」
「いや、俺には分からんが、そんなに会いたいならお前の方から迎えに行けばどうだ?」
「迎えに?私から?............その手がありました!あ、でもどこにいるのでしょう」
「多分冒険者ギルドじゃないか?身分証にもなるしな」
「なるほど!では、すぐに......いえ、明日の朝一で行きましょう。ユウトさんが依頼を受ける前に」
「それで、アイリス。ユウトの報酬なんだがな、お金の他にもう1つ考えていてな」
「もう1つですか?」
「お前は、ユウトのことが好きか?」
「ふぇっ!?いや、あの、す、好きだなんて......」
「はっはっはっ。お前が望むなら第2王女との婚約を報酬に加える。どうする?」
「わ、私は──────」




 翌日、無事にユウトさんを王城に連れてくることが出来ました。そして......

「それで、2つ目だが......アイリス、それは自分で言いなさい」
「はっ、はい。......え、えっと、ユ、ユウトさんっ!」
「な、なんでしょう」

 この人といたら、きっと楽しいと思うから。
 この人なら、きっと私を大切にしてくれるから。
 この人と、ずっと一緒にいたいと思うから。

 だから、まだ会ったばかりだけど。ものすごく恥ずかしいけど。ちゃんと気持ちを伝えたい。

「ユウトさん。私は、ユウトさんのことが......えっと、あの、その......す、好き、です!」

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コメント

  • ノベルバユーザー385074

    とても続きが気になる

    0
  • 炎と風の銃使い(闇属性)

    続きが気になります

    1
  • 水野真紀

    こういう死に方俺結構好きっす
    僕のも読んでもらえるとありがちょいっぽです

    2
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