冬の稲妻
037★言い訳は……飽きたから……がベスト
もし、仮に、口を使わせてもらえないとしても、この顔だけでイけそうだな、俺も。
オカズがあれば十分、十分……安全だしな。
うんうんと一人頷きながら、勝手にそう思い込み、無意識に丁寧な愛撫を与えて、雅美に声を上げさせる。
「やぁーん……
ひでとぉ……くぅ…ん……」
安全だろ。
うっとぉしくないだろ。
手間はかからないだろ。
よし、決めた、女と手ぇ切るべ。
本命で来たからでいいか……………。
いや、まてよ、本命ができたなんて、女達から、アイツらに話がいったら、俺の行動を見張ってでも、調べようとするに違いない。
いや、飽きたからにしよう。
本命できたなんてやった日にゃあ、こいつのことがバレたりしたら大変だ。
やばいな、本命説は………やっぱ、飽きたからにしよう。
内心で指折りし、秀人はあっさりと決心した。
「いやぁぁ………ん」
「なんだ、もう
苦しいのか? 雅美」
「うん、苦しい」
「どういう風に苦しい?」
「あのね…気持ち良いのが
とまんないのぉ~……
気持ち良いのが
とまんないから……
苦しいの、苦しいの」
流石に、キツイらしく、雅美は秀人の愛撫に溺れ、髪を振り乱してもだえる。
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