帰還者同士のゲーム

ノベルバユーザー318492

ステータス

「それにしてもみんな大パニックだねー。」
 「そうだな。こんな状況なら、当然だと思うし、相談事っていう雰囲気じゃなくなったな。」
 俺はこれから起こることに嘆きながら言った。そんな時に、ある聞き覚えのある声がした。
 『マスター、聞こえますか。マスター』
 「うん?何か言ったか?」
 「へ?何も言ってないよ。」
 ただの聞き間違えか?俺はそう思う事にして一旦家に帰ろうと天音に提案しようとした。
 『聞こえてるなら、返事をしてください。返事をしてくれなかったら仕事が出来ないです。ある種の営業妨害で訴えますよ。』
 何だ、この頭のイカれてる声は最近どこかで聞いたような。
 『異世界の相棒を忘れるなんて酷いです。マスター。』
 あ、そうだ。ナビだった。お前、どうしてこの世界で喋れるんだ。今まで、喋れなかったのに。
 『はい。それは、あの神と言っていた人が多分ステータスと職業を与えたからだと思います。』
 「ステータス!?」
 「っ、びっくりした。急に大きな声出さないでよ。」
 「ごめん。ごめん。」
 俺は頬を膨らましている天音に謝って、さっき、ナビが言っていた事を聞いた?
 おい、ナビ。それはほんとうなのか?
『はい。本当です。さっきの光はステータスを与える光で、戦いの才能があるものにはその才能に沿った職業を与えた見たいです。だから、天音様もステータスが与えられているはずです。』
 そうだっのか。ナビが言っているから本当だろうけど、取り敢えず確認する必要があるな。
 「山下さん、ちょっと試して欲しいことがあるけれどいいかな?」
 「うん、良いよ。何かな?」
 「ステータスオープンって、言ってみて」
 「うん、分かった。ステータスオープン」
  
       【ステータス】

      【名前】山下 天音 
      【種族】人
      【職業】僧侶 level 1
   
      【攻撃】25
      【防御】20
      【魔力】30
      【俊敏】18
      【特攻】23
      【特防】33

      【スキル】回復魔法 level 1 

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