死にたいと願ったら叶いました。転生したけど・・・

蛇に足

8話 素質







「あの~、シルフィ様。その、大変申し上げにくいのてすが、そろそろ戻られて下さい。時間が押してますので。」


私が素質に見入っていると、背後から神官の老人に声を掛けられた。


どうやら、あまりに長いことここに居たままだったようだ。流石に私の私情で時間を遅らせる訳にはいかないので、素直に席にもどった。


しかし、私は席に戻ってからもその素質について思考を巡らせていた。




椅子に座り、改めて『ルーゾン』と唱えて素質を現す。すると、やはり文字の羅列が現れた。






シルフィ・フォン・シェルフィールズ、女、5歳
レベル:1
身体能力:EX 
魔法素質:EX
魔法適性:火、水、風、土、光、闇
固有適性:神聖(聖光)、次元、空間、時間
加護:異世界の神の加護、最高神の加護




これが私の素質なのだけど、取り敢えず、身体能力、魔法素質、魔法適性は置いておくとして、加護と固有適性は少し謎だ。


先ずは加護。異世界の神というのは恐らくエルフィーネの事だろう。何せ、地球で初めて知ったのだ。そして、最高神。これは本当に不明だ。その名前からして神々の頂点か何かなのは分かるのだが、そうすると何でそんな存在が私に加護を与えているのかが疑問に残る。でも、この辺はいくら考えても神の気まぐれとしか思えない。例えそうでなくても神の思惑など私に分かるわけがないので、考えるのは早々諦めた。


次に固有適性。これに関しても私の知るところではない。今まで読んできた素質関連の本の中にもこの事は一切として書かれていなかったし、そのような言葉を聞いたこともない。もしかしたら私が見落としているだけかも知れないけど・・・・・・それを置いておいても、その固有適性の神聖、次元、空間、時間と言うのはちょっとどころかとても気になる。


先ずは神聖。真っ先に思い浮かぶのは回復とかそう言う系統の魔法。それか、光属性の大幅強化。このイメージは大体前世から。


次は次元。これに関しては何も分からない。次元というのが何を指しているかも分からないし、何ができるのかも想像がつかない。


次は空間。まあ、これに関しては文字通り何か空間に作用する魔法なのだろう。例えば、空間を拡大縮小したり、作ったり・・・・私の乏しい想像力ではそこが限界だった。


最後に時間。これはまあ、この中では一番想像しやすい。主に時間を止めたり、加速させたり、巻き戻したり。そんなところだろう。もしかしたら自分も過去に、未来に行けるかも。と思ったけど、現実的に考えても常識的に考えてもそれはあり得ないだろうと思う。まあ、良いところで物質の時間を操る。とかそんなのだろう。






と、私がこんなに長考していたからだろう。既に『神託』は殆ど終わりで、今、丁度、最後の子供が終わった所だった。


それからは直ぐだった。先ずは神官長から少しのお話があって、それからはすぐに親のもとへ返された。






「あらぁ、シルフィ、お帰りなさい。『神託』で満足のいく素質は得られたかしらぁ?」


「はい。とても満足のいく素質でしたよ。」


まあ、色々おかしなところはある素質だったよ。とは言えないけれどね。


「そう、それは良かったわぁ。私もぉ、『神託』の時は緊張してたからねぇ。」


「へぇー、お母様もそうだったんですね。お母様は満足のいく結果だったのですか?」


「んー、そうねぇ、私は満足のいく結果だったわぁ。」


どうやら、我が家は一族揃って良い素質に恵まれた家系だったらしい。私も含めて。というか、私の場合は規格外という言葉が当てはまりそうですね。これも、主にエルフィーネからの贈り物のおかげですね。本当、感謝してもしきれませんよ。


エルフィーネと言えば、次はいつ会えるのでしょうか・・・・・・待ち遠しいですね。









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