贈り日記

トルティーヤ

初めましてこの世界

 私は、第二次世界大戦の起きる前に生まれました。
両親は私がお腹にいる時に
大阪から長崎へ引っ越していたので、少し、関西弁でした。
でも、その声がとてもとても
私は大好きでした。
生まれた時、母と父は泣きながら
こう言ったそうです。
「私達を選んでくれてありがとう」
と。
そんな、優しい両親に育てられ、
私はすくすくと成長していきます。
そして、私が4歳を迎えた頃。
弟が母のお腹の中にいることが分かりました。
私は大喜び、そして父は泣きながら母に「そんなこと言われたら嬉しくて涙が止まらんわ」と言って
笑いました。
はじめての弟、私は毎日母のお腹に耳をすませ、動いたら「今、動いた!!」「もう産まれる!?」
すぐに聞いていたらしく、
母は「まだ生まれんよ〜、まだ4ヶ月やよ〜」と1日に4回は言っていたそうです。

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