冬の稲妻

ブラックベリィ

024★悪戯は楽しい


 秀人は至極楽しそうに、腕の中で微かに躯を震わせ続ける雅美をいじくりまわす。

 「きゃっ」

 わぁーい、ふわふわ
 秀人君には悪いな、明日は美味しいもん作ってあげよう。

 ……………うん、ふわふわぁ………あぁ、これなら、聞こえない。
 うふっ……ふわふわだぁ。

 雅美は秀人の口付けに酔ってカミナリのことをコロッと忘れて、幸せそうに笑い、話しかける。

 「秀人君、だぁーいすき
  ありがとう

  家で一人でなんかいたら
  寝られないもん………」

 秀人は何も言わずに、優しく笑って、夢見心地で楽しそうな雅美に口付け、無意識で雅美の躯の奥の方へ手を伸ばし、ソッと探り始めていた。

 可愛いよな……うーん、俺って……不味いかなぁー。
 でも、雅美だ、まっいっかぁー。

 雅美は秀人の指が、唇が、蠢き出しても、気にもとめないでいたが、再びの雷鳴の重い音にぐずる。

 「ふぇぇ~ん…どおしてぇ~
  ガラガラおさまんないのぉー

  ……何時もだったら
  長くても一時間ぐらいでしょぉ…………」

 秀人は、雅美に口付けながら、雅美の普段の生活を知りたくて、好きなように喋らせる。




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