冬の稲妻

ブラックベリィ

023★カミナリの恐怖を忘れたい

 その言葉に、何かが違うと思いながらも、素直な?雅美は、びっくりまなこで、疑問符を顔に貼り付けたまま頷く。

 えっとぉ…って…そういえば…今………。

 『じゃまなんだ
  俺は裸で寝る主義だから……』

  って言った秀人君って、最初から裸だったっけ。

 「う、うん」

 素直な雅美の返事と姿に気を良くした秀人は、喜々としてテクを使い始める。

 「ひでとくん?」

 えっとぉ………なにをしてるのぉ?

 「気持ち良くなれるぞ、雅美」

 その言葉に、一瞬あがこうとしたが、秀人に与えられた感覚に引きずられて、精神の方が先に無抵抗になる。

 ああ、そっかぁー
 めぃーでぃーかぁんて、こういうのを言うんだぁ……うふっ…………。

 秀人の行為に何の嫌悪感も沸かなかった雅美は、その行為に身を任せた。

 もはや、カミナリの恐怖を忘れられるならば、ちょっと変なことくらい気にしないという状態になってしまっている雅美は、秀人の掌や唇の感触に、うっとりと瞳を細める。

 すでに、それがヤバイ状態であるという事には全然気がまわらない雅美であった。


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