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勇者なしで魔王討伐 ~チートと愉快な仲間と共に~

夏季

1話 勇者の死

大陸の端にある故郷ナンナイから馬車で3ヶ月。ついに俺は世界でトップクラスの魔法学校であるクラウン魔法大学にやってきた。


小さい頃両親を魔王の手先に殺された俺は強くなって勇者のような強い男になりたいと思ってた。そしてこのクラウン魔法大学は初代勇者がたてた学校であり、毎年世界各地から優秀な魔法使いや剣士などがあつまってくる。
ちなみに、誰でも入ることが出来る。だから俺も親が死んだあとに俺のことを育ててくれたシスターから資金を貰いやってきたのだ。


「ここから俺のストーリーが始まるぜ……」


そう呟きながら俺は高さ5mはある門を抜けた。しばらく進むと入学式の案内所を渡された。クラスは後で発表されるらしい。案内通りに行くとそこにはものすごい数の人がいた。いや、人だけじゃないな。チラホラと猫耳がついてたり尻尾が生えてたりするやつがいる。さすがクラウン魔法大学だな。世界各地から人が来てるらしい


5分後、髭が腰まで生えた偉そうな人がでてきた。


「私は、この学校の校長であるドナードじゃ。」


そして入学式が始まった。


最初は校長先生の話だ。最初は昔の勇者の話だったり、魔法の可能性だったり面白い話をしてくれたのでとても面白かったのだが……


「………諸君らは、この名学校であるクラウン大学の生徒であるという自覚を持ち悔いのない学校生活をおくってくれ。この中から優秀な人材が生まれることを祈っておる。以上じゃ。」


20分以上たったあとようやく校長先生の話が終わった。いや、長すぎる。なんで何回も同じこと言うんだ。ここの生徒であることに誇りを持てとか自覚をもてだとか。5回以上聞いたぞ!
ほかの生徒達もそう思ってらしい。
みんな途中から話を全く聞いてない。そりゃそうだ。


そのあと、生徒会長のはなしや、ものを壊すなとか窃盗するなとか一般常識であることを散々聞かされ入学式がおわった。


「ふぅ、やっと終わった。」


そう独り言を言って俺はほかの生徒達の後に続いて大きな広間からでようとしていたその時、


「失礼します!!!」


いきなり重そうな鎧をつけた男がはいってきた。
あたりが静まりかえる。
鎧の男の顔はとても青ざめていて、体も震えている。何事かと思いながら見てると男は思いもよらぬことを言った。


「大変申し上げにくいのですが……先程勇者様がお亡くなりになりました……」


え……勇者が……
勇者が、死んだ???
うそだろ???


「なにをふざけたことをゆっとんのじゃ!!!!首をおとされたいのか!!」


校長が怒り狂いながら怒鳴った。
そ、そーだ。勇者が死ぬはずがない。あの勇者だぞ。16歳という若さで10人いる魔王の幹部を4人も倒しているんだぞ。ほぼ無傷で。
しかも、昔のどの勇者よりも才能があるとも言われてるんだぞ。


「い、いや、本当です!!
シロン王国の王から直接手紙で知らせが届いたんです!!ご覧下さい!!」


校長は手紙を読んですぐに顔色を変えた。


「ほ、本当じゃ……。」


事実だとわかった瞬間みんなだまった。泣いてる人も多くいた。ショックで気絶する者もいた。
俺も言葉が出ない。勇者が居なくなったら人間はもう終わりだ。誰も魔王をとめられない。


「誰に殺されたのじゃ……?」


確かに、それは気になる。
魔王か?魔王の幹部か?
もしかしてそれ以上の強敵がいるのか?


「これも大変申し上げにくいのですが……。」


「誰じゃ?」


「勇者様が同じパーティーの女全員に手を出して…それで……女の一人に猛毒の塗った刀で殺されました……」


「・・・。」


おいおい、勇者何やってんだ。
これ。ダメなやつだ。
みんなもっと黙っちゃったよ。
もう泣いてる子一人もいないよ。真顔だよ。
気絶してた子もいつの間にか目が覚めちゃってるよ。


「……明日、また同じ時間にここに集合じゃ。」


しばらくの沈黙の後校長の言葉でみんなだまって帰っていった。


こうして俺の大学生活初日が終わった。



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