自重しない異世界転生

ム白の羽

2話 異世界に転生することになった

「うむ。実はな、わしの、わしの..............................後で食べようと取っておいた羊羹が腐っておったんじゃーー!!」

 えーっと?俺はそんなくだらないことが原因で死んだのか?

「くだらないとはなんじゃ、くだらないとは」
「いやくだらないだろ。てか、羊羹くらいいくらでも手に入るだろ。あんた神じゃないのかよ」
「夏にだけ発売される、季節限定のやつなんじゃよ」

 いやいやいやいや。夏って、放置しすぎだろ。てかどんだけ羊羹好きなんだよ。人の命よりも大切とか言わないだろうな。

「ちなみにだが、あんた人の命と羊羹、どっちが大切なんだ?」
「羊羹に決まっておるじゃろ」

 だめだこの神。自分が悪いと思ってない。全く反省してないだろ。

「い、いや、悪いとは思っとるよ。反省もしておる。だからこそお主の魂をこの空間に呼び寄せたんじゃ」
「ほう。何となく予想は出来るが、何をしてくれるんだ?」
「お主の予想どうり、異世界転生じゃ」

 やっぱりか。両親はすでに死んでいて、一人暮らしだったし、そこまで親しい友人もいなかったし(友達が一人もいなかったわけじゃない。ないったら無い)寛大な心を持って許してやるか。

「もちろん、チートというのも付けよう。スキルでも神器でもよい。ただし一つだけじゃ。何にする?」

 ふむ。チートは一つだけか。何にするべきか。できるだけ汎用性があって、応用のきくものにしたいな。となると......

「よし、決まったぞ」
「決まったかの?して、なににするんじゃ?」
「スキル作成だ。既存のスキルを作成、というか習得。存在しないスキルを、作成し習得。どうだ?」

「う、うーむ。スキル作成か」
「出来ないのか?」
「いや、出来なくはないんじゃが、少し強力すぎる気がするのう。じゃがまぁ、お主を信じるかの」
「お、じゃあスキル作成で行けるんだな?」
「うむ。ただし、2つ条件があるのじゃ」
「条件?」
「1つ目の条件は、非人道的な使い方をしないことじゃ」
「羊羹で人殺したじいさんがそれを言うのかよ。だが、わかった。約束しよう。2つ目は?」
「うむ。2つ目の条件は、たまにわしに羊羹を献上することじゃ」

 ......また羊羹かよ。

「どうやればいいんだ?」
「地上の教会でお供えしてくれればよい」
「わかった。見かけたらお供えしておこう」
「よし。それから転生の仕方はどうする?どこかの子供として生まれるか、わしが作った体に転生するかじゃ」
「子供からは面倒だし、あんたが作った体に転生で」
「髪の色や、目の色なら変えられるが変えるかの?」

 せっかくだしアニメみたくしてみたい。

「なら、髪は白、目は赤と青のオッドアイで頼む」

 ものすごく厨二病っぽい見た目になるだろうが異世界だしそこまで目立たないだろ。

「わかった。では、心の準備はいいかの?」
「ああ」
「では、またの。羊羹、頼んだぞ」

 そして俺は、白い光に包まれた。

「自重しない異世界転生」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • さすらいの骨折男

    こういう神の手違いで死ぬパターンって、最高神の癖に時間を巻き戻す能力とか無いよね……w

    3
コメントを書く