明日はきっと虹が見える

モブタツ

間奏4[女優]

  川沿いに車を止め、彩唯ちゃんと私は川を眺める。
  夕焼けとまでは言えないが、辺りは少しずつオレンジ色になりつつあった。
「モデルのお仕事はどう?」
  彩唯ちゃんは、景色を眺めたまま尋ねてきた。
「うまくやってるよ。デビューした時では考えられないほどに慣れてる」
「今じゃ、天才とまで称されてる女優さんだもんねぇ」
「や、やめてよ…」
  私は12歳の時にスカウトされ、今に至るまで長い間雑誌のモデルを務めている。最近は演技のお仕事も増え、テレビに出る機会が増えてきた。
  自分で言うのも変だし、苦手ではあるのだが…今ではかなり私の顔と名前は有名になっている。
「…今が楽しい?」
  何気なく、そしてどこか意味深な聞き方で彩唯ちゃんは言った。
  返答に困る。何か意図があるのかと、少し疑問に思いながら
「楽しいよ。自分がやりたいと思ってたことができてるから」
  と、率直な思いを告げた。
  それを聞いた彼女は安心したように笑っていた。

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