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勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~

夏季

19話 ガーベッジ戦②

「やったか……」


ガーベッジは足を全て失い、お腹にも穴が空いてもう動ける状態ではない。これはもう勝ちだ。


「勝ったわね!」
「やったニャ!」
「みんな怪我がなくてよかったですわ」
「わーい!早く帰ってお祝いしよー!」
「勇者がいなくてもちゃんと僕達だけで戦えたからよかったよ」
「む、もう少し切りたかったな。
まぁ、勝てたのは喜ばしいことだな」


センがいつも通りに戻り、みんな素直に喜んだ。しかし、一人だけまだ不安な顔をしている。
サキだ。


「どうした、サキ」
「なんかこれ、よく漫画とかだと敵がまだやられてなかったってことがよくあるんだよね……」
「漫画?なんだそれ。それより、ガーベッジならそこでもう死んで……え?」


俺はガーベッジをみて言葉を失った。なんとガーベッジが生きているのだ。しかも足も生えているしお腹の穴もふさがっている。サキはやっぱり……とわかっていたようだが、みんなは驚きが隠せていない。あ、センは嬉しそうだ。


「ハッハッハ!なるほど、俺はお前らのことを少し甘く見ていたようだ。こうなったら本気で戦ってやろう!」


ガーベッジはそう言うと背中の羽を広げて空を飛んだ。


「な!とべるのか!」
「どうしますの?魔法を撃ってもすぐに再生されてしまいますわ!」


どうすれば……。あ、そういえば、サキこいつのことなんか知っていたな。俺達がこいつのこと知らなくてサキだけが知ってるってことは、こいつも違う世界にいたやつなのか?人じゃないけど。
とにかく、今は時間稼ぎだ!


「サキ!こいつなんて生物かしってんだろ!
しばらく俺とマロンとセンで時間を稼ぐから何か弱点がないか思い出してみてくれ!」
「うん!知ってるよ!大きさは全く違うけど……
とにかく思い出してみるよ!気をつけてね!」


よし、それにしてもどうする。相手は空を飛んでいる。この三人だったらジャンプしたら届くが…
あの羽根を先になくすことを優先しよう。


「セン、お前はあの羽根を切り落とすことに集中してくれ。俺とマロンはできるだけあいつの気をひく」
「わかった。あぁ、はやく、早くアイツを斬りたい!」
「さっきからセンがおかしいニャ……」
「そうだな……。あ、そういえば測定の時も先生を発狂しながらボコボコにしたっていってたな……」
「なるほどニャ……」


センは多分戦いになったらこうなってしまうのだろう。いつもは綺麗なのに……


「ほら!ぼさっとするな!突っ込んでくるぞ!
ハハっ!斬り刻んでやる!」


「こい、出来るもんならな」


ガーベッジは上空から急降下で突っ込んでくる。俺達は後ろに飛び避ける。マロンがすぐに麻痺攻撃をいれる。一瞬だけだかガーベッジの動きが止まり、そのままセンが羽を斬ろうとするが頭についてる触角と言われるもので反撃。あれ武器にもなるんだな。


「くっ、麻痺がだるいな……
まぁ、そこの男が雑魚いからまだマシだがな」


あ?こいつ喧嘩うってんな。ちょっと本気で魔力をこめるか。
ガーベッジはまた空へ飛ぶ。俺はそれはジャンプして蹴りを入れる。


「ぐふっ、お前……急に……!」


俺はそのまま触角を掴み下に投げ飛ばす。ガーベッジは地面に叩きつけられる。そして、ちょうどその横にいたマロンが頭に麻痺攻撃をぷすっと刺す。脳に刺したからしばらくは動けないだろう。
するとそこに、サキ達が来た。


「思い出した!ゴキブリって確か表面が油なの!
だから火がよく効くと思う!」
「そ、それをどこで……」


正解みたいだ。でかしたサキ!


「燃えろ、炎龍斬!」
「ファイアーボール!」
「―――獄炎―――」


みんなが一斉に炎系の技をだす。ガーベッジも苦しんでいる。燃え尽きて灰になったら再生も出来ないだろう。


「くっ、くそ……こ、こんなヤツらに……」


そしてガーベッジの声は聞こえなくなり、しばらくして灰になった。その後、再生もしてこなかった。


俺達は勝った。







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