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同志スターリンは美少女です!?

蛇に足

1話 目覚めたらスターリン(女の子)です!?







あれ?声がする?誰だ?誰が俺を呼んでいるんだ?


「同志!!同志!!同志スターリン!!大丈夫なのですか!?」


んん?スターリン?何でこんなときにあのスターリンの名前が出てくるんだ?と言うか、俺を呼んでいるのは本当に誰なんだ?聞き覚えの無い声だし・・・・・・それに、日本語じゃない。これは・・・・どこの国の言葉だ?


「同志スターリン!!本当に大丈夫なのですか!?ああっ!!済まないがそこの君!直ぐに医者だ!医者を呼べ!」


医者?医者だと!?俺は何も怪我も病気もしてない筈だぞ!!


ちょっと待て!!何で俺が医者に係らなければならないんだ!!


「このっ!いい加減にうるさいぞ!!俺は病気でも何でもないし、至って健康だ!!!」


あっ、つい煩すぎて叫んでしまった。て、言うか何か俺の声、妙に高くないか?


そして、俺が強く怒鳴ったからだろう。俺に対して呼び掛けていた男と、今まさに医者を呼びに行こうとしていた男が猛烈な勢いで謝ってきた。


「もっ!申し訳ありません!!同志!!ただただ私は同志が心配で、その一心で同志にお声を掛けたのです!!どうか、お許しを!」


と、俺の前で見事な土下座をかましてきた。


て言うか、おじさんの土下座なんか見たかねえよ。


「もういい。それで、お前は誰でここはどこだ?」


兎に角いち早くここが何処だか知りたいし、目の前の人物も見たことがないし、それに外国人の出で立ちだったのでそう聞いてみたのだが、その男は呆気に取られた様子になってしまった。


「はっ?同志?まさか!記憶を!?」


「ん?何を勘違いしているのかは分からないけど、少なくとも俺は記憶喪失ではない。」


「俺!?はっ、そうでした!!あの、大粛清の事で報告に来ました、NKVD長官のゲンリフ・ヤゴーダですが・・・・」


大粛清?NKVD?・・・・・・えっ!?まさか!ここ、ソビエト連邦!?


「おい!ヤゴーダ!今はいつだ!」


「は?それでしたら1933年10月1日ですが。」


1933年10月・・・・・・少なくとも日本では既に満州事変は起こっているか・・・・で、多分俺はこいつが最初に言った通りスターリンだと。ただ、何故かスターリンとは思えないほど声が高いが・・・・どう考えても女の子だよな?あれ?スターリンって女の子じゃねぇよな?普通のおじさんの筈だ・・・・・・・


うん?胸?胸、胸、胸ぇぇぇ!?おかしい、おかしい!!スターリンは男の筈だ!!何で、何でスターリンが何だよぉぉぉぉぉぉ!!!!!


「同志?どうかされましたか?」


ヤゴーダとやらが聞いてくる。確か、こいつ大粛清とかで来たとか言ってたよな?不味いな・・・・・このまま大粛清やってると国が壊れる。かといって止めるとスパイが蔓延る。仕方がないか・・・・


「ヤゴーダ、これから私の言うことを全て実行しなさい。先ず第一に現在実行中の大粛清は只今を以て中止。但し、国内のスパイの容疑があるものは拷問以外の手段で自白させて。そして、証拠がある状態で処刑だ。第二に、NKVDの諜報員の育成。これは防諜に充てるためだ。数名のエリートを引き抜いて教官に当てろ。第三に党内の汚職者の告発だ。こんなことでは国が回らん。汚職は発覚し次第投獄かシベリア流刑だ。最後に、赤軍将校の処刑は無しだ。このままではいずれ赤軍が崩壊する。分かったか?」


俺が一気にそこまで言い終えると、ヤゴーダは一瞬驚いたような顔をしたが、直ぐに直立し了承してくれた。確か、この頃のスターリンの権力ではまだ最高では無いにしても逆らえる者は居ないだろう。


とは言え、敵を作らないようにすることは出来ない。絶対に何かをやろうとすれば、何処かに敵が生まれる。


て言うか、ソビエト連邦の場合はやることが多い。先ずは農業の再建。五ヵ年計画で、大幅な重工業化を達成した代償に農業がズタボロで、年に数十万単位で餓死者を出す始末だ。次に、国内インフラの充実。未だに農村は水道も電気も無い。他には海軍の設立、外交関係の改善等、色々することがあるが、それはゆっくりとやっていくことにしよう。幸いにもソ連の決定的な打撃である独ソ戦まではまだ八年もある。その間に、国内の防衛体制も充実させなければならないが、幸いにも今の俺は何の因果か、女の子だけどスターリンである。ので、新たな祖国であるソビエト連邦を戦争の決定的な被害からある程度でも軽減させるために最大限の努力をすると誓った。


その為にはまずは国内のお掃除だ。





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