話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~

夏季

14話 黒い生命体

依頼を受けて2時間後、俺たちは森についた。この森には強い魔物が沢山いるのであまり人は近づかないせいかおおきな木がたくさん生えている。
それにすごくジメジメしていて気持ち悪い。


「うわー、歩きにくいし、ジメジメして気持ち悪いしー、もー帰りたいー」


ハルがグチグチ言っているが無視だ。でも確かに下もずっとグチョグチョなので歩きにくい。ストレスが溜まるのも当たり前だろう。
そして森を歩いて1時間。魔物達が襲いかかってくるだけで進展は何も無かった。黒い生命体は全く見つからない。


「もー、諦めてかえろーよー」
「あたしもめんどくさくなってきたわ」


こんだけ探しても見つからないなら仕方ないか。俺もそう思い、帰ろうとしたその時、急に生臭い匂いがしてきた。
なんだ……この匂いは……
俺たちは匂いがする方へ走り出す。しばらくすると俺たちは河原に出た。川を覗くと上流の方からたくさんの血が流れていた。  


「上へ向かいましょ」


多分、この先にいるのだろうと思いながら俺たちはまた走った。だんだん匂いが強くなってくる。
みんな集中し始める。先程までうるさかったハルも真剣な表情だ。


そして、走り始めてすぐ黒い生命体をみつけた。予想通りこの臭い匂いは奴のものだ。そいつの体長は2〜3メートルあり、全身がテカテカしていて、引き締まった足が6本ある。そして頭にはピコピコとうごくものがついており、こいつが倒したであろう原型がとどまらない魔物をクチャクチャ食べている。そして、ヤツは俺たちに気づいたのか顔をこちらに向けてきた。


その瞬間、俺たちは必死に逃げた。


それはヤツに勝てないかと思ったからか。
違う。確かにアイツは強いだろう。正直この三人で勝てるかわからない。それでも、逃げた理由は別にある。


気持ち悪いのだ。


「いやぁぁぁーーー!!!!」
「ちょっ、あたしもあれや無理よ!
気持ち悪すぎるわ!」
「わかったからはやく走れ!!
じゃないと、もしかしたら追いかけて……きてるじゃないか!!!」


ヤツはものすごいスピードで追いかけてきた。その6本足でカサカサ音を立てながら。
俺はハルとカエラを抱え、身体強化を使い本気で逃げた。







「勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く