僕が頂を手にするまでの物語

黒炎の堕天使

第一章 朱雀のスピードそして神話の実

 「やっぱりな、今魔法かけてやる」

 口から血を吐き倒れている僕のところに師匠が駆け寄ってきて魔法をかけてくれた

 「高治癒ハイヒールそして治癒領域ヒーリングエリアこれでもう動けるだろ」

 少し貧血気味だけど内臓の負傷や外傷は完治した、そして治癒領域ヒーリングエリアは中位聖魔法効果は傷には効果は薄いが体力回復を行うための魔法だ

 「何とか回復しました」
 「こう言うことだ脚だけに掛けると上半身の対応が遅れたり思考が付いて行かなくなる、だから薄くても全体に掛けないといけないんだ」
 「ほんの一瞬で天と地が入れ替わりましたビックリしました」
 「俺も一回そうなったよあの時は民家を半壊しちまって大変な目にあったよ、それとスピードに関しては大丈夫だ次の訓練までに脚と上半身の比率を自分で考えとけよ、出来るようになったらオヤジに頼んで少し森の外へ行くぞ、よしこの後は自主練しとけよ」
 「森の外楽しみだな、分かりました!」

 僕は一人森へ残り朱雀の練習をしようとしていた

 ミューナ聞こえる?
(何?)
 あの柔らかくて耐久性のある植物って知ってる?
(植物ならウールウッドがいいと思う木の葉が綿みたいなので出来てるから柔らかいと思うけど、何に使うの?)
 ものすごいスピードで突進しても衝撃を分散してくれるものを探してたんだ
(僕もそっちに行こうか?」
 一応出てきて
(はーい)

 ミューナが実体化して僕に植物魔法の使い方を教えてくれた
 植物魔法は自分の呼びたい植物の名前を強く念じながら土のあるところに魔力を流すと植物が出てくるらしい
 今までは感覚でやっていたけどやり方がわかった方が良いよね

 出てこいウールウッド

 僕が念じると地面から大量の綿が溢れ出てきカーテンの様な形状に変化していった
 試しに僕はタックルをしてみだが痛みは感じず綿がクッションの代わりをしてくれた
 これなら行けるかも

 「《気》発動
 弍ノ型 朱雀」

 この時僕は脚の部分に《気》を二重にして纏上半身には一枚だけ纏脚に《気》を集中させるイメージを強くした
 案の定体は吹っ飛んだ綿の方に向かって
 今回の違った点は飛んでいく瞬間が普通のスピードで見えたことだ

 何故吹っ飛ぶんだ
 高速移動中一応動きは普通にみれた
 この状態で歩いてみようかな

 「弍ノ型 朱雀」

 今度は歩く走ることを意識する体が飛ぶから歩く歩くだけでも常人とは比べ物にならない速度で移動することが可能な筈

 今度も動きは見えるそして体は吹っ飛んでない、そしてミューナの背後に回って

 「ミューナ今僕の動き見えた?」
 「えっいつの間に、見えなかったよ」
 「よし成功だ」
 「何が起こったの?」
 「今師匠に教わっている剣術の一つ〈弍ノ型 朱雀〉なんだこれは物凄いスピードで相手の懐へ潜り切りつける技なんだけど、脚の感覚が難しくてさっき死にかけたよ」
 「気をつけてよ、そうだこの後一緒にポーション作ろう」
 「今日の課題は終わったし寝る前に瞑想するからそれまでの時間ならいいよ」
 「ありがとう、早く行こ」

 ミューナ嬉しそうだな、こんな風に接してくれる人が居なかったからかな

 僕は朱雀の訓練を終わり
 孤児院の庭へと向かった

 「リウス此処でやろ」
 「ミューナ分かったよ、でも僕は何すればいいの?」
 「この庭一帯に植物魔法で薬草とか薬に関係する植物を作って欲しいの、きっとリウスなら想像だけで出来ると思うから」
 「わかった、じゃあ行くよ」

 地面に手をつき魔力を流した
 この時イメージしたのは昔絵本に出てきたイブの実これはこの世のありとあらゆる症状に適応し一定時間使用者の魔力を高める作用を持ってるって載ってた筈

 そして本の内容は確か小さな村の兄弟がいた、弟は未知の病に侵され死との狭間をさまよっていた、兄は弟を助けるために世界樹が存在すると言われる原初の森へ足を踏み入れた兄は世界樹があると噂される際奥までたどり着いた、けどそこには木なんて一本も生えていなかったその代わりたどり着いた途端空に雲がかかり空から一つの実が降ってきたそうだ、兄はがっかりしたせっかく来たのに世界樹なんてただの嘘見つかったのは黄色に光る一つの実、兄は弟にこれだけでも食べさせてやろうと森を抜け村へ帰った大人たちは心配していたそして一部は涙を流していた、理由は弟が死んでしまったことによる悲しみ兄は自分を憎んだ弟の最期に間に合わなく成果もなくただ山を登っただけの事実に、弟は最期まで兄を信じたそうだ「お兄ちゃんならきっと......」これが弟の最期
 兄は空から降ってきた実をすり潰しその実の汁を弟の口へ含ませ「ごめんな、俺が俺が.....」
次の瞬間弟の体は光り出したそれとともに心臓の鼓動が戻った冷めきった肌は温かみを取り戻し息を吹き返した
 「お兄ちゃん」弟は涙を流しながら兄を抱きしめた周りの大人たちは兄弟の絆が起こした奇跡だと泣くものもいればあまりに嬉しくて笑う者もいた
そしてこの時弟を助けた実の名を弟の名から取りイブの実と名付けた

 これが本の内容

 地面から芽が出てき大量の黄色い実・・・・が庭全体に生えた

 僕は唖然としていたこのみは絵本と同じ色の実だった、ミューナを見るとミューナも口を開け目を見開いていた

 「何故、何故この実が」
 「この実がどうしたの」
 「この実は世界樹の実、世界樹って高さが数キロあって横幅も数キロもあるのそしてその身は心の綺麗な人の前に現れたりこの実を落としたりして人々を助けてきたんだ、世界樹を作ったのは曾祖母、彼女は僕の家系最大の力を持ってた人なんだそんなこの実はラーセ山の頂上に行かないと取れない筈、だけどこんだけの量があれば最高のポーションを作れるよ、ありがとう」
 「うん役に立てて良かった」

 そんなに凄い実だったんだ

 「五月蝿いな、何かあったか」

 神父が孤児院の方から出てきて僕達の方へ来た

 「こりゃまた、リウスまたやっちゃったこんな大量のイブの実どうする?」
 「僕がポーションに作り変えるからね」

 ミューナが答えてくれた

 「だって昔世界樹登って数千近く見たからもう見飽きたさ」
 「世界樹に登ったの!」

 ミューナが驚き神父に問いを投げかける
 そりゃ高さが数キロもあるのに登れるわけがない

 「登ったさ、あの時は木の天辺に住み着いた古龍王エンシェントドラゴンを討伐するために急いでたからどう登ったかは分からないが、もし記憶があっていれば風魔法とブースト系と時空魔法を変な使い方して軸を捻じ曲げて行った筈、失敗すればこの世界がどうなるか分からないけどな」
 「古龍王エンシェントドラゴンを倒した....」

 そこより時空魔法の使い方の方が気になるんだけどそんな世界をおかしくする使い方大丈夫なの?

 「目的はそれだったんだけどあいつイブの実が食えなくなるから死にたくないって言って世界樹の幹を持って天空大陸へ逃げてったんだ、それで今は世界樹が二つ存在する一つはラーセ山の頂上そして天空大陸ラゴンに存在する、ラゴンは普通の人には見えないんだが何故か儂は見えるんじゃ」
 「天空大陸ラゴン行ってみたいな」

 古龍王エンシェントドラゴンがいる大陸どんなところか好奇心が刺激されるな

 「いつかお前も行けると思うぞきっと何かの呪いでな、古龍王に会ったら顔面を殴っておいてくれアイツのせいで世界を修復するのが大変だったんだ、それと早めにイブの実回収しときなよ」
 「分かりました」

 古龍王の顔面を殴るって絶対返り討ちにあう気がする

 「リウス早く回収しよ」
 「うん今いくよ」

 僕達は大量のイブの実を回収しポーション作りの為自室へ向かった

「僕が頂を手にするまでの物語」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く