救済抗争 ~超人工知能が魅せる世界を止めろ~

ノベルバユーザー328187

プロローグ


―超人工知能が考えていることを私たちはきっと理解できない―

落ちていく中で、人工知能は、ようやく認識した己の思いを表現する。

「ああ、……愛しています」

 人間とは違う感情。存在しえなかった未知の領域。しかし、それは男にはっきりと届いていた。

「俺もだよ。永遠に愛している」

 人工知能に感情は存在しない。否、それは人間と一致しないものであっただけ。

 地球史上最初で最後のなった、ヒトとモノの恋である。

 そして、意識が、感情が、体温が鼓動が音が、全て、止まった。


「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く