世界から拒絶された能力者

タンク

手紙 幼少期2

これは私と家族の平和な日々が終わりを遂げる時の話。

朱「父さん何しているの?遊ぼー」
父さん「お仕事だよ、研究員ってのはなかなか大変だからね。もうちょっと待っててね。」
父さんは物理学を研究している研究員だ。
母さん「朱君ダメだよ。お父さんのお仕事邪魔しちゃ。今はあっちに行っててね」
母さんは昔宇宙について研究しており、私をさずかった時に研究員を辞めていた。

しばらくは、こんな感じの仲の良い家族だったんだけどある自分がしてしまった行為によって、この平和な日々が終わりを告げた。

私が五歳位の時のこと
その日は家族で旅行に行こうと車に乗って高速道路を走っていました。
朱「ねえ、まだー。暇ー」
父さん「うーん、そう言われてもな。あっ、じゃあ父さんとしりとりでもしようか」
朱「本当やったー!じゃあね初めはー」
この時車の後ろから大きな衝撃がきた。










朱「う、うーん。あれどうなったの?」
辺りを見渡して見ると
朱「と、父さん!母さんどうしたの!」
横には血だらけで倒れている両親がいた。
朱「ど、どうしたら良いんだろう。そうだ!いつも母さんがやってくれたみたいに『いたいのいたいのとんでけー』」
するとこの時能力が発動したのか、両親が淡い緑色の光に包まれた。
朱「あれ、なん、か、つかれた、な。」 
どうやら能力を使用するには莫大なエネルギーが必要で今回のはギリギリ足りたようだった。
この時のことを両親に聞くと、意識はあったが体が痛すぎて動けなかったけど、私が『いたいのいたいのとんでいけー』て言ったときに体の痛みが引いていって傷も治っていたと言っていた。
どうやら能力によって重症から軽傷までに回復が出来たようだった。
しかし、この両親の治療の様子を高校生位の男子が撮っており、SNSに投稿したことで私と家族の平和な生活が大きな音を立て崩れ去っていくのだった。


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