贈り日記

トルティーヤ

残酷な國

その親子と共に私は
近くの学校っぽい建物に向かいました。

そこにたどり着くと、
小さな子供が、死んだ親を
火葬していました。
子供はけっしてなきませんでした。
そして、歯を食いしばりながら
「父ちゃんと母ちゃんが死んでも、この国は勝つんだ」
と、国に忠誠を誓っていたのでした。本当に、世界は残酷であるのだと、私は確信しました。
国は、子供に暗示のように、
『国のために死ぬのは
勇敢だ』と教えていたので、子供は口々に
早く軍に入りたい!
と、言うのです。
けれど私は、そのように思うことが、どうしてもできませんでした。

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