言葉の欠片

一榮 めぐみ

僕の居る場所

 今の自分を例えるならば何だろう


 ある人は僕を太陽だと言ってくれたね


 僕は、暗闇に堕ちればよかった


 真っ暗闇に墜ちて、不安に膝を抱きながら


 僕を、じっと見つめる蛇の、スゥスゥ、という
 鳴き声とも叫び声とも取れる、独り言を聞きながら


 鋭く冷たい眼に怯えて、


 目を離せないでいて、


 縮こまって、蹲って、怯えて、震えて


 そんな暗闇に居れば


 余計なものは何も見ずに、


 希望を見出すことも出来たのかもしれない。


 ただ


 僕が墜ちたのは残念ながら光の渦だった。


 光の満ちるこの世界には、   を感じることもない。


 僕を支えてくれていた音楽も、


 此処では何の意味も持たない。


 静寂と孤独が、心地良く思えるまでは


 まだ時間がかかりそうだ。


Je mehr Licht es dort gibt, desto weniger kann man sehen.

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