オタクとヤクザが恋したら…

かのちゃん

23 遼ちゃん……

8月10日。私は遼ちゃんと福岡に帰省。
遼ちゃんったら。両親の前では敬語を使っちゃって。緊張してんのかな?
ここで、うちの両親を紹介します。
父の山岸孝。60歳。
会社退職後、家で畑を耕してのんびり過ごしてるんだ。性格はとても優しい。
母の山岸百合。55歳。
小学校の教師をやっていて、性格はお父さんと同じ。

「遼太郎さんは、お仕事はなんばされよっと?」

「や……や……!」

遼ちゃん……!

「薬剤会社の社長をやってます!」

「社長さんやっとるとね〜。」

「由香〜。よか人と会ってよかったね〜。」

えへへへへ。

「アハハハハ!」

遼ちゃん……。







ふう。お風呂、気持ちよかったあ。

「由香が上がったから、おいも入ろうかな?」

「お義父さん!俺も一緒に入ります!!」

……!?

「よかよ〜。1人で大丈夫ばい!」

「背中洗います!」

「1人で洗えるけん……。」

まずい!もし、遼ちゃんとお義父さんが一緒にお風呂に入って、遼ちゃんの背中の刺青を見たら……。

「『あんた、ヤクザね!お母さん!警察に電話してぇ〜!』」

ってなる!

「お、お父さん、先に入らんね!遼ちゃんは、その後入ってよかよ!」

「……ちっ。」

30分後

「上がったばい!遼太郎さん、どうぞ。」

「ありがとうございます。」

ふう。これで大変なことが起こらん……。

「遼太郎さんに着替えば持っていかんば!あと、タオルも!」

……!?
まずい!お母さんが遼ちゃんの背中の刺青を見たら……!

「『なんね、その刺青は!父さん!警察に電話して!』」

ああ〜!やばい!

「お母さん!これは私が持っていくけん、大丈夫よ!」

「あ……そうね。」

私は遼ちゃんの着替えとタオルを急いでお風呂場に持って行った。

ガラッ!

「遼ちゃん!着替えとタオル、ここに置いとくよ!」

「おう。」

バタン……。
ふう。ギリギリセーフ〜。

続く!

「オタクとヤクザが恋したら…」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く