言葉の欠片

一榮 めぐみ

ギゼンシャ

ひとりで泣いてる人を見つけたら
迷わず手を差し伸べることができる?


その手が払われるかもしれない
その手を引かれて傷つけられるかもしれない


そんなことを考えて、


見て見ぬふりをする?
少し立ち止まってみる?
通り過ぎてから、振り返ってみる?


すぐに近寄って、
どうしたの?大丈夫?って
同じ目線で声をかけることができる人は
どのくらいいるんだろうね


声をかけて無視されても
罵声を返されても
手を払われても


それでもそこでじっと
待っていられる人って
どのくらいいるんだろうね。


傷つけられても、
痛い目にあっても、
それでも大丈夫だよって


泣いている人の涙が止まるまで
寄り添うことができる人って
どのくらいいるんだろうね。

「詩」の人気作品

コメント

コメントを書く