僕が頂を手にするまでの物語

黒炎の堕天使

第一章 裏での動き

 少し時間は戻る

 「痛っ、クソここにも結界あるのかよ」

 何でこんな森に結界がいくつもあるのか
 これも時間かかるな、精霊は殺し損ねたし、精霊契約した坊主が現れやがって

 男はイラつきあたりの木を適当に薙ぎ倒していた

 「何で人間ごときが、こんな高度な技術を保有してんだよ、何故魔族の俺がこんな.....
クソっ」

 その男は魔族
 そして精霊殺しでもあった

 「あいつを殺すゼッタイ、あのガキがいなきゃいいんだ、なら魔物群でも呼ぶか」

 男は両手を地面につき魔法陣を描き出した

 「人間ごときに、この魔法を使うとはな、《召喚魔法》」

 男の手からは数メートルもあるゴブリンと数十匹のゴブリンが出てきた

 「おいキング、お前には俺の魔力と力を与える、ゼッタイにこのガキを殺せ」

 男は一番図体のでかいゴブリンの頭に手をつき何か詠唱をしている

 「よし完了だ、今からこの洞窟を巣にして坊主を殺せ、相手は精霊使いでも魔力の少ない子供だ、ゼッタイ殺れる、手加減するな」
 『ギャギャグ、グググ』

 ゴブリンは男の声を理解したかの様に声を発した

 「俺は洞窟内で監視をしとく
 残りは結界の解除か」

 こんな高度な結界見たのは何年振りだろう、魔神王様の領域にあった結界の下位互換ぐらいだな

 男は両手を結界に添えた
 バチッ

 男の手は結界に弾かれた

 おかしい、普通の結界は触れても大丈夫なはず、この結界は魔物避けか、となると近くに魔法陣があるな

 男は洞窟の辺りを歩き続けた

 見つけた、この魔法陣、どう考えても人間の可能領域を遥かに超えている
 三重結界、いや四重結界だな外側の二個が魔除けそして中央の残り二個が結界本体だな
 解体しますか

 「陣破壊ブレイク・マーク

 男が放った魔法は魔法陣を消去する魔法だ、この魔法は魔力の消費があまりに高く、魔力保有量が高く魔法陣をを得意とする魔族が使う魔法と記されている

 「......何故だ」

 陣破壊ブレイク・マークで消せたのが一個だけ、なっ何故だ、俺の魔法が
 クソ、クソ、クソ、クソぉぉぉぉ

 「はぁ、はぁ、結界一個のために六割も魔力を消費するのはきついな、応援を呼ぶか....ダメだアイツに頼ったら馬鹿にされる、地道に破壊するしかないか」

 そして男は数日に渡りこの洞窟の結界を破壊し、ゴブリンの群れを住まわせることに成功した

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 数日後この洞窟にあのクソガキが現れた

 「おいキング、奴だ何があっても仕留めろ、俺は奴を監視する、データが必要だ」

 ゴブリン達は洞窟の中央に位置する、祭壇に群がり男は入り口付近から気配隠蔽を使用し、坊主の後を追っていた

 「分かれ道か」

 よし坊主右に行け

 坊主は男の思い通りに右に進みゴブリンの群れと遭遇した

 理想どうりなら坊主がゴブリンにやられ死体を回収が望ましいな
 キング殺ってくれ

 だが理想と現実はあまりにも違いすぎた

 あの坊主は岩陰に隠れゴブリンを次々亡き者へと変え、下級魔法とは思えない威力で魔法を放ち上位種を殺していった、この間の出来事は数分程度だった
 奴の周りにいたゴブリン達は最後のキング一体を残し消えていった

 クソっ、子供の強さじゃないだろ、データよりも撤退を
 
 ゴゴゴゴゴゴゴォォォォ

 急に轟音が響き坊主の方を見ると、一人の女性が立っていた
 彼女は途轍もない魔力を保有し彼女の前には二つの竜巻にミンチにされ跡形もなく消え去るキングの姿があった
 次の瞬間女性は消え、坊主は倒れてしまった

 今なら仕留められる
 !こっちに向かう魔力反応が二つ一つは辛うじて人間の領域だが、もう一人は何だ勇者いや魔神王様と同じぐらいの強さを保有、そいつは何故位置をバラす様に向かってくるんだ?
 こいつの連れか、撤退だ始末は無理だ

 男は一瞬のうちに魔法陣を描き出し洞窟の外の森へ逃げていった

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 「はぁ、はぁ、クソぉぉ!」

 何故だ、あのガキの強さもおかしいが、あの人間はもう人間ではない、あいつがこの結界を張ったのか

 男は恐怖により髪の毛が白くなり変わっていた

 「いや〜よく出来たね、努力賞をあげよう」

 この森には俺一人しか居ないはず
 この声は何処から?

 男は辺りを見回し声の在り処を探った

 「君の後ろ」

 俺の後ろには一人の老人が笑顔で立っていた

 「何故、お前が此処に」
 「いや〜、久し振りに儂の結界が壊されたからな、儂もだいぶ衰えたな」

 さっきまでこいつは洞窟に向かっていたはず、何故ここに早すぎる

 「何故ここにいるのかって顔してるな、お前が使った転移魔法陣使ったから来れたんだよ」
 「あの陣を人間が」
 「あのレベルの陣ならここの子供達なら簡単に使えるわ」

 バカな、あの転移陣は最高クラスの陣を改良して作った俺の最高傑作をこの短時間に解読そして使用までを行った
 無理だ、無理だ

 「じゃあ、答えてもらうか、君がここにきた理由と君が誰なのか」
 「そう簡単に言うわけないだろ、抵抗ぐらいしてやる」
 「やっぱりね、なら鎖拘束チェーン・バインドこれで動きは封じたね、次は白状ホワイトこれでどうかな」

 あれ前が見えない
 口が勝手に動く
 仲間を売る様な真似は

 「ありがとう、そう言うことか....
 君にはもう用がないから死で償ってもらうよ」

 そんな殺気を出さないでくれ
 死ぬ、死ぬ、死ぬ
 シヌ、シぬ、しぬ

 「じゃ攻めて楽にコロシてあげるよ、確か魔族は心臓部にコアがあったな、ここか聖槍ホーリーランスこのぐらいかな」

 聖槍ホーリーランスは光属性下級魔法の一つ、普通・・ならダメージが入らず服が損傷する程度だがこいつの魔力を持ってすれば余裕と言うことか

 「情報提供感謝するよ」

 聖槍が俺の心臓コアを貫いた
 もう終わった

 「帰ろうかの」

 老人は消えていった
 

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