僕が頂を手にするまでの物語

黒炎の堕天使

第一章 気の扱い方

 その後師匠とは別れ一人素振りをしていた

「九十五
 九十六
 九十七
 九十八
 九十九

 百!」

 辺りには誰もいなく僕一人が素振りをし、回数を数える声だけが響いていた

 気をどう使うかな、魔力の様に使えるのかどうか心臓に気は溜まるだけど魔力は身体を循環している、気を発動してから決めるか

 発動

 辺りの見え方が変わる
 木々、大地、空気色々なものからオーラが溢れ出ているのが見える
 これが《気》発動状態だが今は身体中から気が必要以上に流れ出ている
 だから栓を締めるイメージ、魔法の様に心臓辺りの管気の流れを緩やかに

 《気》が消えた

 辺りがいつも通りの景色へと変わった
 消えた、《気》はどうやったら扱えるんだ?
 こう言う時は瞑想だな

 僕は地面に胡座をかき瞑想を始めた

 どうしたら出来るか
 まず師匠は何故訓練が百回なんだろう?
 回数が少ない僕の経験が少ないからと言うのもあるが、なぜ同時にこの課題を出したんだろう?
 《気》は最高どれくらい保つんだ
 当たって砕けますか

 まず《気》をフルで発動、そして瞑想ここはいつも通り唯一違う点は魔力のシャットアウト、一切使わないところだ《気》だけでの持続時間の計測

 今この状態でも分かる僕の体から必要以上の《気》が流れ出てしまっているのを

 「五分が限界か」

 僕の《気》の持続時間は五分それも効率の悪い使い方を行なって、休んだら次は気を留めれるかやってみよう
 それまで何やろうかな
 そうだ魔法の訓練でもやるか
 確か下級魔法ボール系なら全部使えたな、じゃあ並行発動やってみようかな
 右側に火、水、風そして左に光、闇属性の魔法を同時発動
 重要なのはイメージ、一個一個イメージしたら間に合わないからボールに各属性を纏わせるイメージ
 発動
 右には火水のボールが一つづつ左には風のボールと歪な光と闇属性のボール

 まだ難しいか、イメージの問題なのかまだ魔力制御が不安定なのか原因は分からないな、 兎に角この練習をやれば制御もイメージもやり易くなると思う

 ミューナ居る?
(居るよ)
 あのさミューナとか精霊は魔力を吸って生きてるんだよね
(うん基本は契約してる人の魔力で足りるけど、魔法とか使うときは大気中から貰うけどね)
 そうなんだ一つ頼みがあるんだけどあのさミューナは《気》って知ってる?
(《気》ですか確か和の人間が戦闘で使う魔力の様なエネルギーだったと思う、それぐらいしか分からない)
 そうか、また詰まったな
(どうかしたの?)
 今師匠からの剣術を教わってるんだけど、その剣術は《気》を使わないといけないんだ一応《気》は使えるんだけど《気》が体から流れ出て留められないんだ、だからミューナが《気》の使い方を知ってたら教えて貰おうと思って
(流れ出る、和の人はどうか分からないけど魔法で身体を覆ったらどう?)
 魔力を使うかまだ試したこと無かったな、今は気が使えないから使えるようになったらやってみる
(頑張ってね)

 僕はミューナとの会話を終え約一時間休みその最中魔法のイメージトレーニングを行っていた
 《気》はすでに回復した
 やってみますか、まず《気》発動
 そしてこの流れでてしまっている《気》の上に魔力で全身を覆うそうすれば流れ出ないはず
 魔力展開
 《気》が流れ出ている感じはないそして辺りの景色は発動時のもの、次は持続時間この状態で五分を越えれば成功だ
 三分経過
 さっきと変わらずの状態
 四分経過
 《気》だけじゃないから少し疲れが感じられる
 五分経過
 《気》は未だ発動状態、成功かな
 六分経過
 《気》が消える様子はない
 七、八、九と順調に時間は進み十分が経過した頃
 気が切れた
 僕の最高持続時間十分

 ミューナの言った通りに出来た
(よかったよ、出来て次の課題は何があるの?)
 いやこれで一応課題はクリアだ
(一つ頼み事をしていい?)
 どうした?
(前に神木があったところに行きたい)
 いいよ、僕も一緒に行くよ
(分かった、行こ)

 僕達は神木があったところに向かった
 神木のところには既に先客がいた様だ

 「師匠どうしたんですか?」
 「お前こそどうしてきた」
 「僕はミューナの頼み事で来ました、師匠は?」
 「俺は魔物狩りの最中休憩しにここに寄ったんだ」

 魔物狩りか、どんな魔物なんだろう
 後で聞いてみよ

 「お前は課題終わったか?」
 「はい一応《気》の制御も出来るようになりました」
 「やっぱりな、今出来るか?」
 「やってみます、《気》発動」

 辺りの見え方が変わった、発動状態のものだ
 魔力展開、《気》の周りを魔力で覆い気が逃げない様にした

 「その方法は俺たち部外者が使える様にしたやつだな」
 「部外者?」
 「嗚呼部外者って言うのは《和》以外の人間は気の扱いができないその代わり魔力を使えるんだ、《和》の人間は魔力が使えないんだその代わり《気》に特化して魔力と同等以上の効果を発揮するんだ、欠点はあるがな」
 「欠点?」
 「《気》は年齢とともに弱体化するんだ
二十、三十代が最大の火力そこからどんどん減っていくんだ、だが全く使えなくなるわけでは無いけどなだから《和》の人間は若い内に冒険者でも高ランカーになれるんだ、だが力の退化があるせいで《和》の冒険者はすぐ引退するけどな」

 《和》の人達は魔力を使えないんだ
 だけど若い内に高ランカーになれるのはすごいそして魔力と同等以上の効果、《気》をちゃんと使える様になれば今よりもっと強くなれる

 「話は戻るが課題はクリアだな、次は《気》を発しながら素振りに移行しろ、なるべく剣を体の一部だと思って振りな」
 「分かりました」
 「ところでミューナの用事はどうなった?」
 「あっ....」

 ミューナ聞こえる?
(......)
 返答がない?

 「リウス〜」

 森の奥から女性の声が聞こえた

 「ミューナどこ行ってたの?」

 やっぱりミューナだった
 それも両手に大量の草を抱えて

 「薬草採取に行ってました、リウスがジータさんとの会話に夢中になってる間に」

 あれ怒ってる?
 ちょっと可愛いかも
 ほっぺを膨らませてこっちを見てくる
 こう言う時の対応に困ります

 「ミューナの用事って薬草採取?」
 「はい、リウスにポーション作りを教えます」
 「でも魔法でどうにかなるんじゃ」
 「薬の知識はあった方が得だぞ、俺も聖魔法は使えるが人前で多数属性使ったら怪しまれるしな多数といったら魔族ぐらいだ、だから怪我したやつにはポーションを渡すのが一番いい方法だな」

 師匠が教えてくれた
 それもそうか複数魔法を使ったら怪しまれるよな、この世界じゃ一人一属性が常識なんだから

 「分かりました、ミューナ頼むね僕も作れるように努力するよ」
 「分かりました」

 ミューナの顔に笑顔が戻った
 よかった、さっきも良かったけど今の方がいいな

 「じゃお前たちは帰れよ、俺は魔物を狩ってくるよさっき仕掛けたトラップにかかってると思うからな」
 「気になってたんですけど、どんな魔物なんですか?」
 「運が良ければテンペストグリズリーだな、悪けりゃゴブリンとかその辺りだが」
 「テンペストグリズリー ︎SSランク指定モンスターじゃないですかそれを単騎で」
 「そんなにあいつ強くないぞ、オヤジの訓練の方がまだ過酷だなあいつなんですぐ仕留められるぞ」

 前にモンスター事典で高ランクモンスターを見たことがある、ほぼ危険度がMAXに近いモンスターがそいつだ奴は体調五メートルを超える巨体で両腕で襲ってくる、その腕からは風魔法それも行為のトルネードを乱発してくることからランクが高く指定されてる、当たればほぼ即死に近い殺傷能力を備えた攻撃回避不能とまで言われているのに

 「何故Aランク何ですか?」
 「そりゃお前一年でAまで上がって一年半でSまで上がったら怪しまれるだろ」
 「普通Aまで上がるのに二、三年掛かるって聞いたんですけど」
 「まぁ俺はドラゴンを狩って特別にランクアップしたからな、そっからはなるべく目立たない様にクランを作って数年過ごしたよ、名前が〈永久の誓い〉だったなメンバーは《和》の奴らにに俺の旧友三人でクランをやったよ、《和》の奴らはみんなSまで行ったな」

 冒険者になったら師匠のクランのみんなに会いたいな

 「よし俺はトラップ見に行くから、お前は帰っとけよ」
 「いってらっしゃい」

 ジータさんは森の奥へ消えていった
 僕達も孤児院の方へ向かっていった

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