言葉の欠片

一榮 めぐみ

おひめさま

わたくしは、
健気な一輪の花を見ても美しいとも思いませんの。


覚悟を決めて、ついていらして。


夢の中まで追いかけて
わたくしを守ることができるかしら。


満開に咲き誇る薔薇の微笑みが
わたくしには似合いますわ。


繊細な刺繍の施されたドレスが
わたくしには似合いますわ。


真赤な紅を艶めかせて
完璧にしますの。


覚悟のない者は
わたくしには近寄らないでいただきたいの。


虚栄心?幻想?


知ったようなことを。
なんとでも仰っていただいて構わないわ。


自分のこともわからないで
他人のことを気にする前にすることがあるでしょう。


わたくしや他のものに気を取られている間にも
太陽は登り、また沈むのです。


あなたの中の揺るがない信念を貫く覚悟と
その信念が間違っているかもしれないという疑心と
あるがままを受け止める素直な心の準備が整いましたら


もう一度、わたくしに会いに来てくださるかしら。

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