オタクとヤクザが恋したら…
41 母親学級②
週に一回の母親学級の日。
今回は、お腹の赤ちゃんの発育についてと、妊娠中の歯の衛生についてと、妊娠中のマイナートラブルについてのお勉強。
私は杏樹ちゃんに教えながら、授業を聞いてる。
杏樹ちゃん、あの時からノートを買って、私がLINEで送った画像を写して、勉強してるんだって!
最初の時よりは少し真面目に受けてる。
よかった。私がLINE教えて正解だった。
「『生後2ヶ月は、授乳間隔が空き、授乳時間も短くなってきます。おっぱいの飲み方が上手になります。』」
「えっと?」
「生後2ヶ月は、授乳間隔が空き、授乳時間も短くなって、おっぱいの飲み方も上手になりますだって。」
「ありがと。」
「『妊娠中は、食生活や口腔ケアの問題から虫歯や歯肉炎にかかりやすいことを伝えて、普段以上に気を付けてもらうことが大切です。食事や間食の回数が増えるので、食後の歯磨きやうがいを行うようにしましょう。』」
ふむふむ……おやつの時間もちゃんと歯磨きしないと。
「『妊娠中の腰痛の痛みを和らげる方法としては、痛い部位を入浴やカイロで温めるのも有効です。入浴の場合、長湯は避けましょう。痛み止めとして市販のシップを貼る場合には、必ず医師に相談しましょう。』」
母親学級が終わり、ママ友になったばかりの田端さん、園田さん、ゆかりさん、杏樹ちゃんと近くの喫茶店でママ友会をすることに。
もちろん!コーヒー、紅茶、緑茶は全く頼まず、全員オレンジジュースとケーキを頼んだ。
「今日の母親学級、勉強になったわね〜。」
「発育がわかったわね。」
勉強になることばかりです!
「杉元先生の勉強、わかりやすいわあ。」
「んだな。」
って、ケーキもう食べ終わってる。
「妊婦さんは幸せそうに見えるけど……つらいこともあるわよね。」
……。
その時、みんながしゅんとした顔になった。
「私は、大学の頃から不妊症にかかって、結婚して1年の時に不妊治療を受けたわ。どうしても子供が欲しくて、3年間のつらい不妊治療を乗り越えて、やっと子供が出来たの。嬉しくて涙が出たわ。」
田端さん……そんなつらいことが……。
「私、実は初めての妊娠じゃないのよね。」
「それって、どういうことなんだ?」
「1年前に妊娠してたの。」
えっ!?
「けど、お腹の子は稽留流産しちゃった。つらかった……とても……とても……。」
園田さん、泣いてる……。
「その一年後、また子供ができて嬉しかったわ。もう二度と、小さな命を落とさないって、覚悟してるの。」
「……私もいいか?」
杏樹ちゃん?
「言いたいこと、言いたい。」
「ええ。」
「いいわよ。」
「私さ。チンピラと付き合って、その彼氏の間に、赤ちゃんができちゃってさ。報告したら、すぐ逃げられっちまったんだ。」
「えっ!?」
遼ちゃんのお母さんと同じだ……。
「むかついた……人生で1番……!あいつが父親なのに、責任とんねえのかよ!!って。」
「そんなことがあったのね。」
「学校は?」
「辞めた。」
「御両親は知ってるの?」
「知ってるけど……産むのを反対されてる。」
杏樹ちゃん……。
「私、ほんとは堕ろそうと思ったんだけど、お腹の中の赤ちゃんが生きたいと、私に訴えてきたんだ!杉元先生にも相談して産むことを決意した!!私、この子の母親になりたいって!」
「いい決意!」
「なにかあったら、私達に相談してね!」
「おう!」
杏樹ちゃんの可愛い笑顔、初めて見た……。
続く!
今回は、お腹の赤ちゃんの発育についてと、妊娠中の歯の衛生についてと、妊娠中のマイナートラブルについてのお勉強。
私は杏樹ちゃんに教えながら、授業を聞いてる。
杏樹ちゃん、あの時からノートを買って、私がLINEで送った画像を写して、勉強してるんだって!
最初の時よりは少し真面目に受けてる。
よかった。私がLINE教えて正解だった。
「『生後2ヶ月は、授乳間隔が空き、授乳時間も短くなってきます。おっぱいの飲み方が上手になります。』」
「えっと?」
「生後2ヶ月は、授乳間隔が空き、授乳時間も短くなって、おっぱいの飲み方も上手になりますだって。」
「ありがと。」
「『妊娠中は、食生活や口腔ケアの問題から虫歯や歯肉炎にかかりやすいことを伝えて、普段以上に気を付けてもらうことが大切です。食事や間食の回数が増えるので、食後の歯磨きやうがいを行うようにしましょう。』」
ふむふむ……おやつの時間もちゃんと歯磨きしないと。
「『妊娠中の腰痛の痛みを和らげる方法としては、痛い部位を入浴やカイロで温めるのも有効です。入浴の場合、長湯は避けましょう。痛み止めとして市販のシップを貼る場合には、必ず医師に相談しましょう。』」
母親学級が終わり、ママ友になったばかりの田端さん、園田さん、ゆかりさん、杏樹ちゃんと近くの喫茶店でママ友会をすることに。
もちろん!コーヒー、紅茶、緑茶は全く頼まず、全員オレンジジュースとケーキを頼んだ。
「今日の母親学級、勉強になったわね〜。」
「発育がわかったわね。」
勉強になることばかりです!
「杉元先生の勉強、わかりやすいわあ。」
「んだな。」
って、ケーキもう食べ終わってる。
「妊婦さんは幸せそうに見えるけど……つらいこともあるわよね。」
……。
その時、みんながしゅんとした顔になった。
「私は、大学の頃から不妊症にかかって、結婚して1年の時に不妊治療を受けたわ。どうしても子供が欲しくて、3年間のつらい不妊治療を乗り越えて、やっと子供が出来たの。嬉しくて涙が出たわ。」
田端さん……そんなつらいことが……。
「私、実は初めての妊娠じゃないのよね。」
「それって、どういうことなんだ?」
「1年前に妊娠してたの。」
えっ!?
「けど、お腹の子は稽留流産しちゃった。つらかった……とても……とても……。」
園田さん、泣いてる……。
「その一年後、また子供ができて嬉しかったわ。もう二度と、小さな命を落とさないって、覚悟してるの。」
「……私もいいか?」
杏樹ちゃん?
「言いたいこと、言いたい。」
「ええ。」
「いいわよ。」
「私さ。チンピラと付き合って、その彼氏の間に、赤ちゃんができちゃってさ。報告したら、すぐ逃げられっちまったんだ。」
「えっ!?」
遼ちゃんのお母さんと同じだ……。
「むかついた……人生で1番……!あいつが父親なのに、責任とんねえのかよ!!って。」
「そんなことがあったのね。」
「学校は?」
「辞めた。」
「御両親は知ってるの?」
「知ってるけど……産むのを反対されてる。」
杏樹ちゃん……。
「私、ほんとは堕ろそうと思ったんだけど、お腹の中の赤ちゃんが生きたいと、私に訴えてきたんだ!杉元先生にも相談して産むことを決意した!!私、この子の母親になりたいって!」
「いい決意!」
「なにかあったら、私達に相談してね!」
「おう!」
杏樹ちゃんの可愛い笑顔、初めて見た……。
続く!
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