悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する
026★お宝回収はとても大変だった
私は、とにかく回廊にある扉という扉を開け、ひたすら左手首に嵌めたインベントリへとお宝を回収しまくった。
そして、多分最後の部屋の宝物をたった今回収し終えた。
その瞬間、どこかでカタンッと言う音がした。
『あっ…良かったねぇ~
ますたぁー…
全部回収し終わった
ようだね
今聞こえた音は
この回廊のラストの
部屋が出現した
音だよぉ~………』
楽しそうにそう言うコウちゃんのセリフに、私は苦笑いをこぼれ落とす。
うふふふ…この部屋が最後じゃなかったのねぇ………って、そうよねぇー………。
RPGにしろ乙女ゲームにしろ、色々なイベントクリアすると出現するモノって必ずあるモノねぇ………。
これは、反対側の回路へと続くキップなんだから、頑張らないとね。
「そうなの?
ということは
この回廊のお宝は
回収が済んだって
証拠ね
それじゃ、その
ラストのお部屋に
行きましょうか?
こっちの回廊ラストの
部屋はどこかしら?」
小首を無意識に傾げてそう言う私に、コウちゃんがちょっとすまなそうに言う。
『あのねぇ~…ますたぁ~…
そのラスト部屋は
コウちゃんでも
何処に出現するか
わからないの……
今まで開けた部屋の
どこかってことしか………』
そのセリフを聞いた私は、ちょっと遠い瞳になってしまう。
だって、もう1回この回廊にあるお宝が入っていた部屋を回るということなんだもの………。
「…そ…う……それじゃ
もう1度回廊にある
部屋を回りますか」
そう言って、私はその部屋を出て、隣りの部屋の扉を開けるのだった。
入って室内を見た私は、がっくりする。
なぜなら、部屋の中央に台座が出現し、そこにひと際いわくつきそうな首飾りが燦然と輝いていたのだから………。
「コウちゃん………」
思わず肩に座るコウちゃんに手を伸ばし、その頭を撫でながら名を呼んでしまう。
『ごめんねぇ~……
ここの細工の大半は
皆でよってたかって
遊びで作ったモノが
詰め込まれているんだぁ………』
ねぇ…コウちゃん、その皆ってどなたさん達なのかしら?
聞くの怖いからあえて聞かないことにしよう。
勿論、この先も聞く気はないわ。
そう思った私は、さらりと聞き流して言う。
「そうなの………」
『うんっ』
嬉しそうに胸を張ってそう言うコウちゃんに心癒されながら、私は無感動に左手首に嵌めたインベントリへと収納する。
確認は後で良いわ。
もう、ここは心を無にして、サクサクと回収して行くわよ。
そうよねぇ~…1巡で済むわけないわよねぇ~………。
さっきまで回収した各部屋のお宝が、一山いくらなぐらい高価そうよねぇ~………。
部屋中央に台座付きで出現したお宝って、それひとつで国が買えそうなモノばかりなんだもの。
とにかく、各部屋のお宝を再度回収して、反対側の回廊へのキップを手に入れるのよ。
黙々と部屋の中央に出現した台座のお宝を回収する私に、コウちゃんが言う。
『ますたぁーが
今入れたので最後だよ
今度こそ、本当に
反対側の休憩室へ
転移できるよ』
コウちゃんのセリフに、私はちょっと考える。
えぇ~とぉ~…転移ってことは、なんかソレらしい場所があるってことよねぇ~………。
それって何処かしら?
そんなことを考えながら回廊へと出ると、少し離れたところに等身大の姿見用の鏡が出現していた。
その瞬間に、私は反対側の休憩室へと移動する手段を得たことを知る。
「コウちゃん
あの鏡が転移用の
通路と思って
良いのかしら?」
私の確認の言葉に、コウちゃんはにっこりと笑って言う。
『うんっ…魔力を通すと
通れるのぉ……』
そして、多分最後の部屋の宝物をたった今回収し終えた。
その瞬間、どこかでカタンッと言う音がした。
『あっ…良かったねぇ~
ますたぁー…
全部回収し終わった
ようだね
今聞こえた音は
この回廊のラストの
部屋が出現した
音だよぉ~………』
楽しそうにそう言うコウちゃんのセリフに、私は苦笑いをこぼれ落とす。
うふふふ…この部屋が最後じゃなかったのねぇ………って、そうよねぇー………。
RPGにしろ乙女ゲームにしろ、色々なイベントクリアすると出現するモノって必ずあるモノねぇ………。
これは、反対側の回路へと続くキップなんだから、頑張らないとね。
「そうなの?
ということは
この回廊のお宝は
回収が済んだって
証拠ね
それじゃ、その
ラストのお部屋に
行きましょうか?
こっちの回廊ラストの
部屋はどこかしら?」
小首を無意識に傾げてそう言う私に、コウちゃんがちょっとすまなそうに言う。
『あのねぇ~…ますたぁ~…
そのラスト部屋は
コウちゃんでも
何処に出現するか
わからないの……
今まで開けた部屋の
どこかってことしか………』
そのセリフを聞いた私は、ちょっと遠い瞳になってしまう。
だって、もう1回この回廊にあるお宝が入っていた部屋を回るということなんだもの………。
「…そ…う……それじゃ
もう1度回廊にある
部屋を回りますか」
そう言って、私はその部屋を出て、隣りの部屋の扉を開けるのだった。
入って室内を見た私は、がっくりする。
なぜなら、部屋の中央に台座が出現し、そこにひと際いわくつきそうな首飾りが燦然と輝いていたのだから………。
「コウちゃん………」
思わず肩に座るコウちゃんに手を伸ばし、その頭を撫でながら名を呼んでしまう。
『ごめんねぇ~……
ここの細工の大半は
皆でよってたかって
遊びで作ったモノが
詰め込まれているんだぁ………』
ねぇ…コウちゃん、その皆ってどなたさん達なのかしら?
聞くの怖いからあえて聞かないことにしよう。
勿論、この先も聞く気はないわ。
そう思った私は、さらりと聞き流して言う。
「そうなの………」
『うんっ』
嬉しそうに胸を張ってそう言うコウちゃんに心癒されながら、私は無感動に左手首に嵌めたインベントリへと収納する。
確認は後で良いわ。
もう、ここは心を無にして、サクサクと回収して行くわよ。
そうよねぇ~…1巡で済むわけないわよねぇ~………。
さっきまで回収した各部屋のお宝が、一山いくらなぐらい高価そうよねぇ~………。
部屋中央に台座付きで出現したお宝って、それひとつで国が買えそうなモノばかりなんだもの。
とにかく、各部屋のお宝を再度回収して、反対側の回廊へのキップを手に入れるのよ。
黙々と部屋の中央に出現した台座のお宝を回収する私に、コウちゃんが言う。
『ますたぁーが
今入れたので最後だよ
今度こそ、本当に
反対側の休憩室へ
転移できるよ』
コウちゃんのセリフに、私はちょっと考える。
えぇ~とぉ~…転移ってことは、なんかソレらしい場所があるってことよねぇ~………。
それって何処かしら?
そんなことを考えながら回廊へと出ると、少し離れたところに等身大の姿見用の鏡が出現していた。
その瞬間に、私は反対側の休憩室へと移動する手段を得たことを知る。
「コウちゃん
あの鏡が転移用の
通路と思って
良いのかしら?」
私の確認の言葉に、コウちゃんはにっこりと笑って言う。
『うんっ…魔力を通すと
通れるのぉ……』
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