オタクとヤクザが恋したら…

かのちゃん

19 仲直りは接着剤のように

ただいまあ。
……もう、遼ちゃん。私がいない間に、カップラーメンの容器とか、煙草の吸殻とか、お酒の缶なんかほったらかしにしてくれちゃってえ。
私はパパっと、カップラーメンの容器と煙草の吸殻とお酒の缶をゴミ袋に入れた。

「よし!これで完了!」

あとは……この真っ二つに割れた、マジカルハートの体……。

「なにする気だ?」

まあ、見てなって。
……じゃーん♪接着剤と、ベラでくっつけよう!
遼ちゃんは、目が点。

「……そうすりゃあ、喧嘩せずに済んだんじゃねえか?」

真っ二つに割れた、マジカルハートを見て、パニクったから……。
私はベラに接着剤を付け、体に付けて、上半身と、下半身をくっつけた。

「できたぁ!明日乾わきそうから、そのまま放置♪」

「まるで、今日の俺達みたいだな。」

えっ?

「接着剤さ。壊れたフィギュアのように、バラバラになった俺達が、接着剤のように再びくっついた。」

遼ちゃん……上手いこと言うね。

「さあ、もう遅いから寝るか。」

うん。
私達は寝室まで歩き、中に入ると、扉が閉まった。

続く!

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