2度目の人生を謳歌する
夏休みです
剣術大会からしばらくたって、夏休みに入った。王子とチャラ男が、とりあえず家に帰ってから3人でどこかに出かけようって誘ってきた。
楽しそうだから行くことにした。暇だしね。
私はアベルと一緒に屋敷に帰省した。屋敷に入ると、真っ先に兄様が飛びついてきた。
「シェリル!僕寂しかったー!」
いやもう全然成長してないな。むしろシスコンが加速してるような気がする、、、
兄様はアベルが静かに引き剥がしていた。どこまでも気が利く執事である。
その後、久しぶりに会った家族と広い屋敷の庭でお茶をした。
そんなふうにのんびりしているとお父様に、お父様の部屋に行くように呼ばれた。何だろう?
「話というのはな……シェリルにたくさんの婚約の話が来ているから、気に入った殿方は居ないかと思ってな。」
婚約の話か。そう言えば、サシャさんにいい加減返事しなきゃ。お父様に相談してみるか。
「学園で侯爵家のサシャさんに告白されたんですがどうしましょう?」
「私はシェリルが気に入った人と婚約させてやりたいと思うが、シェリルはそいつの事をどう思うんだ?」
うーん。まだわかんないかな。
「まだ会ったばかりですし、いきなり言われても分かりません。でもかっこいいなとは思いますし、優しそうだなとも思います。」
「とりあえず、お互いを知り合うことから始めたらどうだ?それで合わなかったら、また考えばいい。」 
「そうします。」
とりあえずサシャさんについては決まった。
それからは、久しぶりの実家でしばらくのんびりしたのだった。
そして、王子たちと遊びに行く日。兄様はめっちゃごねたがアベルも居るし、王子たちの誘いだから、と説得して何とか出かけることが出来た。
普段出来ないことを、という事でお忍びで花火大会に行くことになった。私達の身分的に堂々と行けば大騒ぎになるし、そうなれば十分に楽しむことなんてできない。
という事で、今平民っぽい服をきて、街に来ている。それでもこのメンツだと存在感半端ないけどね。まあ何とかなるでしょ。
「たくさん出店が出てますね。」
「祭りだからな。」
「楽しみだねー!」
色んな出店を見て回る。イカ焼き、くじびき、わたあめ……出店の種類は日本とあんまり変わらないみたい。私はふと気がついた事を言ってみた。
「そう言えば私はアベルが後ろから着いてくるという条件で許してもらいましたが、レオン様もアラン様もよく許して貰えましたね。」
「許して貰える訳が無いだろう。」
「うち絶対ダメって言うからさ。」
「え?ダメじゃないですか。抜け出して来てるんですか?まずいですよ。」
マジで笑えない。て言うかよく抜け出せたな。
「ああ。いずれ気づいて追いかけて来るだろうな。」
「ダメじゃないですか。」
「大丈夫だよー?捕まるまで楽しめばいいんだよ。後でお咎めはうけるし!」
能天気だな。こいつら。まあいいか。久しぶりの祭りだし、遊ぶぞー!
「あっ、チョコバナナ!行ってみましょう!」
「甘いものが好きなのか。」
「大好きです!」
私達はチョコバナナを食べる。王子もチャラ男も甘いものが嫌いな訳では無かったらしいから、美味しいと言って食べていた。
それからも楽しんだ。射的、りんご飴、焼そば、金魚すくい……遊びまくった。普段体験できない事だから、王子もチャラ男も年相応ぽく楽しんでいた。
「楽しかったな。」
「シェリルちゃんも何だかんだはしゃいでたね。」
「初めてでしたし、楽しかったんだから仕方ないじゃないですか。」
色々言いながら道を歩いていたら、遂に一般人が気づいて大騒ぎになって、結局捕まった。まあ楽しかったし、いい思い出になったなー。
周りの平民は実は気づいていたのだが、シェリル達が余りに楽しそうだったので遊び尽くした後に王城の方に報告した。と言うことを知るのはもう少しあとの事だった。
楽しそうだから行くことにした。暇だしね。
私はアベルと一緒に屋敷に帰省した。屋敷に入ると、真っ先に兄様が飛びついてきた。
「シェリル!僕寂しかったー!」
いやもう全然成長してないな。むしろシスコンが加速してるような気がする、、、
兄様はアベルが静かに引き剥がしていた。どこまでも気が利く執事である。
その後、久しぶりに会った家族と広い屋敷の庭でお茶をした。
そんなふうにのんびりしているとお父様に、お父様の部屋に行くように呼ばれた。何だろう?
「話というのはな……シェリルにたくさんの婚約の話が来ているから、気に入った殿方は居ないかと思ってな。」
婚約の話か。そう言えば、サシャさんにいい加減返事しなきゃ。お父様に相談してみるか。
「学園で侯爵家のサシャさんに告白されたんですがどうしましょう?」
「私はシェリルが気に入った人と婚約させてやりたいと思うが、シェリルはそいつの事をどう思うんだ?」
うーん。まだわかんないかな。
「まだ会ったばかりですし、いきなり言われても分かりません。でもかっこいいなとは思いますし、優しそうだなとも思います。」
「とりあえず、お互いを知り合うことから始めたらどうだ?それで合わなかったら、また考えばいい。」 
「そうします。」
とりあえずサシャさんについては決まった。
それからは、久しぶりの実家でしばらくのんびりしたのだった。
そして、王子たちと遊びに行く日。兄様はめっちゃごねたがアベルも居るし、王子たちの誘いだから、と説得して何とか出かけることが出来た。
普段出来ないことを、という事でお忍びで花火大会に行くことになった。私達の身分的に堂々と行けば大騒ぎになるし、そうなれば十分に楽しむことなんてできない。
という事で、今平民っぽい服をきて、街に来ている。それでもこのメンツだと存在感半端ないけどね。まあ何とかなるでしょ。
「たくさん出店が出てますね。」
「祭りだからな。」
「楽しみだねー!」
色んな出店を見て回る。イカ焼き、くじびき、わたあめ……出店の種類は日本とあんまり変わらないみたい。私はふと気がついた事を言ってみた。
「そう言えば私はアベルが後ろから着いてくるという条件で許してもらいましたが、レオン様もアラン様もよく許して貰えましたね。」
「許して貰える訳が無いだろう。」
「うち絶対ダメって言うからさ。」
「え?ダメじゃないですか。抜け出して来てるんですか?まずいですよ。」
マジで笑えない。て言うかよく抜け出せたな。
「ああ。いずれ気づいて追いかけて来るだろうな。」
「ダメじゃないですか。」
「大丈夫だよー?捕まるまで楽しめばいいんだよ。後でお咎めはうけるし!」
能天気だな。こいつら。まあいいか。久しぶりの祭りだし、遊ぶぞー!
「あっ、チョコバナナ!行ってみましょう!」
「甘いものが好きなのか。」
「大好きです!」
私達はチョコバナナを食べる。王子もチャラ男も甘いものが嫌いな訳では無かったらしいから、美味しいと言って食べていた。
それからも楽しんだ。射的、りんご飴、焼そば、金魚すくい……遊びまくった。普段体験できない事だから、王子もチャラ男も年相応ぽく楽しんでいた。
「楽しかったな。」
「シェリルちゃんも何だかんだはしゃいでたね。」
「初めてでしたし、楽しかったんだから仕方ないじゃないですか。」
色々言いながら道を歩いていたら、遂に一般人が気づいて大騒ぎになって、結局捕まった。まあ楽しかったし、いい思い出になったなー。
周りの平民は実は気づいていたのだが、シェリル達が余りに楽しそうだったので遊び尽くした後に王城の方に報告した。と言うことを知るのはもう少しあとの事だった。
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