僕が頂を手にするまでの物語

黒炎の堕天使

間話 神々の逸話

 この世を作ったもの
 それは三人の神
 神々の頂点〈創造神ユイル〉
 創造神の加護を受けし神〈知と輪廻のラウス〉
 創造神の加護を受けし最後の一人〈武と実りのボルテクス〉

 彼らはこの世に〈トリス〉という名を与えその地に命を吹き込んだ、彼らは命あるもの人間、獣人、魔族、エルフ、ドワーフの様な色々な種族を監督しこの世の運営を行っていた

 人間たちになるべく干渉しない様に
 影の存在、そして何かあれば神の告げという形で事を進めた

 ある日人間は自分の力を誇示する様になった
 奴隷を作り自分の権力を武力を財力を様々なものを
 そして次第に事は過激化、彼らは自らの領土が欲しいと争い事を始めた
 最初は金や作物での交渉で行われたが、これが渡せない払えないとなる下級の者たちはどんどんひどい扱いを受けた、それに不満や怒りが溜まった
 下級の者らは団結し上級の者たちへの報復を仕掛けた
 上級の者たちはそれに応戦し奴隷や知り合いを頼り規模は小さいが戦争が起こった

 負けた者は勝ったものの奴隷以下の地位に落とされた

 神たちはこの惨事をひどく思った一人を除いて、そのものは〈知と輪廻のラウス〉だった
 彼は命は捨て駒またすぐ生まれると思いこの世の争いを見て楽しんでいた

 何故そう思ったのかそれは自分が輪廻を担当しそして神には死の概念が存在しないため命の大切さに気付けなかった

 ラウスはこの世を争いで人々が戦うよにしたいと願い世界に干渉を行った、初めに神の力を使い負の感情を植え付け次に魔物という凶暴な存在を生み出した

 トリスの者たちは魔物に家族を襲われ恋人、友を殺されそして他の種族も遅い続ける、同種との争いも尽きない毎日
 負の循環
 何があろうと尽きない負の循環

 ラウスは気分が良かった
 後のことは考えず今の状況を楽しんでいた
 目の前の世界での出来事を人が殺される瞬間の憎悪に溢れた顔そして死にたくないと頼む者の表情、涙で顔がぐしゃぐしゃになっても争い続ける愚かな種族の姿が楽しくてたまらなかった、彼は思った次はもっともっと憎悪と悲しみに溢れた顔が見たいと

 この出来事は続いた
 約数百年

 他の神たちはラウスを止めることが出来なかった、神が神を殺すのは禁忌だからだ
 理由は神同士が争うとその余波で世界が滅びるからだそれだけの力を有していたにも関わらずこの出来事を呼び起こした、その行為は神にあるまじき行為
 が一つの抜け道があったそれは神からの永久追放、神という権利を剥奪し下界に落とすという方法だこの方法には一つの欠点があったそれは追放した者の力までは剥奪出来ない
 彼ラウスは既にこの世界に落ちても頂点に君臨する力を持っているなので神達も躊躇った
 がソイルの決心はついた彼を地へ送ることがこの世の未来のためにもと

 ソイルはラウスの権利を剥奪し下界へ落とし神としての監視を続けラウスの後始末をしていた、神は基本世界への干渉は禁止されているがラウスの後始末はしないといけないその為最大の禁術のうちの一つ時間改変タイムコントロールを使用し、ラウスが世界を混沌の渦の中へ突き落とす前の時間に戻した
 だがこの術は不完全である
 この世からは魔物は消えなかったら








 一人の青年が草原の上で横たわっていた
 ある少女は彼に近づき彼を自室へと運んだ

 見慣れない天井確か俺はソイル様に地に落とされてその後何が
 憎い憎い憎い

 「やっと目が覚めた、気分はどう?」

 女性の声
 俺に話しかけているのか

 「......」

 俺は一瞬硬直した

 「あなたよ、ここは私の自室だからあなたと私しかいないもん」
 「そうか、気分は大丈夫だだが俺は何故ここにいる?」

 その女性はすごく綺麗だ
 青く光る髪を後ろの方で結んでいた
 身長はどうだろう低い、女性よりも少女に近い

 俺の記憶それは、人々の死ぬ顔や生きたいと願うものの顔を見たくてこの世界に魔物や憎しみを植え付けた

 「数時間前に草原で魔力災害が起こったのよ、その時あなたは空から降ってきたのよでも不思議なことにあなたは死んで無かったわ、空から降ってくる前の記憶はある?」

 記憶はあるだがこの記憶は神であった頃の記憶今は資格も何も無い

 「記憶が思い出せない」

 俺は偽ることにした
 神という事が知られたくは無い

 「うそ!名前も分からない?」
 「名前は......すまない」
 「そうかなら何か名前が刻んでいる物ない?」
 「物か」

 俺は自分の服のポケットを探る
 何も入っていなかった
 そして手のあたりも見た手には指輪が一つはめていたが、何も刻まれていない

 「無いな」
 「あのさペンダント掛けてるけどそれには何かない?」
 「ペンダント?」

 俺は首元を触った
 俺はペンダントを掛けていた
 そのペンダントを手に取るとペンダントの裏を見た
 裏には
 「神であったラウス
  お主は禁忌を犯した
  自らその過ちを知り
  罪を償え

     創造神ソイル」

 と魔法文で書かれてあった
 魔法文は魔力を通すと見れるようになる隠蔽用の技法だ

 「書いてあったきっと俺の名前はラウスだ」
 「ほんと!見つかって良かった、あっ、私の名前言い忘れたねハモア、みんなモアって呼ぶからラウスもお願いね」
 「分かった」

 モアか
 この世界の事をちゃんと知る機会かもな

 「じゃあモア、今こ「みんな逃げろぉぉぉぉ怪物が出たぞ」
 「男衆は入り口に来い!羽の生えたトカゲが飛来してきている」

 クソこのタイミングでか
 まぁこの世の者の力を調べるには丁度いいか

 「俺も行くぞ」
 「ダメだよ、ラウスはさっきまで倒れてたんだから」
 「俺ならどうにか出来る」

 少しの間があった

 「なら私もいく」
 「あぁわかった行くぞ」

 俺はモアに道を聞きながら入口へ向かっていた
 途中武装した男性が走っていた、武装といっても農作業に使う鍬や鎌だが

 「よぉ坊主起きたか」

 ある男性に声をかけられた
 体つきはよく筋肉が体を覆い胴当ても鉄の厚目を着用していた

 「少し手伝ってもらうぞ」
 「分かった!」

 入り口まで行くとそこには体長十五メーターの赤いドラゴンがいた
 赤竜かブレスはまだ使ってないが辺りの民家や塀が破壊されている
 まだ死者がいないのが幸いだが負傷者が多数

 「ここは俺が行く」
 「ふざけてんのか、病み上がりが何ほざいてんだ」
 「うるせえ
《命ず奴の肉を蝕み魂までもを喰らう死の化身を呼び起こそう〈喰霊体イーター》」

 赤竜の周りに薄い紫色の球体が浮かび出した
 赤竜は警戒し飛翔をやめ地へと足を着いた
 奴は薄い紫色の球体〈イーター〉へ目掛け火炎の息ファイヤーブレスを使っただがブレスはイーターをすり抜けた、というよりも吸収された
 イーターは肥大化したそして赤竜の上へ覆い被さったそして球体から瘴気が出てきた
 イーターは元の姿へ戻ると赤竜は姿を消していた

 「奴が消えた」
 「どこにいった」
 「こいつが倒したのか」
 「今のは何だ?」

 辺りが騒つく騒々しい

 「赤竜は俺が倒した」

 「「「「英雄だぁぁぁぁ!!!!!」」」」

 男たちは俺を囲み胴上げをしてくる
 さっき治ったばかりでそれも久し振りに魔法使ったから疲れてるんだけど

 「今のどうやったんだよ」
 「お前すごいな」

 「ラウス、今のどうやったの?」

 モアが不思議そうに見てくる
 正直に言うか

 「今のは魔法だ、モアも使えるようになるさ」
 「危なくない?」
 「正しく使うとな」

 魔法は代償を必要とするそして強力な魔法ほど代償を多く必要する
 俺の魔法は生命を代償としているが俺に死の概念は存在しない

 「坊主助けてくれて助かったぜ」

 さっきの体つきの良い男が話しかけてきた

 「今後も何かあったら教えてください」
 「おうよろしく頼むな、名前言い忘れてたな俺の名前はバドルって言うから覚えておいてくれ」
 「よろしくお願いします、バドルさん、俺はラウスです」
 「ラウスかわかった、それとさんはいらねえよ気軽にバドルで頼む」
 「じゃよろしくバドル」
 「おうっ」

 この後モアの家へ向かい少し仮眠をとった
 その後村で宴があった
 この村の野菜と肉を使った焼肉だ
 そしてその場で俺は魔物の事を大方話した、俺が生み出した部分は隠して

 「皆さん、さっきの赤竜みたいなのを魔物といいます、奴らは人や家畜、畑を荒らし害を加えますなので奴らに出会ったら倒すのが良いです、なので俺が出来る限りの事をします、なので数年の間此処に住まわせてください」
 「おいラウス、きっと拒否する奴は居ねえぜ、おいお前らそうだろ」
 「おう、ラウスがいた方が村も安心だしな」
 「これでモアの男が出来たんじゃないか」

 モアと俺がそうなったら悲しませるだけだ

 「もうやめてよー、おじさん達酔ってるんじゃない今日は家に帰ってください」
 「あの男嫌いのお前が自分の家に男呼んだらそうなるわな」
 「そうだ、ラウスお前泊まるところどうする?」
 「あの空き家ありますか?」
 「空き家か、確か東門の方にあったがあそこは家とは言えないな一層の事モアの家でも止まったらどうだ」
 「えっ私の家!ラ、ラウスが良いなら」

 モアの顔が赤く染まっている
 どうしようかな

 「ありがとう、お願いしようかな」
 「ヒューヒュー、モアも積極的だな夜は騒々しくなるな」
 「ラウス優しくな」

 あの凄い話が進展しているんだが

 「もうやめてよー、今日はこれでお終い早くみんな家に帰って寝てください!」
 「嗚呼怖い怖い、みんな片付けるぞ」

 モアの言葉の最後の方は怒鳴り声のような大きい声で叫んでいた

 「ラウス行こ」
 「ああ、分かった」

 モアの家に着いた
 間取りは二階建てで一回は台所、風呂場、倉庫そして客間、二階がモア達の部屋だ
 俺は倉庫でも良いといったがモアが隣の部屋を貸してくれた、そこには昔モアのお父さんが住んでいたそうだ
 ベットと机だけが置いてある

 「ラウスおやすみ」
 「おやすみ」

 今後のことも考えないとな

 俺は眠りについた

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