狩龍人と巫女と異世界と
1 キャラメイキング
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
校舎に響く終業のベル
教壇の前に立つ中年の教師は教科書を閉じる。
「はい、今日の授業はここまで」
「キリー。レイ!」
日直の男の子が号令を掛ける。
私を含めた全員が椅子から立ち上がり頭を下げると教師は早々に扉を開けると教室から出ていった。
ここは公立高校の一年生のとあるクラス。
現在四月の半ばとこのクラスの生徒は全員が高校生活も始まったばかりなのだ。
「由奈~。この後どうする~?」
私が教科書をカバンにしまい、帰宅の準備を進めているとクラスの友人の女の子が声を掛けてきた。
「カラオケ?それともフードコートでwifi使ってソシャゲする?」
隣の席の女の子が私に声を掛けてくる。
この子は四月の始めにオリエンテーションで仲良くなった子で、それからは毎日のように一緒に遊んでいる。
そして今日もこうして誘ってくれるのは嬉しいんだけど……
「今日はちょっと……」
「えぇ~何か用事ある?」
「新作ゲームのオープン日なんだよね」
「ああ。由奈が言ってた……ぶぃあある?ってやつ?」
「そう!VR、パーフェクトオンライン!」
「私もやりたいんだけどなぁ……設備が……」
「ダイブマシンないとね」
「そう!ドライブ高すぎなのよ!由奈んちはなんで有るのよ!」
「パパがそっち関係の仕事してて。ドライブもその関係でかな」
「ずるい!」
「あはっ」
ブスッと頬を膨らませた彼女に微笑みを返してカバンを手に取った。
「ごめんね。明日は付き合うからさ」
「いいよいいよ。その代わり明日ゲームの感想聞かせてね!」
「うん!」
私は手を振って下駄箱まで早歩きで移動する。
靴を履き替えダッシュで帰宅した。
自宅に駆け込むと制服を抜いで部屋着に着替えるとゲームにダイブするマシンに着席した。
『ドライブ』
仮想世界を舞台にしたゲーム、VRMMOパーフェクトオンラインを体験するために開発された座席型ダイブマシン。
座席に座り、足と腕をそれぞれ神経伝達システムを搭載したマッスルパッケージと言う穴に通すと、血圧を測る機械のように内部が締り、疑似神経が通った人工皮膚がピタリとくっついた。
このときだが、靴下や手袋をしていると指先の感覚がゲームに反映されないため素手素足が基本である。
そして人工皮膚が張り付くと同時に座席頭上に設置されているヘルメットがゆっくりと降り、私の頭にスポッと被さる。
このヘルメットには脳へ直接信号を送る電磁パルスが搭載されている。
このヘルメットが発する電磁パルスのおかげで、ドライブに座ったプレイヤーは睡眠状態になり、夢としてゲームを体験する事になる。
これがパーフェクトオンラインをプレイする為に造られたVRMMOシステム、ドライブの機能……
らしい。
らしい。と言うのも実は私……パパの説明を覚えている限り羅列してみただけで、私自身は何も分かってはいないのです!えへっ!
無知な私はただ一言こういうだけ!
「ライドオン!」
そう叫んだ瞬間、私の視界は暗転した────
ようこそ
パーフェクトオンラインへ
視界が開けたと同時に、その表示が目の前に現れる。
身体の方に視線を向ければ──
真っ裸かよ!
まぁ夢の中だっていうし?
誰も見てないからいいけどね!
そうしてプレイの同意までログを進めると、遂にゲームスタートとなった。
自身の分身となるキャラクターのメイキングを開始してください。
その文字の後、 の選択。
私は迷わす へ手を伸ばしてタップして選択。
なぜなら、パーフェクトオンラインは実際にゲームの中でも用を足したり……色々と……色々とね!
出来るらしいんだ!
だからこそ、慣れた性別にしておかないと大変な事になる。
ってパパが言ってた!
ボディメイクに移ります。
その文字の後、現れた女型マネキンのスタイルを数字を変更する事で伸ばしたり縮めたり、出したり引っ込めたりと自分好みに変更していく。
うん。ソシャゲのアバターみたいなもんだね。
…………………
……………
……
無事、ボン!キュッ!キュッ!のないすばでーのマネキンが完成した!
因みにリアルの私はプヨッ!プヨッ!プヨッ!の愛さればでい!
それにしても惜しいよね!
四つ並べば消えるのに!
フェイスメイクに移ります。
ふむ。今度は顔のメイクらしいね。
眼を大きく、少し目尻を下げた垂れ目を鼻を中心に少し広めに置く。
眉は薄く目との間は狭めで緩いカーブを描くように設置。
鼻は小さく細く、低く。
唇は上唇を少し薄く、口角をほんのり上げて鼻の下直ぐに置く事で鼻の下を短くする。
最後に艶のある漆黒の黒髪を腰まで伸ばして完成である!
そうして完成した顔はベース型のロリータフェイスだった。
ボンッ!キュッ!キュッ!のボディの上に乗せてみた。
ああ!何という事でしょう!
顔を見れば愛され感抜群のロリフェイス!
それでいてボディは女の色香がムンムンのヱロボディ!
バランス悪ッ!
こんな女が居たら気持ち悪い!
私はいそいそとボディを調整。
最初のボンッ!をチョン!に
間のキュッ!を少し緩めに
最後のキュッ!をムニュ!に
それぞれ変更してみるとどうでしょう……
ただの幼女になってしまった。
この国民的アイドルみたいな見た目は小学生の私を思い出すね!
顔もその時の私にそっくりで超可愛い!((
メイキングを完了しますか?
YES NO
もちろんYESよ!一択よ!
勇み、YESをタップする。
ワールドへログインします。
その表示の後、ログインの時と同様に視界が真っ暗になる。
そして再び視界が開けたこの時こそ、私の運命が大きく変わった瞬間でした────
キーンコーンカーンコーン
校舎に響く終業のベル
教壇の前に立つ中年の教師は教科書を閉じる。
「はい、今日の授業はここまで」
「キリー。レイ!」
日直の男の子が号令を掛ける。
私を含めた全員が椅子から立ち上がり頭を下げると教師は早々に扉を開けると教室から出ていった。
ここは公立高校の一年生のとあるクラス。
現在四月の半ばとこのクラスの生徒は全員が高校生活も始まったばかりなのだ。
「由奈~。この後どうする~?」
私が教科書をカバンにしまい、帰宅の準備を進めているとクラスの友人の女の子が声を掛けてきた。
「カラオケ?それともフードコートでwifi使ってソシャゲする?」
隣の席の女の子が私に声を掛けてくる。
この子は四月の始めにオリエンテーションで仲良くなった子で、それからは毎日のように一緒に遊んでいる。
そして今日もこうして誘ってくれるのは嬉しいんだけど……
「今日はちょっと……」
「えぇ~何か用事ある?」
「新作ゲームのオープン日なんだよね」
「ああ。由奈が言ってた……ぶぃあある?ってやつ?」
「そう!VR、パーフェクトオンライン!」
「私もやりたいんだけどなぁ……設備が……」
「ダイブマシンないとね」
「そう!ドライブ高すぎなのよ!由奈んちはなんで有るのよ!」
「パパがそっち関係の仕事してて。ドライブもその関係でかな」
「ずるい!」
「あはっ」
ブスッと頬を膨らませた彼女に微笑みを返してカバンを手に取った。
「ごめんね。明日は付き合うからさ」
「いいよいいよ。その代わり明日ゲームの感想聞かせてね!」
「うん!」
私は手を振って下駄箱まで早歩きで移動する。
靴を履き替えダッシュで帰宅した。
自宅に駆け込むと制服を抜いで部屋着に着替えるとゲームにダイブするマシンに着席した。
『ドライブ』
仮想世界を舞台にしたゲーム、VRMMOパーフェクトオンラインを体験するために開発された座席型ダイブマシン。
座席に座り、足と腕をそれぞれ神経伝達システムを搭載したマッスルパッケージと言う穴に通すと、血圧を測る機械のように内部が締り、疑似神経が通った人工皮膚がピタリとくっついた。
このときだが、靴下や手袋をしていると指先の感覚がゲームに反映されないため素手素足が基本である。
そして人工皮膚が張り付くと同時に座席頭上に設置されているヘルメットがゆっくりと降り、私の頭にスポッと被さる。
このヘルメットには脳へ直接信号を送る電磁パルスが搭載されている。
このヘルメットが発する電磁パルスのおかげで、ドライブに座ったプレイヤーは睡眠状態になり、夢としてゲームを体験する事になる。
これがパーフェクトオンラインをプレイする為に造られたVRMMOシステム、ドライブの機能……
らしい。
らしい。と言うのも実は私……パパの説明を覚えている限り羅列してみただけで、私自身は何も分かってはいないのです!えへっ!
無知な私はただ一言こういうだけ!
「ライドオン!」
そう叫んだ瞬間、私の視界は暗転した────
ようこそ
パーフェクトオンラインへ
視界が開けたと同時に、その表示が目の前に現れる。
身体の方に視線を向ければ──
真っ裸かよ!
まぁ夢の中だっていうし?
誰も見てないからいいけどね!
そうしてプレイの同意までログを進めると、遂にゲームスタートとなった。
自身の分身となるキャラクターのメイキングを開始してください。
その文字の後、 の選択。
私は迷わす へ手を伸ばしてタップして選択。
なぜなら、パーフェクトオンラインは実際にゲームの中でも用を足したり……色々と……色々とね!
出来るらしいんだ!
だからこそ、慣れた性別にしておかないと大変な事になる。
ってパパが言ってた!
ボディメイクに移ります。
その文字の後、現れた女型マネキンのスタイルを数字を変更する事で伸ばしたり縮めたり、出したり引っ込めたりと自分好みに変更していく。
うん。ソシャゲのアバターみたいなもんだね。
…………………
……………
……
無事、ボン!キュッ!キュッ!のないすばでーのマネキンが完成した!
因みにリアルの私はプヨッ!プヨッ!プヨッ!の愛さればでい!
それにしても惜しいよね!
四つ並べば消えるのに!
フェイスメイクに移ります。
ふむ。今度は顔のメイクらしいね。
眼を大きく、少し目尻を下げた垂れ目を鼻を中心に少し広めに置く。
眉は薄く目との間は狭めで緩いカーブを描くように設置。
鼻は小さく細く、低く。
唇は上唇を少し薄く、口角をほんのり上げて鼻の下直ぐに置く事で鼻の下を短くする。
最後に艶のある漆黒の黒髪を腰まで伸ばして完成である!
そうして完成した顔はベース型のロリータフェイスだった。
ボンッ!キュッ!キュッ!のボディの上に乗せてみた。
ああ!何という事でしょう!
顔を見れば愛され感抜群のロリフェイス!
それでいてボディは女の色香がムンムンのヱロボディ!
バランス悪ッ!
こんな女が居たら気持ち悪い!
私はいそいそとボディを調整。
最初のボンッ!をチョン!に
間のキュッ!を少し緩めに
最後のキュッ!をムニュ!に
それぞれ変更してみるとどうでしょう……
ただの幼女になってしまった。
この国民的アイドルみたいな見た目は小学生の私を思い出すね!
顔もその時の私にそっくりで超可愛い!((
メイキングを完了しますか?
YES NO
もちろんYESよ!一択よ!
勇み、YESをタップする。
ワールドへログインします。
その表示の後、ログインの時と同様に視界が真っ暗になる。
そして再び視界が開けたこの時こそ、私の運命が大きく変わった瞬間でした────
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