僕が頂を手にするまでの物語

黒炎の堕天使

第一章 天空大陸ラゴン

 翌朝僕はラゴンに行くことをミューナに伝えた

 「ミューナに僕は約三年近く修行に行くけどミューナはどうする?」
 「ボクはリウスと一緒にいたい、というか契約してるから一緒じゃダメ?」

 ミューナは上目遣いで頼んでくる
 無敵だと僕は思う

 「いや駄目とは言ってないんだ、もし行きたくないならここに残ってもいいよってこと」
 「リウスが行くならボクも行くよ」
 「分かった二人で強くなろ、あと精霊魔法も使えるようになりたいからね」
 「うん」

 ミューナと行くことが決定した

 それと言い忘れたことがミューナはゴブリン事件後から実体化してみんなと暮らしてる
 急に現れたら不自然だからって理由らしい

 「よしなら早速神父のところに行こうか」
 「行こうか」

 旅の支度を済ませて神父のいる寝室というより半分仕事部屋へ足を運んだ
 扉の前には孤児院の他の子供達がいた

 「ミューナお姉ちゃん、神父がいないの朝からずっと」
 「し、神父が居ないの?」

 神父がいないことを伝えてくれたのはマエ姉だ一歳の上の女の子だ
 最近ミューナと一緒に遊んだり何かを作ったりしている
 その時の二人はすごく楽しそうだった
 だから三年も別れるとなると辛いだろうな

 それよりも神父がどこにいるかだ

 「昨日の夜は神父が教会の方へ行って、そのあと会ってないから」

 どうする森を捜索
 いや便利魔法があった、索敵魔法を使えば神父の魔力がわかるかも

 「ちょっと探してくるよ」
 「気を付けてね」

 僕は孤児院から出て索敵魔法を使った
 教会の方へ広げて
 距離して半径三キロ
 この半年で魔力の操作と基礎的なのをやり尽くしこの森ぐらいなら索敵できる様になった
 そのおかげか神父はすぐ見つかった
 教会内にいた

 僕は急いで教会まで行った
 教会の戸は既に壊れそうなので丁寧に開け、ミシミシと音を立てる床を渡り魔力の跡があったところまで行くと神父が倒れていた
 魔法陣を描いてる途中に寝てしまったか、もしくは何かの事件があったのかもしれない

 「神父、起きてください」

 僕は神父の頬をペシペシと叩いて起こす
 中々起きないんだな

 「リウスか魔法陣は描き終わったし行くか」
 「目を覚ました、いやその前になんでここにいたんですか?」
 「すまんすまん、昨日の夜転移陣を描いていたらそのまま寝落ちしてしまって年は怖いのぉ、リウス準備は出来たか」
 「まぁ出来ましたけど、余りやらないでくださいよ歳なんですから
 準備の方はもう出来ました、ミューナも同行してもいいてますか?」
 「ああ、精霊契約をしているなら付いていかないとな、それじゃ陣に魔力を通すから入ってくれ儂は行かないからな、あっちに着いたらダンジョンまで連れて行って貰えるからな挨拶・・よろしくな」
 「分かってますよ、古龍王様には会いたいですからね」
 「それじゃリウス遅くて三年後また強くなった姿を見せてくれ、ジータはかわいそうだが強くなった姿で迎えてやってくれ」
 「分かりました、で入ってきます」

 神父が地面に手をつき魔力を流した
 けどこの魔法陣半径三メートル近くあるのによく魔力尽きないよな
 魔法陣が青白く発光し周囲の景色が白色に変わろうとしているとき

 「武装を忘れずに」

 何か神父が言った様な、既に視界は真っ白で音も何も聞こえない状態が五秒ほど続いた
 次の瞬間あたりの景色が変わる、古びた教会ではなく土で覆われたドーム型のところに場所が移った

 「セイッ」

 目の前に拳が現れた
 衝突する直前無詠唱で風魔法の空壁エアクッションを展開して拳の方向を逸らした
 その次に現れたのは右側から僕の首めがけて剣が切りつけられようとしていた

 僕は咄嗟に

 「聖武召喚〈天羽々斬あめのはばきり〉」

 目の前に刀が現れその刀で相手の剣を往なし刀の背で相手の手を打ち剣を落とさせる
 相手が落とした剣を蹴り上げ天井へ刺す
 そうすると相手は一歩下がり格上らしき者が双剣を構えて前に出てきた

 彼は息を吸うと、周囲が凍りついた様に静止した
 次の瞬間奴は消えた
 否、高速で背後を取られた
 辛うじて魔力を察知し後部を守る体制に入った
 奴が放ったのは剣での斬撃ではなく蹴り
 僕はそのまま壁まで吹き飛ばされ前面から壁にめり込む様な形で衝撃を食らった
 一瞬意識が飛びそうになるもなんとか持ち堪え
 次の一手に出る

 「聖武変更ジョブチェンジ〈ゲイ・ボルグ〉」

 次に現れたのは二メートル近くの巨体な槍
 先端から雷を放ちこの槍の全面当たったものが破裂する仕様
 この槍は元々魔物の暴走時や、密集団戦を行う時に使う武器なのでなるべく人には使いたく無いが今は仕方ない

 「雷槍」

 地面に槍を突き刺した
 槍の先端から高圧の電流が流れ地面をガラス状に変える
 その場に立っていた人間は皆感電し倒れていく
 その場にいた僕以外の者が全て倒れたのを確認して

 「聖武変更ジョブチェンジ〈アスクレピオス〉」

 次に現れたのは二匹の蛇が巻きついている杖
 この杖は攻撃用よりも
 支援系に徹する

 「神々の祝福ギフト

 倒れていた者の内外の損傷を完治させる
 この状態だと復活するかもしれないから

 「付与エンチャント〈麻痺〉」

 こんだは死なない程度で全員に電気系の付与を与え麻痺させていた丸一日動けなくなる強力なやつだ

 「どうしようかな、まず外に出てみるか
  聖武変更〈デュランダル〉」

 次は今までとは違い好戦的な聖武具に変更した
 デュランダルは戦闘すればするほど切れ味威力全てが上がる、付け加えるなら栄養は血だ
 血を与えると成長する、そして聖武具には進化というものが存在する
 既にデュランダルは第二形態に突入しており切りつけた相手に状態異常バッドステータスを与える
 運が良ければ猛毒もあり得るし、運が悪ければ麻痺程度のものしか付与できない場合もある

 よし一旦外に出るか
 まず辺りにには魔法陣と祭壇そして階段は上に続いているな
 唯一の道が一直線の階段か行くしかないな

 階段を登り始めて約十分
 一向に終わる気がしない、そして気づいたことはこの階段は凄くでかい螺旋階段になっていたこと
 それから三十分後
 やっと光が見えてきた、神父の転移が正常なら天空大陸ラゴンについてる筈

 階段を登り切って最初に目にしたのは雲一つない綺麗な空を自由に飛び回るドラゴン達それと目の前には体を鱗の様なもので覆っている種族、これはラゴンに存在する龍人かな、目の前にいるのは尻尾が生えないからあってると思う、尻尾が生えてたら竜人に名称が変わるけど

 そして次に目に入ったのは後ろの方で僕を笑顔で見つめる銀色の髪そして整った顔の青年、服装は見たこともない様な特殊な服を着ていた、部族衣装か何かかもしれない

 「懐かしいな、ラウスの器か」
 「?貴方は誰ですか?」
 「あぁまだ我のことを知らないか、なら自己紹介を使用ではないか、我の名は龍の王にし最古の龍の古龍王ぞ」
 「そうですか」

 青年は自らを古龍王と言う
 僕は少しビックリした
 龍族の長が得体の知れない者の前に現れるのが信じられなかった
 
 そして何よりも魂が奴のことを覚えてるような気がした
 警戒が一気に強まり、五感が高まった

 「懐かしいですね?」

 なぜか初対面なのにこんな言葉を漏らした自分に疑問を持った

 「懐かしい?おかしいな餓鬼だな記憶にお前はいないぞ」

 
 辺りの空気ぐ変わった
 それは目の前の青年が放った殺気、これだけで死と錯覚するような威圧感
 僕は危険と判断し後方へバックステップで移動距離を一旦保つ

 「戦えば分かるか、保ってくれよ」
 「行きます」

 古龍王に力を認められればもっと僕が成長できるかも知れない
 右手のデュランダルを上段に構え

 「身体強化、植物生成」

 全体に魔力を帯び身体能力を上昇させる魔法身体強化、そして植物魔法で古龍王の足を蔦系の植物で足止め、さらに麻痺効果のある植物も生成させて
 一気に間合いを詰める

 「多重結界」

 まず自分と相手の周りを五重の結界で囲み逃げ場をなくす
 そのままデュランダルで突進

 「血進!」

 デュランダルの効果それは今まで溜めた血を使うことによって力を発揮する

 「第一化装〈破滅〉」

 剣の周りを朱色の血が渦巻き剣の色が変わる
 漆黒の剣から、真っ赤な血色の剣に変わった

 この状態での能力それは剣が折れることはなく、この剣先が当たり血がこの剣に触れた瞬間その血を吸うという吸血能力

 フォルムの変わったデュランダルで古龍王を斬りつけようと背後まで朱雀で移動する

 未だに古龍王はその場を離れず動こうとしない、僕の攻撃を正面から受ける気かもしれない

 剣が古龍王の首辺りめがけて振り下ろされる
 当たった

 カキィン

 と甲高い音を立てながら剣は弾かれた
 防がれたのだデュランダルでの初撃が
 それも奴は小指を立てその爪で防いで見せた
 だが少なからず傷は与えた爪を追って見せたのだ

 この状態で既にわかるのは力の差だけ
 今持ってる中で唯一対抗できる手段があるが危険が伴う

 「中々やるの、久し振りだなダメージが入ったのは、それとまだ何か隠しているなら使った方がいいぞ」
 「貴方は強いですね、神父と同じように底が見えない」
 「神父というのは奴の事か、奴は人外・・だからな」
 「出し惜しみも良くないですね、使いますよ」
 「次のが通ったら合格かも知れないな」

 僕はポケットから小さなカップを取り出した
 中にはミューナと作ったポーションが入っている

 今回が初めてだからどんな効果かは分からないが何としてもダメージを与える
 そして僕は薬を飲んだ

 身体中に激痛が走るそして意識が飛びそうな感覚がよぎり
 正常に戻った、いや前よりも生命力や力がみなぎるような感じだ

 「神化か、久し振りに見たな」
 「聖武変更ジョブチェンジ〈生命の王〉」

 剣の姿が変わった
 形が球体へと変化した

 僕はこの技を知らない、そして今自らの意思で発したとは思えない声色だった

 「輪廻の輪」

 辺りの者、物が全て止まった
 さっきまで空を飛んでいた龍達も皆動きをやめた
 そして唯一こちらを平然と見てくる古龍王

 「その力まだ自分のものにしていないのか」
 「転生の剣」

 球体がが大きな剣に変わった
 黒い持ち手に白銀の刃
 僕の意思ではない何かがこの武器を使おうと振り上げたそして

 「転生の狭間は開かれる」

 その声と共に剣を振り下ろした

 僕と奴の間の空間が裂かれたそして吸い付かれるように奴の体が浮き上がり、間の方へ寄ってくる

 「一応合格点だな、器次戦う時はダンジョン攻略後だな」

 奴の体が視界消えた
 気配から察するに真上
 奴は浮いていた、そして両手には五十近くある魔法陣を重ね掛けしていた

 「か弱き人間我龍王がここに天罰を下す悔い改めよ〈起点リ・スタート〉」

 記憶はそこで途切れる

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