双剣使いの暗殺者

sho

切り札

「さてと、仕掛けるか」

アースドラゴンの背後に回り込み。
 
死角から先制を仕掛ける。

致命傷与えても死なない。

だから、足を切って機動力を削ぐ。

まさに疾風の如く、ルーグはアースドラゴンに水魔法を纏わせた剣を手に迫る。

まだ、沈黙してるアースドラゴン、

「入った」

剣が敵に入ると思った瞬間、

アースドラゴンの周囲に岩出てきた剣が出現し、地中から生えた根が剣でルーグを襲う。

「くそっ」

岩の鎧と同じ強度の剣、水魔法を纏っている剣とはいえ、体にくる衝撃は想像を絶するものだった。

「モンスターがなんで剣なんて」

いや、違うな。

裏でアイツを操ってるのは、人間しかも、今までの単調な攻撃とは違う。

もう、ネクロマンサーに操られてるとこちらが気づいたと思ってなりふり構わずきたか。

「剣は無視して、根を切り落とす」

あの剣は確かに、硬く強靭で攻撃力も冗談にならない。

だけどそのために、重い。

躱せる速さだ。

根を切り落とそうした瞬間、

ドコッ

地面が針状に盛り上がる。

またかよ、

アースドラゴンに接近する前に、剣が僕を襲い、仮にそれをこちらが躱しても、地面からの不意打ち。

「面倒だな、アースドラゴンが本来の生態機能を使えるなら」

スキル  気配隠蔽    水魔法  インビシブル

敵は視認して攻撃してくる、それも操ってるのは奴が視認してだ。

アースドラゴンには嗅覚があるから、この手は使えないとあきらめていたけど、操ってる奴がいるなら話は別だ。

レベルが上がる前じゃ全魔力を消費するところだったけど、今なら、半分の魔力で撃てる。

敵の視界から消え、確実に魔力貯めて敵を倒す。

奴を倒すには、真っ二つにするとかじゃダメだ。

一撃で胴体や顔をまとめて消し飛ばすような、デカイくて強力な攻撃魔法しかない。

まさに、切り札。


コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品