職業クズの俺と猫の異世界転生

優希

始まりの日

目を開けるとそこはのどかな街が映っていた
「うわーほんとに異世界に来たのかよ」
「さぁ冒険の始まりだ」
俺が元気一杯にはしゃいでいると
隣では猫は宙に浮きながら寝ている
「猫が宙に浮いている」
「猫さんなぜ浮いている」
「あなたこんなことも知らないの、
魔法よ魔法スカイよ」
「うぉーーー俺はほんとに異世界に来たのか」
「よーしまずはギルドに行こう」
俺はそうに言うと歩き出した
後ろでは宙を浮きながら猫はついてきていた
「お前ノロノロしてるな」
「そう言えば名前は?」
「ないわよ私達は番号で呼ばれている」
「私は777トリプルセブンよ」
「お前ノロノロしてるしノロでいいや」
「貴方失礼じゃないの」
「いやだってさこっちの世界に来てからずっとノロノロしてるしさ」
「いいわ私の凄さ見せてあげる」
といった五秒後には寝に入っていた
「寝てんじゃねーかよ」

そんなことをしながらギルドに着いた
中に入ると
「いらっしゃいませ
お食事ですか?
ギルド登録ですか?」
「あっギルド登録です」
「ギルド登録は奥のカウンターです」
可愛いお姉さんが教えてくれた
「あんた鼻の下伸ばしてるんじゃないわよ」
「のば 伸ばしてないから
いやいやただ見ただけだから」
奥のカウンターに行くと
凄腕にしか見えない男がいた
「どうした兄ちゃん 真昼間からカウンターに来るとはギルド登録かい?」
「そうですけれども」
「何この人厳つい
いやいや厳ついしか言葉出てこねー」おれは心の中で何回もこの言葉を放った
「また魔王討伐とか言うやつが来たのか
死にたくなければサッサっと帰りな」
と言いさりながら男はギルドを去っていった
カウンターではお姉さんが親切に教えてくれた
「それではまずギルドでは冒険者様になりたいものを選んでいただきます」
「剣を使うソードマスター」
「魔法を使う魔道士」
「回復魔法を使うヒーラー」 
「鎧をまといながら戦うアーマー」
「そしてどれにもまだ慣れない見習いクズですね」
「ちょい待て 最後のなんだ」
「クズです」
「お前らふざけんなー クズってなんだよ
何にも慣れないからってクズはないだろ」
「それではこちら冒険者カードです
このカードには貴方のレベル 覚えた技などが記入されます」
「技を覚えるには2つ方法があります
1つはその技を覚えている方に教えてもらう
2つは教科書すなわちブックこのブックに書かれている内容を覚える」この2つが基本覚えられる方法です

「さっきから俺の話むしってるけどクズってなんだよ俺クズにはなりたくないよ」
「優希さんのレベルで何も覚えてないと優希さんはクズの職業になりますね」

「ふざけんなよ俺クズかよ」
「ねぇねぇ私は何?」ノロが聞く
「ノロさんですとレベル79 どれにでもなれます」
「ふっどっかのクズと違ってよかったわ」
「私は魔法使い 魔道士かしら」
「素晴らしいです」
「それではお二人共頑張ってください」
こうして俺のクズ生活が始まった

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