オタクとヤクザが恋したら…
32 遼ちゃんのお母さん②
私、山岸由香。26歳。OL。アニメオタク。
現在、1351人の子分を率いる、皇牙組の組長、遼ちゃんこと皇牙遼太郎さんと交際し、同棲中。
今、遼ちゃんのお母さんに会いに、お母さんの家に来てます。
「その方は?」
あ……初めまして。山岸由香です。息子さんと付き合ってます。
「あらあ。そうなのね。さ、早く入って!ここまで来て大変だったでしょう。」
遼ちゃんと同じ優しい性格だ。
靴を脱いで、廊下を歩いていくと……。
あ。畳の部屋に、介護ベッドで寝ているおじいさんが。
頑固そうな顔してる……あっ、こっち見た!
「客か?」
「ええ。まあ、そんな感じ……。」
「ほう。」
あのう、今のは……。
「私の父。15年前に母を亡くした後、病で倒れて、それから寝たきりの生活が続いてるの。私が介護してるわ。今年92になったばかりなの。」
遼ちゃんのおじいちゃん……。
奥に行くと……台所に着いて、私と遼ちゃんは、椅子に座り、お義母さんは、冷蔵庫から冷たい麦茶を出し、戸棚からコップを3つ出して、麦茶に注いで、私達に持って行った。
「どうぞ。」
あ、ありがとうございます……。
お義母さんは、よいしょと椅子に座った。
「どうして俺がお前の息子だとわかった。」
「ニュースで偶然、あなたが暴力団特集に出てたからびっくりしたわ!」
「あ、あれか……。」
遼ちゃん、すっごく暴れてたもんね。
「幸せそうでよかったわ。こんなに素敵な彼女さんもいて。」
「……あんたはそう思うが、俺はそうじゃねえ!!」
遼ちゃんは、テーブルをバンと叩いて、立ち上がった。
「俺がどんだけ不幸な人生に遭ったか、全然知らねえようだな!!あんたは俺なんかより自分の人生を優先した!!俺を捨てて、自分だけ幸せになりやがって!!俺は……38年間、あんたを憎んだ!!本当
は……あんたに会いたくなかった!!」
遼ちゃん……!
「……煙草、吸いに行ってくる。」
待って、遼ちゃん……!行っちゃった。
「由香さん……だっけ?」
はい……。
「2人で、お茶に行かない?」
お義母さんと一緒に、私は近くの喫茶店へ。
それにしても、オシャレだなあ。
遼ちゃんも来ればよかったのに。
お義母さんは、コーヒーを一口飲んで。
「話しましょうか。遼太郎を捨てた、本当の理由を……。」
……!?
私はその後、ゴクリと唾を飲んだ。
「……。」
「……お母さんは若い娘さんと、どっか出掛けたぞ。」
「……!?じ、じいさん!俺があんたの娘の子供だってわかるのか!?」
「ああ。若い頃のワシにそっくりだから。教えてやろう。本当のことを……。」
続く!
現在、1351人の子分を率いる、皇牙組の組長、遼ちゃんこと皇牙遼太郎さんと交際し、同棲中。
今、遼ちゃんのお母さんに会いに、お母さんの家に来てます。
「その方は?」
あ……初めまして。山岸由香です。息子さんと付き合ってます。
「あらあ。そうなのね。さ、早く入って!ここまで来て大変だったでしょう。」
遼ちゃんと同じ優しい性格だ。
靴を脱いで、廊下を歩いていくと……。
あ。畳の部屋に、介護ベッドで寝ているおじいさんが。
頑固そうな顔してる……あっ、こっち見た!
「客か?」
「ええ。まあ、そんな感じ……。」
「ほう。」
あのう、今のは……。
「私の父。15年前に母を亡くした後、病で倒れて、それから寝たきりの生活が続いてるの。私が介護してるわ。今年92になったばかりなの。」
遼ちゃんのおじいちゃん……。
奥に行くと……台所に着いて、私と遼ちゃんは、椅子に座り、お義母さんは、冷蔵庫から冷たい麦茶を出し、戸棚からコップを3つ出して、麦茶に注いで、私達に持って行った。
「どうぞ。」
あ、ありがとうございます……。
お義母さんは、よいしょと椅子に座った。
「どうして俺がお前の息子だとわかった。」
「ニュースで偶然、あなたが暴力団特集に出てたからびっくりしたわ!」
「あ、あれか……。」
遼ちゃん、すっごく暴れてたもんね。
「幸せそうでよかったわ。こんなに素敵な彼女さんもいて。」
「……あんたはそう思うが、俺はそうじゃねえ!!」
遼ちゃんは、テーブルをバンと叩いて、立ち上がった。
「俺がどんだけ不幸な人生に遭ったか、全然知らねえようだな!!あんたは俺なんかより自分の人生を優先した!!俺を捨てて、自分だけ幸せになりやがって!!俺は……38年間、あんたを憎んだ!!本当
は……あんたに会いたくなかった!!」
遼ちゃん……!
「……煙草、吸いに行ってくる。」
待って、遼ちゃん……!行っちゃった。
「由香さん……だっけ?」
はい……。
「2人で、お茶に行かない?」
お義母さんと一緒に、私は近くの喫茶店へ。
それにしても、オシャレだなあ。
遼ちゃんも来ればよかったのに。
お義母さんは、コーヒーを一口飲んで。
「話しましょうか。遼太郎を捨てた、本当の理由を……。」
……!?
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「……。」
「……お母さんは若い娘さんと、どっか出掛けたぞ。」
「……!?じ、じいさん!俺があんたの娘の子供だってわかるのか!?」
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