突然死んだら戦国の世にいました

ノベルバユーザー323530

戦の終わりそして説得?

自分は木下藤吉郎に連れられて信長と別れた。
そこから四時間近く歩いただろうかこの当時の信長の主城だとしたら清洲城のはずだ。
「ここからはしゃべらずに何も見ずに付いてきてください。いいですね?」
急に藤吉郎さんが言った。
当たり前のことだろう。
まだ家臣でもなければ一人の兵でもない。
まだ内通者であると言う疑いも解けてないのだろう。
ここは従うに限る。
ここで疑いを今より強くされては困るからだ。
「わかりました。付いていきます。」
そこから少し歩いて客間だろうか屋敷内のある一角に連れてかれた。
「そこで待っていてください。時が来たら呼びに来ます。」
「わかりました。」
そうしたら藤吉郎さんは扉を閉めて出ていった。
それからすぐに城内に騒ぎが起きていた。
その理由はすぐに分かった。
時間からしてもそれしかあり得ない。
それは今川との合戦に勝ったということだろう。
すぐに警備をしていた兵たちはお祭り騒ぎになっていた。
音だけしか聞こえてないがそうだと分かった。
「「信長様が帰って来たぞぉおぉぉぉぉ!」」
その声と共に自分のいる部屋に藤吉郎さんが来た。
「こちらへどうぞ。」
そこから違う部屋に連れていかれた。
歩いた距離からしても多分控え室だ。
「こちらでもう少しお待ちください。」
そうしてすぐにまた出ていった。
(多分、次に呼ばれるときにはもう一度信長にあって話すことになるだろう。
今のうちに少しでも格好を整えておこう。)
少しだが話が聞こえてくる。
内容は戦課を報告しているのだろう。
一人一人たてた手柄を報告している。
誰々がどうこうしたとか何人討ち取ったとか必死に訴えていた。
そこから小一時間ぐらいだろうかたって呼ばれた。
「渡辺新鬼!入れ!」
「ハッ!」
扉が空いたのと同時に自分ができる限りの無礼を働かないようにさっき手柄をたてた者達が報告していたところまで歩いた。
「信長様、この度は城へ招き入れてくださりありがたき幸せでございます。
私はあなた方に信じていただけないでしょうが未来から来た者でございます。
この度私はあなたの家臣いえ一人の兵として仕わせていただきとうございます。」
「貴様!何を言っている!姫の御前であるぞ!」
信長は退屈そうだ。
最初の出会いが出会いだったのかこんなに堅苦しくするとは思ってなかったのだろう。
「よい、下がれ!勝家。よいこいつはこのようなやつだ。渡辺新鬼そなたの願いは聞き届けた。本当に未来から来たのであれば一人の兵として扱うのは心苦しい。これより渡辺新鬼を我が家臣として迎え入れる。そうして悪いがすぐに命令がある。
勝家!こやつに武具の扱いから兵の動かし方礼儀作法まで全て教え込め!そなたは習ったことを全て吸収し即戦力になるように励め!」
勝家さんは嫌なようだろう。さっきあんなことがあれば特にそうだろう。
「なぜ私がこのようなやつに教えなければならないのですか!」
信長が立ち上がる。
そうして勝家に近づく
「貴様!余の言うことが聞けぬか?」
胸ぐらを掴んでそう問う。
勝家さんも女の方だ。
着物がはだけてしまい胸が露になりかけている。
私はすぐに顔を背けた。
それと同時に言った。
「信長様!私はあなた様の命令に従います!勝家さんどうか私に教えていただきたくございます!」
信長はこちらにきょとんとした顔で向いた。
勝家さんもだ。
「勝家、新鬼もこう言っておるが聞けぬか?」
すぐに顔を元に戻し
「わかりました。この勝家信長様の命により渡辺新鬼の教育係を承けたまわせていただきます!」
信長はその事を聞くと胸ぐらを掴んでいた手を離した。
「よう言った!勝家!新鬼!これよりは風呂などのプライベートの時以外は一緒に寝起きし食を共にして至るところで教え込み即戦力になれるように心がけよ!」
「「ハッ!」」
自分と勝家さんの同時に返事をした感じになった。
スムーズとはいかないまでも信長の家来にはなれたがそれと同時に女性との付き合いが皆無に近いにも関わらず飲食、寝起きをともにすることになったのだった。

「突然死んだら戦国の世にいました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「歴史」の人気作品

コメント

コメントを書く