どうやら乙女ゲームのラスボスは私の婚約者のようで
3話
「では、あとはお二人で」
従者の人はそう言って戻っていった
…何があとはお二人でだ!今時言うのはませたおっさんぐらいしかお見合いで言わないから!!
「リーベと言ったな」
殿下が私に声をかける
「はい」
条件反射で一礼する
「これを見ても婚約すると言えるか?」
殿下は何かの水を飲んだ
すると殿下から何かの虹色のオーラのようなのものが吹き出しその虹色のオーラが殿下を囲むようにしてまわり始めた。
ギュルルルルという効果音が聞こえるんですが…
厨二病の私にとってはおいしい状況なのだが…
…今は素直に喜べない
だって…
今目の前にいる人殿下だよ?お偉いさんだよ?そんな人がいきなり魔王みたいなものなって見なされ?
絶対ガン見する
そして無駄に美しいよ!その顔!
「綺麗…」
ふと口にしてしまった
ハッとなって
「申し訳ありません!ついうっかり小言をこぼしてしまいました!」
殿下に謝る…正しくは魔王の形をした殿下に謝る
「いや…。これで気味悪がらないのは他にいなかったな」
ん?殿下?他に見せて気味悪がったヤツいるの?何してんだよ!一応殿下だろ!
とは思いつつも
「先程の光の渦はとても綺麗でした」
「そうか…気に入った、リーベ、俺の婚約者と認める。嫌と言っても無駄だが」
私に拒否権というものはないのですか…
ん?婚約?この人と?
〜考え中〜暫くお待ちになられてください
…えええーーーーーーーーーーー!?!?
やだ!普通に嫌だ!
ずっと公爵家にいたい!
無理だけど!
…認めざるを得ないのかな…
そう思いながら認めようとした時
ん?待てよ?ルベライト・ホワーズ・パライバル…?
こいつまさか…
ラスボスだ!!!!
そういやいたな!この人ほんとに倒すのかってくらいイケメン&美形のラスボスが!
ってことは私はその妻…
ヤバい、私この婚約絶対に一波乱ありそう…
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