Behind the door
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Behind the door

  • あらすじ

      扉の先は…異世界だった。
     
      最初は夢だと思った。目の前には異世界転生系アニメでよく見る風景がある。そして、普通よりかなり上であろう美少女がたっていた。
     「あら、私のこと可愛いと思ったでしょう。」
     「いや…」
     やっぱりさっきの'普通よりかなり上であろう美少女'というのを撤回することにする。
     「あーやっぱり思ったのね! 思ったのね!!」
     その美少女は訴えかけるように俺をみてきた。
     はぁー…。これはゲームあるあるの'はい'と'いいえ'があるのに'はい'を押さないと一生続くヤツじゃん!
     「はい、はい、思いましたよ。」
     「うわーやっぱりか。キモ。」
     あー。嫌いなタイプだ。こういうのアニメで見てても腹が立つやつだ。よっし無視しよう。
     「図星です~? やっぱりキモいですね。クスクス」
     すんごいぶん殴ってやりたい。少なくとも美少女と分からなくしてやりたい。
     「まあ、いいわ。さっそくあなたには使命を与えるわ。」
     「いやいや使命とかはやいだろ。展開が早すぎるよ! まず、この異世界に転生させた理由とかだろ。普通。」
     「あら、キモニートさん。異世界だなんてよく気付いたわね。」
     「おいおい。キモニートはねーだろ!」
     「あら、間違っているかしら? クスクス」
     くそ!!ぶん殴ってやりたい…。
     「まあ、いい。なぜ転生させた?」
     「何となく。かな~~。」
     あれ、あれあれ、とっさに殴ってしまった。
     「こんな可愛い美少女を殴るとわ…。」
     そう言って美少女は消えていった。そう、消えていった。
     「えーー!消えていったじゃねーよ!!!!!!!!!」
     
      こうして俺の素晴らしくも残酷な物語がスタートするのであった。
     
     
     
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