勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~
5話 クラス発表
今日はクラス発表だ。
朝早くから大広間の掲示板に貼ってあると聞いたので、俺は早めに寮を出た。
クラスは四日間の結果をみて決められる。
カエラは確実Sクラスだな。
俺たちは1,2,3,4グループに分けられたうちの3グループだったが、カエラはその中では圧倒的に凄かった。
俺はどうだろうな……
体力はまず一位だろうな。100メートルと5000メートルは敵無しだったし。鉄球投げも、見えないとこまで飛んでったし。
魔法はビリだ。記録係笑ってたし……
剣はなんもと言えない。
だいぶいい方だったらしいけど。
魔力量はどうなるんだろう。途中でもうカエラ超えてたしな。15000は超えてた気がする。
あの玉壊れちゃったけど。
あ、校長あの後意識取り戻したのかな。
まぁ、ちゃんと謝れば許してくれるだろう。
それにあの校長だ。ズルズルと引きづるような人では無いはずだ。心も広いだろう。多分。
――――――――――――――――――――――――――――――――
門が見えてきた。相変わらずでかいな。
登校してる生徒は五人ぐらいしかない。
やっぱ朝早く来て正解だな。
これならすぐ自分のクラスが確認できる。
そしてしばらく歩いているとある事に気がつく。
門の前にたってる人がいるのだ。
すごい髭が長い。校長だ。
その姿はまるで誰かを待っているようだ。
俺はまた昨日のことを思い出す。
多分だけど俺のことをまっているだろう。
まじかぁ……怒られるかな。
そして俺はもう一つある事に気づいた。
よく見ると校長の後ろに誰か座ってるのだ。
いや、正座してるな。
あの赤い髪の毛……カエラだ。
あいつ、何やらかしたんだ。
全く……思い当たる節が多すぎる。
そう考えるとやっぱり校長が待っているのは俺で確定だ。
これ俺も見つかったらやばいんじゃないか。
いや、今回は逃げちゃダメだ。逃げたって何も始まらないんだ。正々堂々と行こう!
俺はそう決心し、門に向かった。
そして、一瞬でバレ、走って逃げようとした瞬間後ろから容赦なく魔法を撃たれて意識を失った。
しばらくして目が覚めると、俺は校長に引きずられていた。横を見るとカエラも引きずられていた。
そういえばこいつ、最後俺のこと容赦なく魔法でうってきてたな。
「おい、カエラ。お前なんで俺のこと撃ったんだ」
「そんなの当たり前じゃない。
どうして私1人で怒られないといけないの」
こいつ……当然のように言いやがって……
「立て、お前ら。着いたぞ」
俺達が連れてこられたのは校長室だ。
噂によるとこの校長は芸術品が好きらしく、
校長室にも沢山の芸術品があるらしい。
だが、実際に扉を開けると驚くべき光景が広がっていた。
荒れ果てていたのだ。
ガラスは割れ、高そうなツボや石像は砕け散り、飾ってある絵は穴が空いている。
これは襲われたにちがいない。
「誰にやられたのですか?」
「これを投げたヤツじゃ」
校長はそう言うと三つの玉を取り出した。
鉄球だ。
校長を見ると、俺を睨んでる。
俺だ。
そうだ、たしか俺鉄球投げでだいぶ遠くまで飛ばしたんだ。あの先に校長室があったのか。
さすがに運が悪すぎる。
それから校長はたくさんの黒い欠片を持ってきた。これも俺が壊したやつだ。
「これはな、世界にたった三つしかないんじゃ。」
校長の眉がピクピクしてる。
やっぱりすごいレアな物だったんだな。
「それから、訓練場も崩壊してた。
グラウンドも穴があいてぐちゃぐちゃじゃ」
すごい。さっきよりもピクピクしてるぞ。
これ本気で謝んないとすごい怒られるやつだ。
カエラと一緒に土下座しよう。
そう思い俺はカエラに目線で合図する。
一緒に謝ろうと。
その合図に気づいたカエラはまかせて!っという感じにウインクしてきた。
あれ。なんか嫌な予感がする。
「そんなんで怒るなんて、ちっちゃい男ね!」
その予感は的中した。
多分、俺の合図が「ふん、そろそろこいつになんか言ってやれ」とかと勘違いしたのだろう。
校長の怒りは爆発し、その日は五時間も怒られた。俺は何回も謝ったのだが、カエラが逆ギレばっかりするのですごく長引いたのだ。
あと、話を聞いててわかったのだが、あの芸術品全部ニセモノだった。
校長は「わしの持っている芸術品は運が物凄い上がるマジックアイテムなんじゃ!すごい高買ったんじゃぞ!」とか言ってたがどう考えても詐欺だ。もっと怒られると思ったから言わなかったが。
長い長い説教タイムが終わったあと校長がクラスを教えてくれた。不機嫌な顔で。
カエラはやっぱりSクラスだった。
そして意外にも俺もSクラスだった。
理由を聞いてみたら、その底が見えない魔力量と無属性魔法が使えるからだとか。
無属性魔法のことはバレていたらしい。
ちなみに無属性魔法を使えるのはやっぱりレアらしく校長が知ってるのは勇者と獣族の一人だけらしい。
カエラは「だから体力測定の時強かったのね」と納得していた。
セコしたのね!ってキレられるかと思ったが予想外だった。
そしてこの日は、クラスのホームルームに参加することが出来ずに寮に帰った。
本当に友達が一人のまま終わりそうで怖い。
朝早くから大広間の掲示板に貼ってあると聞いたので、俺は早めに寮を出た。
クラスは四日間の結果をみて決められる。
カエラは確実Sクラスだな。
俺たちは1,2,3,4グループに分けられたうちの3グループだったが、カエラはその中では圧倒的に凄かった。
俺はどうだろうな……
体力はまず一位だろうな。100メートルと5000メートルは敵無しだったし。鉄球投げも、見えないとこまで飛んでったし。
魔法はビリだ。記録係笑ってたし……
剣はなんもと言えない。
だいぶいい方だったらしいけど。
魔力量はどうなるんだろう。途中でもうカエラ超えてたしな。15000は超えてた気がする。
あの玉壊れちゃったけど。
あ、校長あの後意識取り戻したのかな。
まぁ、ちゃんと謝れば許してくれるだろう。
それにあの校長だ。ズルズルと引きづるような人では無いはずだ。心も広いだろう。多分。
――――――――――――――――――――――――――――――――
門が見えてきた。相変わらずでかいな。
登校してる生徒は五人ぐらいしかない。
やっぱ朝早く来て正解だな。
これならすぐ自分のクラスが確認できる。
そしてしばらく歩いているとある事に気がつく。
門の前にたってる人がいるのだ。
すごい髭が長い。校長だ。
その姿はまるで誰かを待っているようだ。
俺はまた昨日のことを思い出す。
多分だけど俺のことをまっているだろう。
まじかぁ……怒られるかな。
そして俺はもう一つある事に気づいた。
よく見ると校長の後ろに誰か座ってるのだ。
いや、正座してるな。
あの赤い髪の毛……カエラだ。
あいつ、何やらかしたんだ。
全く……思い当たる節が多すぎる。
そう考えるとやっぱり校長が待っているのは俺で確定だ。
これ俺も見つかったらやばいんじゃないか。
いや、今回は逃げちゃダメだ。逃げたって何も始まらないんだ。正々堂々と行こう!
俺はそう決心し、門に向かった。
そして、一瞬でバレ、走って逃げようとした瞬間後ろから容赦なく魔法を撃たれて意識を失った。
しばらくして目が覚めると、俺は校長に引きずられていた。横を見るとカエラも引きずられていた。
そういえばこいつ、最後俺のこと容赦なく魔法でうってきてたな。
「おい、カエラ。お前なんで俺のこと撃ったんだ」
「そんなの当たり前じゃない。
どうして私1人で怒られないといけないの」
こいつ……当然のように言いやがって……
「立て、お前ら。着いたぞ」
俺達が連れてこられたのは校長室だ。
噂によるとこの校長は芸術品が好きらしく、
校長室にも沢山の芸術品があるらしい。
だが、実際に扉を開けると驚くべき光景が広がっていた。
荒れ果てていたのだ。
ガラスは割れ、高そうなツボや石像は砕け散り、飾ってある絵は穴が空いている。
これは襲われたにちがいない。
「誰にやられたのですか?」
「これを投げたヤツじゃ」
校長はそう言うと三つの玉を取り出した。
鉄球だ。
校長を見ると、俺を睨んでる。
俺だ。
そうだ、たしか俺鉄球投げでだいぶ遠くまで飛ばしたんだ。あの先に校長室があったのか。
さすがに運が悪すぎる。
それから校長はたくさんの黒い欠片を持ってきた。これも俺が壊したやつだ。
「これはな、世界にたった三つしかないんじゃ。」
校長の眉がピクピクしてる。
やっぱりすごいレアな物だったんだな。
「それから、訓練場も崩壊してた。
グラウンドも穴があいてぐちゃぐちゃじゃ」
すごい。さっきよりもピクピクしてるぞ。
これ本気で謝んないとすごい怒られるやつだ。
カエラと一緒に土下座しよう。
そう思い俺はカエラに目線で合図する。
一緒に謝ろうと。
その合図に気づいたカエラはまかせて!っという感じにウインクしてきた。
あれ。なんか嫌な予感がする。
「そんなんで怒るなんて、ちっちゃい男ね!」
その予感は的中した。
多分、俺の合図が「ふん、そろそろこいつになんか言ってやれ」とかと勘違いしたのだろう。
校長の怒りは爆発し、その日は五時間も怒られた。俺は何回も謝ったのだが、カエラが逆ギレばっかりするのですごく長引いたのだ。
あと、話を聞いててわかったのだが、あの芸術品全部ニセモノだった。
校長は「わしの持っている芸術品は運が物凄い上がるマジックアイテムなんじゃ!すごい高買ったんじゃぞ!」とか言ってたがどう考えても詐欺だ。もっと怒られると思ったから言わなかったが。
長い長い説教タイムが終わったあと校長がクラスを教えてくれた。不機嫌な顔で。
カエラはやっぱりSクラスだった。
そして意外にも俺もSクラスだった。
理由を聞いてみたら、その底が見えない魔力量と無属性魔法が使えるからだとか。
無属性魔法のことはバレていたらしい。
ちなみに無属性魔法を使えるのはやっぱりレアらしく校長が知ってるのは勇者と獣族の一人だけらしい。
カエラは「だから体力測定の時強かったのね」と納得していた。
セコしたのね!ってキレられるかと思ったが予想外だった。
そしてこの日は、クラスのホームルームに参加することが出来ずに寮に帰った。
本当に友達が一人のまま終わりそうで怖い。
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