異世界に行ったら国が衰退していたので、不動産屋をしていた経歴を生かしてエルフの王女と国を立て直す。
第32話お母さん! 巨大な女が現れました!
_____「ホワイトシーフ王国 城下町」______
「寒い。もう、帰りましょう」
町を散策して10分程で、シルフがとんでもない事を言いだす。
先程までのルンルン気分はどこ吹く風。
「おいおい! まだ、散策始めて、10分くらいしか経ってないぞ!」
「だって、この街、人一人いなくて退屈だし、寒いのよ!」
「おまっ!? 自分の国の街だろうが! シルフが「再建してくれ」って頼んで来たんだろ!」
「国が廃れてきているとは兵の噂で聞いていたけど、ここまで酷いとは思っていなかったわ」
こいつは本当に世間知らずの王女様だ。
日本においての政治家もそうだが、国のトップってやつは自分の国の現状を理解してやがらない奴が多すぎる、時たま、自分で庶民の生活を視察したり、庶民の話を聞くなり色々と歩み寄る手はあるじゃないか。
こいつらはそうゆう事すら考えないし、行動もしない。
居酒屋に行って、サラリーマンに混じって一緒に酒飲むくらいしろよ!
机に座って何時間も会議しているよりもずっと有益だよ!
「お前、現状を把握してから物言えよ!」と指摘する奴がこいつらの周りにいないんだな... ...。
と呆れて物も言えない。
歩き疲れてシルフはその場に座ってしまった。
こいつ、変身してから自由過ぎだろ... ...。
シルフの行動にイライラしていた俺は一発ブン殴ってやろうかと思ってシルフに近づく。
すると、町の奥から大きな音がし、地面が揺れる。
「わわわ! 揺れる! 揺れる!」
シルフはバカだから現状のヤバさを理解できず、ハシャいでいた。
音と振動は段々と近づき、そして、いったん音と振動が止まり、静寂が町を包む。
あれ?
何も起きないのか... ...?
安堵した瞬間、家と家の間にある通路から巨大な女の顔がひょっこりと現れ。
「____うっせー!!!!」
ソニックブームの如く、衝撃波が町中を襲い、屋根瓦は数枚地面に落ち、外壁の一部が崩れる。
「____っつ!? み・耳が... ...!」
鼓膜は平気か!?
まるで、目の前で爆弾が落ちたかのような轟音が無防備だった聴覚神経を刺激し、耳鳴りが収まらない。
シルフを見ると耳を抑えてしゃがみ込んでいる。
____ズンズン! ズンズン!
耳鳴りの為、音を感じる事は出来ないが、目の前の巨大な女がこちらに接近してくる振動が足元から脳天に鈍く伝わる。
巨大な女は俺を見下すと指を指し、その場に座るようにボディーランゲージをしている。
俺は強者には従え精神で言われた通り、正座した。
□ □ □
巨大な女の罵声から10分経ち、やっと聴力が回復してきたが、まだ、若干聞き取りにくい。
俺とシルフは冷たいレンガ敷の道の上に正座させられ、巨大な女はあぐらを掻いて喋り続けている。
女は原始人が着ているような獣の毛皮を胸部と下半身に巻き、デリケートな部分は隠している。
巨大な女はパンツは何を穿いているのだろうか?
という男性が誰もが抱く世界で一番ピュアな疑問が浮かび、話を聞いたふりをしながら、顔は動かさず、限界まで眼球を下に下げるが中々見えない。
太ももの間にある暗闇はまるで宇宙を連想させ、そこには憧れと夢が隠れている。
男は女子の太ももや宇宙が大好きな生き物だ。
「____で、あるからしてだな! ... ...ん?」
パンツを覗こうとしているのが巨大な女に気付かれてしまう。
そして、女が急にモジモジし、喋らなくなり、体の割には幼い顔つきの女は少女のように頬を赤らめ。
「今日、パンツ穿いてないんだ... ...。あんまり、ジロジロ見んな... ...」
宇宙にはブラックホールが発生していた。
そう言われると俺の目線はより一層そこに吸い込まれていく。
「... ...」
「___だから、見んなって!」
巨大な女の顔はドンドン赤くなり、風船のように今にも弾けてしまいそうだ。
そして、姿勢を正し、一層、集中。
「だから! 見ないでよ~!!!」
巨大な女はとうとう泣きだしてしまった。
だが、俺は観測者としての使命がある。
全人類の為にそれを観測して伝えなければならない。
かの有名な宇宙飛行士は地球を青かったと表現した。
俺は、そんなピュアな感想が言えるだろうか?
屈託ない表情で笑えるだろうか?
「_____やめなさい!!!」
シルフの的確なチョップで俺の二つの星は色を失ってしまった。
一瞬、暗くなった視界は段々と赤く染まっていく。
「地球は何色でしたか?」と聞かれた場合、「青くはなかった」と今後、答えることとなるでしょう。
「寒い。もう、帰りましょう」
町を散策して10分程で、シルフがとんでもない事を言いだす。
先程までのルンルン気分はどこ吹く風。
「おいおい! まだ、散策始めて、10分くらいしか経ってないぞ!」
「だって、この街、人一人いなくて退屈だし、寒いのよ!」
「おまっ!? 自分の国の街だろうが! シルフが「再建してくれ」って頼んで来たんだろ!」
「国が廃れてきているとは兵の噂で聞いていたけど、ここまで酷いとは思っていなかったわ」
こいつは本当に世間知らずの王女様だ。
日本においての政治家もそうだが、国のトップってやつは自分の国の現状を理解してやがらない奴が多すぎる、時たま、自分で庶民の生活を視察したり、庶民の話を聞くなり色々と歩み寄る手はあるじゃないか。
こいつらはそうゆう事すら考えないし、行動もしない。
居酒屋に行って、サラリーマンに混じって一緒に酒飲むくらいしろよ!
机に座って何時間も会議しているよりもずっと有益だよ!
「お前、現状を把握してから物言えよ!」と指摘する奴がこいつらの周りにいないんだな... ...。
と呆れて物も言えない。
歩き疲れてシルフはその場に座ってしまった。
こいつ、変身してから自由過ぎだろ... ...。
シルフの行動にイライラしていた俺は一発ブン殴ってやろうかと思ってシルフに近づく。
すると、町の奥から大きな音がし、地面が揺れる。
「わわわ! 揺れる! 揺れる!」
シルフはバカだから現状のヤバさを理解できず、ハシャいでいた。
音と振動は段々と近づき、そして、いったん音と振動が止まり、静寂が町を包む。
あれ?
何も起きないのか... ...?
安堵した瞬間、家と家の間にある通路から巨大な女の顔がひょっこりと現れ。
「____うっせー!!!!」
ソニックブームの如く、衝撃波が町中を襲い、屋根瓦は数枚地面に落ち、外壁の一部が崩れる。
「____っつ!? み・耳が... ...!」
鼓膜は平気か!?
まるで、目の前で爆弾が落ちたかのような轟音が無防備だった聴覚神経を刺激し、耳鳴りが収まらない。
シルフを見ると耳を抑えてしゃがみ込んでいる。
____ズンズン! ズンズン!
耳鳴りの為、音を感じる事は出来ないが、目の前の巨大な女がこちらに接近してくる振動が足元から脳天に鈍く伝わる。
巨大な女は俺を見下すと指を指し、その場に座るようにボディーランゲージをしている。
俺は強者には従え精神で言われた通り、正座した。
□ □ □
巨大な女の罵声から10分経ち、やっと聴力が回復してきたが、まだ、若干聞き取りにくい。
俺とシルフは冷たいレンガ敷の道の上に正座させられ、巨大な女はあぐらを掻いて喋り続けている。
女は原始人が着ているような獣の毛皮を胸部と下半身に巻き、デリケートな部分は隠している。
巨大な女はパンツは何を穿いているのだろうか?
という男性が誰もが抱く世界で一番ピュアな疑問が浮かび、話を聞いたふりをしながら、顔は動かさず、限界まで眼球を下に下げるが中々見えない。
太ももの間にある暗闇はまるで宇宙を連想させ、そこには憧れと夢が隠れている。
男は女子の太ももや宇宙が大好きな生き物だ。
「____で、あるからしてだな! ... ...ん?」
パンツを覗こうとしているのが巨大な女に気付かれてしまう。
そして、女が急にモジモジし、喋らなくなり、体の割には幼い顔つきの女は少女のように頬を赤らめ。
「今日、パンツ穿いてないんだ... ...。あんまり、ジロジロ見んな... ...」
宇宙にはブラックホールが発生していた。
そう言われると俺の目線はより一層そこに吸い込まれていく。
「... ...」
「___だから、見んなって!」
巨大な女の顔はドンドン赤くなり、風船のように今にも弾けてしまいそうだ。
そして、姿勢を正し、一層、集中。
「だから! 見ないでよ~!!!」
巨大な女はとうとう泣きだしてしまった。
だが、俺は観測者としての使命がある。
全人類の為にそれを観測して伝えなければならない。
かの有名な宇宙飛行士は地球を青かったと表現した。
俺は、そんなピュアな感想が言えるだろうか?
屈託ない表情で笑えるだろうか?
「_____やめなさい!!!」
シルフの的確なチョップで俺の二つの星は色を失ってしまった。
一瞬、暗くなった視界は段々と赤く染まっていく。
「地球は何色でしたか?」と聞かれた場合、「青くはなかった」と今後、答えることとなるでしょう。
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