贈り日記

トルティーヤ

あなたのいる場所

私は涙を拭き取り、
『私も頑張るから、
 弱音なんか吐くな』
と、雄一郎にガツンと言ってやるために広島に行きました。

もしものためにずっと貯金していたお金を使って。

とても長い道のりでした。

けれど、あなたにどうしても会いたくて、3日かけてたどり着きました。

そこは、とても静かでした。


自然も沢山ありました。
そして、街のシンボルのような
ドーム型の建物の近くに住んでいると手紙に書いてあったので
そこまで向かい、
周りの方々に聞き回りました。

そして、彼の家を発見しました。

ドアをノックして、

「お久しぶりです、美紀子です。
ゆうちゃん。話をしたくてここに来たの。」

と、呼びました。

すると、雄一郎の母が出てきて、

「あなたが、ゆうちゃんの好きな子ね。」と、静かに微笑み

赤い紙を差し出しました。

「ゆうちゃんは、2日後
戦争に行くの。今アメリカと対戦しているでしょ?貢献しに行くのよ。」

『僕は、必ず帰ってくる。約束する』

この時代は、戦争から帰ってきて欲しい。行かないで欲しい。
と言うと、国を愛していないと
言われて虐められます。

だから、私はその紙をもらい、

「ゆうちゃんは、国に貢献しに行くのですね。」

と泣き笑い、手紙を開きました。

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