明日はきっと虹が見える

モブタツ

間奏3[また来たよ。今日はこの人も連れて。]

 墓前にしゃがんで手を合わせる。
  そして、その人に言った。
  今日も来たよ。と。

  私と彩唯ちゃんで選んだ花。普通はお墓にお供えする花ではないが、この人にはこれが一番合っている気がした。
  隣で手を合わせる彩唯ちゃんを見ると、少しだけ心が痛くなる。
  そして、彩唯ちゃんは目を開け、寂しそうに墓石を眺めた。
「時間が経つのはあっという間だね」
  無理やり作った笑顔で、彼女はそう言った。
「彩唯ちゃん、大学は卒業できたの?」
「勿論。…いや、大学じゃなくて専門学校だけどね」
  今日はその報告も兼ねて、ね。と、墓石を見たまま呟いた。
「それじゃ、次、行こっか!」
  そして、彼女の笑顔が私の視界を明るく照らした。

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