7話　異世界ラノベ野郎はチートスキルの夢を見る

夢を見た。

ステータスを見ると、神の加護がチートスキルに変わっているのだ。
レベルアップをする度にどんどん強くなって、最終的には俺がクラスを率いて魔王を倒す。そんな夢だ。

夢の中の俺は楽しかった。

でも起きて、天井のシャンデリアを見た時、涙が出てきた。

神の加護が2つ…あんまりじゃねえかよ。ダブらないようにちゃんと設定しろよ神。
ステータスも底辺だし…。

しかもそのせいで昨日の演習には俺だけ呼ばれず、したくもない女装して、したくもない盗みを働いた。

でも、そのおかげで今手元には一つだけ飴がある。これにかけるしかない。

異世界に来てまでニートの真似事はしたくねぇんだよ！

俺はポケットの中を探って昨日盗ってきた毛玉だらけの飴を取り出した。

いるのかわからぬ神に祈り、飴を口に放り込む。

田舎に居る祖父母を思い出しながら、毛玉だらけの飴を舐め続けた。

溶けて無くなった。

もうやり直しは効かないラストチャンス。

「ステータス、オープン」

空　渉　レベル1

16　A型　射手座　午年

HP 49

MP 21

攻撃 54

魔法攻撃 72

防御 18

スキル　神の加護
　　　　レベルアップするたびにスキルに付加価値が追加される
　　　　神の加護
　　　　レベルアップするたびにスキルに付加価値が追加される
　　　　機械飛行神
　　　　いつでも好きな時にジェットパックが使える。ただし40秒まで

は？

ジェットパックってなんぞ？

ジェットパックってなんぞ！？

ジェットパックってなんぞ！？！？

ここまでは深夜テンションで寝ずに一日で書きました。