僕が頂を手にするまでの物語

黒炎の堕天使

第一章 決意

 朝日が眩しくて目が覚めた
 僕の部屋は朝日が一番最初に入ってくる東側に位置する部屋に住んでいる
 僕の部屋は机とベッドそして本棚がある、本棚には興味があった魔法、魔術類の知恵が入った本が並んでいる
 机の上を見てみるとあるペンダントが置いてあった、そのペンダントは真ん中で両サイドに開くような特殊な作りになっていた、僕がこのペンダントを眺めていると、部屋の扉コンコンとノック音が聞こえ扉を開けるとそこにはジータさんが立っていた

 「おっ早いな、もう十五分したら出発するぞ」
 「わっ、分かりました、すぐ準備します」
 「玄関で待っているからな」

 そう彼は言うとスタスタと玄関口まで歩いて行った
 時間がないなぁ、僕は急いで外出用の服に着替え歯を磨き急ぎ足で玄関先まで行った
 そこには馬車と馬車に乗った神父が居た、ジータさんは笑うと

 「坊主行くぞ、乗りな」

威勢良く声を掛けてくれた
一瞬戸惑ってしまった、そこには神父乗っていたため子供達のことを心配していた

「神父も行くんですか?」
「あぁ、大事なようだからな」

そう言うとジータさんを急かすように

「早く起きた意味がなくなっちまう、乗れ坊主」
「分かりました」

 行き先もわからないまま馬車に乗り旅路についた
 まだ自己紹介もしてないな

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 十分ほど経ち馬車の中では

 「坊主すまんな、自己紹介もまだだったな、オヤジから聞いてると思うが俺の名前はジータだよろしくな、前は冒険者をやっていた」

ジータさんは優しく教えてくれた

「僕はティリウスです、みんなリウスって読んでくれます、あと一ヶ月ほど前に十歳になりました」
「じゃ坊主改リウスオ、ヤジの昔話聞きたいか?」
「神父の?」

 ジータさんはかすかに悪戯をした子供のよう笑みを浮かべながら頷いた

「聞きたい、神父は昔どんな人だったの?」

 僕は興味が湧いてきた、神父の昔がどんな人間だったのかを

「オヤジはな、昔圧倒的に知恵と魔法能力によって周りからは<創造神>、<真の神>とまで言われていたな」

 その話を真横で聞いていた神父は恥ずかしい顔し尚且つ嫌な表情も浮かべていた

「辞めてくれないか...」
「まぁいいだろ、リウスも聞きたがっているんだから」

 そう言うとジータさんは神父の了承も聞かずにスラスラと昔話をしてくれた
 神父は昔逸話に出てきた賢者ほどの腕を持ち圧倒的に魔力量により治癒魔法、結界魔法そして圧倒的上級魔法を駆使しこの世を魔人から助けてくれたそうだ、今は隠居して孤児院の神父をやっている。
 かなりの実力者ということがわかった、だがなぜ神父が隠しているのかが気になってしまった

「神父はなぜ隠してたの?」

 そう問いかけると神父はもぞもぞと

「いやな、お前達の見る目が変わったりするのと、バレたくなかったんだ、だから隠してたんだ」

 そう渋々白状する形で告白してくれた
 それから昔話と雑談を交え約三時間が経過しようとしてきた

「おぉ、見えてきたぞ、あそこが目的地のリーベラ村だ....  まぁお前の故郷かな」

 なんと目的地は僕が発見された村だった

 この村があった土地は今は花畑になっている
  そして花畑の中に十字路があり中心部に石碑がある、その石碑には数々の人の名前が刻まれていた、石碑の下には花束が添えられていた
 僕たちは石碑の前まで行き黙祷を捧げた
 僕は今まで曖昧だった気持ちに整理がつき強くなることを決意した

 五分ほど石碑の周りを掃除しているとひとりのお爺さんがこちらに来るのが見えた、そのお爺さんは笑顔でこちらによってきた

「今日は本当にありがとうございます」

 そのお爺さんは真っ先に僕たちに丁寧にお礼をしてくれた、僕たちは急に礼を言われ少しビックリした

「いや、石碑の掃除ぐらいで、あなたはどちら様でしょう」

 神父が口を開いた

 「申し訳ございません、自己紹介が遅れました、この花畑を管理しているポロンと申します、数年前に魔人に襲われたこの村の村長の従兄です、村が襲われてからにはずっとここの管理をしていました」
 「そうでしたか、私も神父をしている間柄定期的にここに来るのです」

 そう神父が言うと、ポロンさんは嬉しそうに笑顔を見せてくれた
 神父が僕の目を見た

「すみません、申し遅れましたリウスと言いますよろしくお願いします」
「リウスくんかこれからもここに顔を出してね、みんな喜ぶと思うから」
「はい!分かりました」

 僕も気分が良くなり大きい声で答えた

「そろそろ私達はここを出ますね、今日はありがとうございました」

 神父は深々も頭を下げたのを見、僕も真似をした

「神父さん、感謝いたします」

 僕たちはその言葉を最後に孤児院に向かっていった

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 道中の馬車でジータさんが声を掛けてきた

「リウス答えはどうだ」
「答えは......」

 僕の心はもう整った
 あとはこれを伝えるだけだ

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