現代転生で運極振りするとこうなります

蛇に足

9.時計オーダーメイド







同年12月。


今年も既に終わりに近付いていた。新宿や渋谷など都内はクリスマス一色のムードになり、様々な所でイルミネーションやクリスマスツリーが見られるようになってきた。


「もうすぐクリスマスだね。」


俺の隣にはいつものごとく佳澄が歩いている。


「そうだね。クリスマスパーティーする?」


「いいね!それ。それじゃあ私の家でやろうよ!他の皆も誘ってさ!」


「そりゃあいいや!それじゃあできる限り人数集めてみるか。」


と、このようなノリで佳澄宅でクリスマスパーティーを開くことになった。あの家で何をするにしても佳澄に一任されているらしいので佳澄の両親に許可をとる必要は無いらしい。が、その事を両親に話したら予定をキャンセルしてでも来るだろうとは佳澄の談である。そのようなアクティブな佳澄の両親なのだが、そこまで言われると逆に会ってみたい気もしてくる。
で、佳澄と俺の交遊関係を駆使して集めた人数はそれなりになり、結局集まったのは俺の男友達と佳澄の女友達合わせて10人。丁度男女5人ずつだった。勿論俺と佳澄を含めてだ。何だか凄く豪華なクリスマスパーティーになりそうだ。食材は多分殆ど俺持ちで買うことになるだろうから食材だけなら高級品が揃うだろう。パーティー会場についても佳澄の自宅なので広いし豪華だ。食器に関しては佳澄の自宅にあるものを使用することになった。


他にもプレゼントの交換会をすることになったが、他の皆の好意で俺は佳澄と交換することになった。だからその為に現在はプレゼント探しの真っ最中だ。インターネット注文すると言う手は絶対に無い。確かに自分で探すと言う点では同じだろうけど俺は自らの足で探したい。無駄な拘りだと思う人も居るだろうけどこれは俺の我が儘だ。


なので今は中央区の時計店に来ている。






「いらっしゃいませ。お客様。ごゆっくりと御覧ください。」


その店員は丁寧な対応で俺を迎えてくれた。


「すいません。ここって腕時計のオーダーメイドって受け付けてます?」


「はい。勿論です。当店では各ブランドにお客様の要望をお伝えしてから此方に送られてくる形となります。」


「それって最短何日ですか?」


「えー、本日からになりますとそのオーダーメイド内容に依りますが最短ですと発注して届くのは1週間後になります。」


「一週間!?とても速いですね!」


「ええ、初めてのお客様にはよくそう言われます。それで、オーダーメイドですか?」


「はい。」


「どちらのブランドになされますか?」


「それはもう決めてます。アンダーンにします。」


アンダーンとは店舗販売は行っておらず、全てオーダーメイドの受注となっている。アンダーンの店舗ではその注文ができる。


「そうですか。確かにアンダーン人気ですからね。オーダーメイドされるお客様もしばしばいらっしゃいます。ではオーダーメイドですので別室にご案内いたします。そこでベルトや本体など決めていただく事がありますので少々お時間頂きますが大丈夫ですか?具体的には二時間ほど。前後することがありますが。」


そう言われたので時計を確認すると今は午前10時を指している。


因みに今している腕時計は当初から持っているG-SHOCKの型だ。


「ええ、問題ありません。大丈夫ですよ。」


「それではご案内させて頂きます。此方に。」


と、そうして案内されたのは店内奥の個室で、ちゃんと机と椅子が用意されていた。


「それでは少々お待ちください。資料などお持ちいたしますので。」


そう言い一旦店員の人が退室した。


それから暫く、ネットサーフィンで時間を潰していると暫くして先程の店員さんともう一人見ない顔ぶれがあった。


「初めまして、お客様。私、この店の店長を務めております。」


「わざわざ店長さんが?」


「ええ、オーダーメイドの際には必ず私が立ち会っておりますので。」


「へぇ、そうだったんですか。」


「それでは早速オーダーメイドの内容を決めて参りましょう。此方にオーダーメイド可能なアンダーンのパーツの資料をお持ちしましたのでまずは此方の方からご確認下さい。その他の細かな内容は後でお願いします。」


それから俺は暫く資料などを参考にしつつ、どのような仕上がりにするか店員さんと店長にアドバイスを貰いながらオーダーメイドの内容を決めていった。


その頃には昼を回っていた。


「大体こんな感じですね。あ、すいませんけどこれって25日までに間に合いますか?」


「ええ、十分間に合いますよ。もしかして誰かへの贈り物ですか?」


「はい。彼女に贈るんです。」


俺がそう言うと店員さん店長さんが驚いたような顔をしたので不思議に思ったが、自分の容姿のことを思い出して慌てて弁明した。


「ああっ!俺こう見えても男なんですよ。初めての人には今まで初見で男だとわかった人は居ませんので。」


「すいません。大変な失礼を。」


「いえいえ、大丈夫ですよ。性別間違われるのなんてしょっちゅうですから。」


「すいませんね。んんっ、それで価格の方になりますが、このオーダーメイドになりますと諸々の手数料や税金も込みで値段がこのようになります。」


と、値段を提示されるが勿論問題ない。そもそもアンダーンは価格帯が安いので今回も50000円程度で済んでいる。


「それでは此方にお客様のお名前と電話番号、住所をお願いします。完成品が届きましたらご自宅まで配送しますので。」


そう言われたのでそれらの個人情報を書いて店長さんに渡した。


「ありがとうございます。」


そのあとカードで料金を支払い、店舗を後にした。









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