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勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~

夏季

9話 商店街

実戦練習が始まってから数週間、俺たちはようやくこの生活に慣れてきた。午前はチームワークの練習を中心にし、お昼ご飯を食べたあとは各個人で練習をする。これが大体の流れである。この数週間だけでもだいぶチームとして強くなれた気がする。さすがSクラスっていう感じだな。
友達関係の方も順調だ。お昼もみんなで一緒に食べるし、帰りも門までみんなで帰る。時々ハルがカエラやセン達のご飯を横取りして喧嘩をしているが微笑ましいものだ。


そして今日もいつも通り練習して門までみんなと一緒に帰っていた。門まで歩いている間みんなとおしゃべりするのは結構楽しいもんだ。俺がよく喋るのはカエラとマロンとサキだ。よくこの四人と行動している。自主練の時もこの四人で練習することが多い。


「今日も疲れましたねぇ」
「そうだニャ」
「ふふん、あたしは全然疲れてないわよ。あなた達もまだまだね!」
「カエラさんは馬鹿みたいに体力ありますよね。そういうところは羨ましいです。」
「あと、何も考えずに生きていけてるところとかもニャ」
「羨ましいでしょ!」


いつも通りの会話だ。
カエラのやつ、馬鹿にされてるのに気づいてもいない。
こんな感じで話しながら歩いているともう門についた。


「んじゃ、僕達は帰るよ。
また次の練習も頑張ろうね。」


そう言ってレイ達は帰っていった。残った俺達も帰ろうとした時急にサキは言った。


「あ、あの!明日皆さん暇ですか?」


そういえば明日は週に一回の休みだったな。別に用事もないよな。


「うん、暇だよ」
「あたしも」
「うちもニャ」


「それじゃあ商店街行ってみない?」


商店街か!ここの商店街は色々揃っていて面白いってよく耳にするからずっと行きたいと思っていた。カエラもマロンも目を輝かせてる。二人とも違う国から来たからまだ行ったことがないみたいだな。


「いきましょ!」
「うちも行きたいニャ!」


ほら、子供みたいに食いついている。


「じゃあ俺も行こうかな」


「ふふっ、ありがとう!
じゃー明日9時に時計台に集合ね!」


そう約束してみんなそれぞれ帰っていった。それにしても明日は楽しみだ。商店街は前から気になってたしな。しかも女の子3人とお出かけだ。ハーレムだ。少しおしゃれでもしてっちゃおっかな。


翌朝9時


俺は街の中央にある時計台に向かうと既に3人揃っていた。
遅れたかと思ったがみんな今来たらしい。
みんなの私服は新鮮でかわいらしい。いつもは学校で支給されたローブしかきてないからな。カエラとマロンはワンピース。でも、サキの服は見たことないな。


「その服珍しいね」


「あ、うん、セーラー服って言うの。日本の制服だよ。転生された時にたまたまこれを着てたんだ。それで私服これしかないんだ」


毎回思うが転生って本当なのか。確かに顔はここら辺では見ない顔だし、時々よくわからないこと喋ってるし。今日ちょっと聞いてみよう。とにかく今は店巡りだ。


まず最初に行くのは装備屋だ。強い敵と戦うとなったら武器も防具も必要なので買いにきた。中には金ぴかの鎧や黒いローブ、鏡みたいな盾や蛇みたいな剣など面白いものがたくさんあった。マロンはツメがあるコーナーを、カエラとサキは杖のコーナーをみている。ちなみに俺は殴るぐらいしか攻撃方法がないのでグローブぐらいしか見るものがない。一応剣も使えるが慣れないものを使ってもミスが多くなるのでやめておく。


「決まったニャ。おじさん、これが欲しいニャ!」


マロンはもう決まったらしい。やっぱり猫だからツメを使うらしい。マロンが選んだツメは青白く光っていてすごく強そうだ。


「嬢ちゃん、いいのに目をつけたなこれはこの国で一番強いツメだ。あの迷宮の奥にしかない神石で作られているんだ。値段は400万円だ。」


400万円だと!?そんなに高いのか!マロンが出せるわけな……な!マロンがカバンをゴソゴソしている。もしかして持ってるのか?400万円を


「はい!おじさん!」


「・・・。」


出てきたのは石貨だ。10円である。
やっぱりな、そんなことだろうと思った。


「ちなみにお前達いくら持ってるんだ?」


「30円よ」
「10円だニャ」


「嬢ちゃん達、そんな金じゃ最弱装備も買えないぞ……」


ですよね。だいたいそんな金じゃこのあとも何もできないじゃないか。まぁ俺も500円しかもってないが。


「私は最初あった時に校長からもらった3000円がありますよ」


それでも弱い装備しか買えないなー、ん……?


「サキ、いま誰からもらったって言った?」


「校長先生からですけど?」


ハッハッハッ。なるほどな。それはいいことを聞いた。
俺はカエラに向かって目線で伝える。カエラは俺の目線に気づいた後すぐになるほどっ!って顔をした。さすが、カエラだ。よくわかってるじゃないか。


「さすがジンね!そうよ、校長から金をもらえばいーじゃない!」


「そーだカエラ!さすがこういう所は頭がいい!」


「当然よ!」


「コイツら悪い顔してるニャ……」
「ま、まさか……
ううっ、校長先生ごめんなさい……」


こうして俺らは一旦学校に行くことにした。

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