双剣使いの暗殺者

sho

会議

「バカなんですか?」

「すいません」

拠点に戻り事情をジャンヌさんに説明すると、これでもかというくらい怒られた。

「唯一の手掛かりもみすみす見逃して」


「それなんですけど、僕が連れてきたシルバーウルフのおかげで森の現状がわかったかもしれません」


「聞かせてくれる?」

「2匹を抱えて逃げてる時に気づいたんですけど、凄く痩せてたんです」

「だから、どうゆう事なの?」

「おそらく、僕が遭遇したあの根が森中の生物を殺して食べるものがなくなったんじゃないかな」

「だから、森から出ようとして襲われたんだと思います。スキルで見ていたけど、やっぱり森の端から中央の方に逃げてきてたし」


「つまり、森の端に行けば襲ってくると?」


「確証はないけど、他に手掛かりもありません」


「わかったは、それはそうとその子達はどうするの?」


その子達とは、シルバーウルフの事である。

「えっと、育てるつもりですけど」


「モンスターよ。大丈夫なの」


「大丈夫でしょ、今のコイツらに人を襲う気力なんてないですし」

今は、お腹がいっぱいになったからか、キャンプの中で寝ている。


「それでこれからどうしますか?」


「恐らく、あちらから私達を襲ってくるんじゃないかしら」


「どうしてですか?」


「敵の縄張りで、魔法使って戦ったんでしょなら、完全に敵視されてるはずよ」


「それなら、初日から襲われたって」

「シルバーウルフも食料がなくて飢えていた。そして今の私達は食料がつきかかっている。」


「モンスターがそんなこと考えるものなんですか?」


「ゴブリンなんかはよく罠を張ったりするし、知能の高いモンスターは稀にいますよ」


「強い上に、再生能力もあってその上知能も高いって勝てる気がしない」


「兎に角、放って置けば今夜にでもあちらから襲ってくるはずよ」


「根拠は?」

「女の勘と冒険者としての経験論」

信用できねー。






「双剣使いの暗殺者」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く