異世界に行ったらナニしよう?

ひとちゃ

1話 異世界へ



 突然だが、自己紹介をさせてくれ。そうしなければ物語も始まるに始められないからな。
 
 俺は「輝也 雷刀壬愚(17歳)」読みにくいかもしれないが一応これで、テルヤライトニングと読むのだが、イマイチ自分でも納得のいかない名前だ。
 
 周りの人間からはキラキラネームだのカッコいいなどと馬鹿にされてきた。だがもういい加減慣れてきたなと思う。
 
「よぉ!」

 まだまだ話す事はある。例えば俺の通っている高校は…
 
「よぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 そろそろ耳障りだ。
 
「あ゛ぁ゛?うっせぇ!」

 「あ、いやなんでもねぇ。すまん…」

 今、俺が話している相手は「花畑 摩利意豪留圡(17歳)」これで、ハナバタケ マリーゴールドと読むらしいのだが、色々とツッコミどころ満載な名前だ。この名前をつけた親の顔が知りたい…と言いたいのだが、生憎自分の名前も終わっているので何も言えない。

 彼も俺と同様に名前イジられた歴=年齢だ。彼は悪くない奴ではあるが、少々目障りだ。

 なのでいくら俺と同じ様な立場だからといっても彼と一緒に行動すると人目につくので比較的には無視している。

 さて殆どが語り終わったので屋上でのん
びりとするか。ちなみに俺は今「日本国際連盟高等学校」と言う学校に所属している。この学校は俺が丁度高校に入ろうと思っていた頃にできた高校だ。

 最近の日本では新たな政策を始めたらしくそれを取り入れた学校がここだという。

 まあそれはどうでも良いのだが、俺はこの高校で一応首席をやらせてもらっている。

 そろそろ屋上が見えてきたかな?この学校は迷路の様に廊下が長いので新入生がよく迷って泣いているのがこの学校の日常だ。俺でも学校の構図を把握することに……。あれ?

 「ここって屋上…だよなぁ?」

 間違いは無いはず。だとしたらここはなんだ?よくわからない建物が建っていたり気持ちの悪い生き物が地を這いずりまわっていたり…。


 兎に角ここは屋上ではない!いいや地球じゃない!

 俺はよくラノベを読むことがあるが、主
人公というのはこんな感じなのだろうか?

 少しばかり冷静な判断をしてみたのだがこれは尋常じゃないことが起きている、という事はわかる。

 ってか、屋上の出入り口がねぇ!

 「マジかよ…」

 暫くこの訳の分からない場所を見てみることにした。俺は心の奥底で知らないモノを見る好奇心と恐怖感に襲われた。
 
「まず、宿屋を探すか。」

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