現代転生で運極振りするとこうなります

蛇に足

5.佳澄宅にお邪魔







先日正式に恋人同士になった俺と佳澄のことはすぐに大学内に広がった。驚愕と共に。


佳澄はその美人なことで有名だし、俺は別の意味で有名だった。それは勿論俺が完全に女にしか見えないということで。なので他の人からすればかなり凄いカップリングだったらしい。


後、俺が国産高級車を持ってることも何故かいつの間にか広まっていたので、そこのところ隆治に聞いてみたけどやはり自然と広まっていったらしい。別に俺はそんな頻繁に車を使ってると言うわけでは無いのだけど大学生が高級車を乗り回していると否応なしに広まっていくらしい。その情報がどのような経路で広まったのかは知りたいが、まあ恐らくはたまたま俺のことを知ってる人(同じ大学の殆どの人)から車に乗るとこなりを見られたのだろう。


そうそう、車に関して言えば俺の引っ越した先の高層マンションには地下駐車場があるからそこに停めている。




「いやぁ、それにしてもまさか二葉とあの佐山さんがくっつくとはなぁ~。意外なこともあるもんだ。」


「そうか?俺としては佳澄と恋人同士になれたことが嬉しいからな。そんな意外性とかはまあ回りで勝手に言っているだけだよ。どうやら佳澄と俺は両思いだったからな。前に食事に誘ったとき告白したら分かった。」


「ほぉ!そうだったんだな。いいなぁー二葉は。あんな美人の恋人出来て······俺も彼女欲しいなぁ。恥ずかしい事だけど今まで彼女出来たこと無いんだよなぁ。」


「えぇ!そうだったの?それこそ意外だよ!だって、俺が言うのもなんだけど隆治ってイケメンじゃん。だから今の今まで彼女の一人くらいは居たんじゃないかなっておもってたんだけど。」


「ははは。そうか?二葉は俺と正反対で美人だからな。逆に男にモテたんじゃないのか?」


「それは言わないでくれ······」


いや、ホントにこれが男から告白されたことがあってね。高校の時に一度男から告白されてそれから大変だったよ。


「えっ?マジで?ホントにそんなこと合ったの?」


「·······ホントだからだよ。」


「マジかよ······その外見だからあるかもって思ったけど、マジかよ。」


「マジもマジの大まじめだよ。」


「そうか······なんか、悪かったな。」


「何が?」


「いや、嫌な思い出を掘り返したかなって。」


「いやいや、別にあれが嫌な思い出じゃないけどね。」


いやぁ、あのときは驚いたけどあの後その人に聞いてみたら告白の練習のつもりで俺に告白してきたらしくて、自信が付いたとか言って後日ホントに意中の人に告白してたからなぁ。


結局その人とは友達になって今でもスマホに連絡先も残ってるからなあ。まあ、最後に会ったのは一年前だけどね。


「そうか?それなら良かった。んじゃ、俺そろそろ次の講義行くからな。」


「あ、うん。もう時間だったね。俺も次の講義行かないとね。」


「じゃあな。」


「ああ。」










■■■■










「二葉。今日はようこそ。」


「うん。お邪魔するよ、佳澄。」


俺は今佳澄の家に来ていた。この佳澄の家には駐車場が会ったので折角だからと車に乗ってきていた。


「今日は私が二葉に料理を振る舞うからね。」


「うん。楽しみにしてるよ。それにしてもやっぱり中も広いなぁ。俺の家とは丸で違うなぁ。」


「ふふ。二葉の家も十分だと思うけど?あれ、自分で契約してるんでしょ?大学生が普通あんな都内の高層マンションなんて自分で契約出来るわけないじゃん。」


「はは。確かにそうだったね。」


「ふふふ。それじゃあリビングまで案内するよ。」


俺は佳澄の後を着いていきリビングに向かった。


「やっぱり広いなぁ。それにテレビ大きすぎない?」


「そう?元からあったから私には普通な気がするけどね。」


「そ、そうかなぁ?」


どうやら佳澄は普通とはかなりズレているようだ。まあ俺もずれてるかも知れないけどね。


「それじゃあしばらくここでテレビでも見て待っててね。料理作り終えたらまたここまで呼びに来るから。」


「うん。楽しみに待ってるよ。」


「期待しててね。」


「期待してる。」


それから佳澄は恐らくキッチンの方に向かい、俺はテレビの電源を入れてしばらくニュースを見て過ごした。そこには大企業の株価が急上昇したことが少しの話題になっていた。それは勿論俺が投資した大企業である。


それからはまた国際情勢とかの情報を聞いていると佳澄がやって来た。どうやら料理は完成したらしい。


「二葉。出来たからダイニングまで来てくれる?」


「うん。分かったよ。」


テレビの電源を消してから佳澄に着いていきダイニングまで来た。そこに並んでいたのは牛ステーキと野菜のスープに特製のステーキソースが並んでいた。


「スゴ!これ全部作ったの!?」


「うん。そうだよ。二葉の為に頑張っちゃった♪」


「ホントに凄いよ。ステーキとか焼き加減難しいでしょ?」


「うーん?どうだったかなぁ?でも私、料理するの好きだから。」


「料理好きでここまで出来たら十分だよ!ありがとう佳澄!」


「えへへ、どういたしまして、二葉。それじゃあ食べよっか。先に二葉から食べてよ。」


「うん。それじゃあ頂きます。───────!!うん!!すっごく美味しいよ!!このステーキの焼き加減もバッチリだし、このソース、凄くこのステーキに合ってる!このソースどうしたの?」


「そのソースはね、私のオリジナルだよ。二葉の口に合って良かったよ。それじゃ、私も頂きます。─────うん!私ながら美味しい!」


「ははは。こんなに美味しい料理作れるならさ、また今度で良いから食べに来ても良いかな?」


「うん!二葉なら大歓迎だよ!何時でも来てね!」


「そうさせてもらうよ。」







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