悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する
022★まさかそんな簡単な手段で扉が出現するなんて………
コウちゃんのモミモミ攻撃(笑)に意識がぼぉ~っとして、とろとろとした微睡みにうとうとしながらただただ浸っていた。
そこに、私のお腹をモミモミしていたコウちゃんから声が掛かる。
『ますたぁー…痩身美容
終わったよぉ~………』
その言葉に、意識が真夏のアイスクリームのごとく蕩けていた私はハッとする。
「えっ? えぇ~とぉ…
終わったのね?」
『うん、終わったよ』
その言葉に頷き、私は身体を起こそうとして気付く。
えっ? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~……マジですか?
あの仰向けになると、デデェーンと存在感を増す、小高いお腹の脂身の丘が綺麗に消失していることに気付く。
「すごいっ…コウちゃんてば
万能ね………あの脂身の塊が
綺麗に無くなってるぅぅ~………」
アラフィフ時代と同じ脂身の小高い丘に悩んでいた私は、その事実に思わずうれし涙が流れるのを感じた。
そして、起こす身体がとても軽いことを知る。
『えへへ~……コウちゃん
ますたぁーの
役に立ったぁ~………』
そうして胸張りするコウちゃんの身体は、ひとまわり大きくなっていた。
言うなれば、ロシアンブルーの大きさからメインクーンかノルウェージャンフォレストキャット並みへの変化だった。
いや、だから…更にもふもふ感が増えたって話しなんですけどね。
「いやぁぁぁ~ん……
コウちゃんてば
更にもふもふに
可愛くなっちゃってぇぇ~………」
と、時も場所も忘れて、身体を起こした私は、コウちゃんを抱き締める。
少しみっしり感が出て、抱き心地がかなり良くなったコウちゃんに、私はついつい頬擦りしてしまう。
抱き締められた上に頬擦りされたコウちゃんは、ただ嬉しそうに喉を鳴らす。
そうして、しばらく戯れた後、私はコウちゃんを腕に抱いたまま聞く。
「コウちゃん
とりあえず
本気でココを
脱出しましょう」
『うん…今の俺なら
奥の部屋へ行けるし
転移も簡単に出来るよ
ますたぁーから
いっぱいエネルギー
補給できたから………』
どうやら、私の身体から溢れていたらしい魔力と、たぁぁぁ~っぷりと身に付いていた脂肉は、コウちゃんの力へと全部変換されたようです。
そのお陰で、安全にこのダンジョンから脱出できそうです。
「でね、コウちゃん
今更なんだけど
どうやってこの部屋から……
その…奥の部屋とかに
行くの?
こっちの部屋の探索は
したことないけど
反対側の部屋は、何度も
探索したことあるけど
何も無かったわよ」
ここからどうやって移動するのかを聞くと、コウちゃんが可愛いお手手で部屋の奥にある壁を指差す。
『あの突き当たりに
行って、ますたぁー』
言われた私は、コウちゃんを抱いたまま言われるまま奥の何も無い壁の場所へと移動する。
「ここで良いの?」
『うん、ここ』
そう言って、コウちゃんは私の腕の中から身を乗り出して、奥の壁に可愛いもふもふの両手をペタッと着ける。
そして、コウちゃんの身体から何かふわっとしたモノが抜け出るのを感じた。
私は、それが魔力であることを、その瞬間に理解した。
はうあぁぁぁ~…あーんだけ、自分の中の魔力も他人の魔力も感知できなくて苦労したのにぃ~………やっぱり、間違いなく、あの3点セットのせいだぁ~………。
心の中で盛大に喚いている間に、コウちゃんが流した魔力に反応して、壁が綺麗な水晶へと変化する。
その水晶の壁には、綺麗な室内が映っていた。
「へぇ~…ここの壁って
魔力を流すと
水晶になるんだぁ~……
…じゃなくて
壁が水晶になるのは
理解ったけど
ここからどうやって
移動するの?」
その質問に、コウちゃんが私を振り返り、水晶壁に映る室内の映像の扉部分を可愛いお手手で指し示して言う。
『あそこから入るんだよ
あの扉は映像じゃなくて
本物の扉なんだ
魔力を壁に流すと
出現する仕組みなんだ
行こう、ますたぁー………』
「ああそういう
仕組みなのねぇ……
それじゃ、行こうか………」
心の中では、この部屋ってこんな仕組みだったのぉぉぉ~っと泣きながら、私は軽くなった身体に心まで軽くなり、コウちゃんの指し示した扉へと向かう。
そこに、私のお腹をモミモミしていたコウちゃんから声が掛かる。
『ますたぁー…痩身美容
終わったよぉ~………』
その言葉に、意識が真夏のアイスクリームのごとく蕩けていた私はハッとする。
「えっ? えぇ~とぉ…
終わったのね?」
『うん、終わったよ』
その言葉に頷き、私は身体を起こそうとして気付く。
えっ? えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~……マジですか?
あの仰向けになると、デデェーンと存在感を増す、小高いお腹の脂身の丘が綺麗に消失していることに気付く。
「すごいっ…コウちゃんてば
万能ね………あの脂身の塊が
綺麗に無くなってるぅぅ~………」
アラフィフ時代と同じ脂身の小高い丘に悩んでいた私は、その事実に思わずうれし涙が流れるのを感じた。
そして、起こす身体がとても軽いことを知る。
『えへへ~……コウちゃん
ますたぁーの
役に立ったぁ~………』
そうして胸張りするコウちゃんの身体は、ひとまわり大きくなっていた。
言うなれば、ロシアンブルーの大きさからメインクーンかノルウェージャンフォレストキャット並みへの変化だった。
いや、だから…更にもふもふ感が増えたって話しなんですけどね。
「いやぁぁぁ~ん……
コウちゃんてば
更にもふもふに
可愛くなっちゃってぇぇ~………」
と、時も場所も忘れて、身体を起こした私は、コウちゃんを抱き締める。
少しみっしり感が出て、抱き心地がかなり良くなったコウちゃんに、私はついつい頬擦りしてしまう。
抱き締められた上に頬擦りされたコウちゃんは、ただ嬉しそうに喉を鳴らす。
そうして、しばらく戯れた後、私はコウちゃんを腕に抱いたまま聞く。
「コウちゃん
とりあえず
本気でココを
脱出しましょう」
『うん…今の俺なら
奥の部屋へ行けるし
転移も簡単に出来るよ
ますたぁーから
いっぱいエネルギー
補給できたから………』
どうやら、私の身体から溢れていたらしい魔力と、たぁぁぁ~っぷりと身に付いていた脂肉は、コウちゃんの力へと全部変換されたようです。
そのお陰で、安全にこのダンジョンから脱出できそうです。
「でね、コウちゃん
今更なんだけど
どうやってこの部屋から……
その…奥の部屋とかに
行くの?
こっちの部屋の探索は
したことないけど
反対側の部屋は、何度も
探索したことあるけど
何も無かったわよ」
ここからどうやって移動するのかを聞くと、コウちゃんが可愛いお手手で部屋の奥にある壁を指差す。
『あの突き当たりに
行って、ますたぁー』
言われた私は、コウちゃんを抱いたまま言われるまま奥の何も無い壁の場所へと移動する。
「ここで良いの?」
『うん、ここ』
そう言って、コウちゃんは私の腕の中から身を乗り出して、奥の壁に可愛いもふもふの両手をペタッと着ける。
そして、コウちゃんの身体から何かふわっとしたモノが抜け出るのを感じた。
私は、それが魔力であることを、その瞬間に理解した。
はうあぁぁぁ~…あーんだけ、自分の中の魔力も他人の魔力も感知できなくて苦労したのにぃ~………やっぱり、間違いなく、あの3点セットのせいだぁ~………。
心の中で盛大に喚いている間に、コウちゃんが流した魔力に反応して、壁が綺麗な水晶へと変化する。
その水晶の壁には、綺麗な室内が映っていた。
「へぇ~…ここの壁って
魔力を流すと
水晶になるんだぁ~……
…じゃなくて
壁が水晶になるのは
理解ったけど
ここからどうやって
移動するの?」
その質問に、コウちゃんが私を振り返り、水晶壁に映る室内の映像の扉部分を可愛いお手手で指し示して言う。
『あそこから入るんだよ
あの扉は映像じゃなくて
本物の扉なんだ
魔力を壁に流すと
出現する仕組みなんだ
行こう、ますたぁー………』
「ああそういう
仕組みなのねぇ……
それじゃ、行こうか………」
心の中では、この部屋ってこんな仕組みだったのぉぉぉ~っと泣きながら、私は軽くなった身体に心まで軽くなり、コウちゃんの指し示した扉へと向かう。
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