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勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~

夏季

10話 商店街②

装備を買うためのお金を貰うため、校長室へやってきた。ちゃんとここまで来るあいだにお金をもらうための作戦は考えてある。校長は国の管理もやっているので金をすごい持ってるだろうから意外とすぐに貸してくれるかもしれない。
今回は俺とカエラだけで頼むことにした。サキとマロンは校長と仲がいいからあまり変なことはさせたくないからだ。
俺とカエラが校長室へ入ると、あの荒れ果てた時と違いとても綺麗だった。やっぱり金は持ってるみたいだな。


「お、どうしたお前ら。今日は休みじゃぞ」


「実は、お願いがありまして……」


カエラと目を合わせる。
よし、ここからスタートだ。


「あたし達、魔王討伐のために今も一生懸命練習しているわ。チームワーク練習も、午後の練習も、毎日家に帰ってからもどうしたら勝てるか、今何をすればいいか考えてるの。」


「そう、俺達は毎日努力してる。チームワークもだいぶ良くなってきたし、これから練習すればもっともっと強くなれるはずだ。それはわかっている、わかっているけど……やっぱり今のままで魔王に勝とうなんてあますぎるんだ!」


「だから私は考えたわ。何が足りてないのかって。必死に考えたわ。そこで気がついたの。やっぱり一人一人の力を強くするべきだって。そこでやっぱり必要なのは装備よ!でも、でも……私たちはお金をあまり持ってないの……」


「だけど、俺たちは強くなりたいんだ!そして魔王を倒したいんだ!だから校長、いや校長先生!俺たちに装備品を買うためのお金をわけてください!」


よし!完璧だ!どうだこの神がかった演技は!
そう、これが「俺たち本気なんだ」作戦だ!
どうだ、校長は下を向いているからわからない。
あ、プルプルし始めた。やばい、さすがにバレて怒られるか。


「お、お前ら……」


「なんていい生徒なんじゃ!」


校長は泣いていた。大粒の涙をボロボロと落とし、鼻水も垂れている。


「ワシはお前らのことをただのものを壊すことにしか取り柄のない問題児だと思っておった。そこまで魔王討伐について考えているとは……
金のことなら心配するな、魔王討伐のためじゃ。
いくらでも払ってやろう!」


とても嬉しそうな顔だ。
なんか本当に申し訳なくなってきた。
俺たちは100万円をもらい、校長室を出た。


門まで行くと待ってたマロンとサキが心配そうにこっちに来た。


「ど、どうでした?」
「え、えっとー、ちゃんと貰えたわよ!」
「よかったニャ!」
「武器をゲットして魔王を絶対たおしましょ!」


さすがにカエラもさっきのは少し申し訳なくおもってるらしい。校長のあんな嬉しそうな顔は初めて見た。絶対ちゃんとした武器を買おう。


こうして俺たちはまた装備屋にもどった。四人で100万円なのでマロンが最初に持ってきたようなものすごい強いものは買えないが、それでもだいぶいい武器は買える。
防具の方は校長が用意してくれるらしい。その時なぜか俺が必要だと言われたがそれはまた今度わかるだろう。
結局俺らが買ったのはカエラは赤い大きな魔石がついている杖、サキは杖ではなく杖の性能も持っている剣にした。中衛だからそうしたのだろう。そしてマロンは相手を麻痺させることの出来る、攻撃特化型のツメにした。俺は魔力を込めるほど魔法耐性、守備力、攻撃力が上がるグローブにした。これは俺にぴったりだ。
これで装備の調達は終了だ。


その後はまた商店街探索にもどり、みんなでお昼ご飯をたべ、ギルドの代わりにある依頼所によってみたり、服を見たりした。そしている間に夕方になり、帰る時間になったので、マロンとカエラは帰っていった。でも俺はまだ帰れない。ずっと気になっていたことがあるからだ。


「サキ、この後少し時間あるか?
話がしたいんだけど」


そう、転生のことについてだ。



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